奇妙に現実感のある世界

いわゆる異世界ものではあるのだが、たとえば"呪い"のような非現実的な現象についても独自の理論構築がなされていて興味深い。

その現象を"こちら側"の世界の観点から分析するには何らかの科学的識見を持つ人物を設定することが必要だが、
そこで獣医師を持ち込んだところなども斬新だ。

また、そういう理屈がしっかり作り込まれているにも拘わらず、
その描写が重すぎることもなく、話の進行は軽快だし読みやすい。

まだ最新話まで追いつけていないが、先を読むのが楽しみな作品だ。