マギステルス・バッドトリップ

作者 鎌池和馬/電撃文庫

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★★ Very Good!!

"プロゲーマー"日本では認知度が低く遊び人だと思われている人も多いと思います。昨今のesportsをオリンピックの種目として追加するのかという問題のようなesportsの未来についても考えることが出来て面白いです。

仮想通貨ブームは日本では去ったようですが、仮想通貨を政府が発行している国もあります。人が為替チャートを見て考える時代はとっくに過ぎ去りました。金融関係の花形はAIに取って代わられてしまいました。しかし、自分でドンパチやって情勢を動かせるなら?ひっくり返せるとしたら?そんな世界が広がっています。

他にもアクションや銃に組織の運用までいろいろ考えることが出来るので人によって様々な楽しみ方が出来るということが魅力だと思います。ここまでの要素をうまくリアルに落とし込んでいるのが凄い。

★★★ Excellent!!!

『禁書目録』シリーズ、『ヘヴィーオブジェクト(HO)』シリーズなどで知らぬ人など居無い鎌池和馬先生の新作、『マギステルス・バッドトリップ』が、ついにこのカクヨムにて開始されました。

冒頭で、主人公であるトップ・プレイヤー、蘇芳(すおう)カナメがゲーム内世界へとログインし、ド派手なミントグリーンのクーペのシートに身を納めるシーンからして、既に圧倒的な作品です。

この部分は、各要素が実にスタイリッシュに洗練されており、更に『GTA(グランド・セフト・オート)』ライクな設定の数々が、これから始まるフル・ダイブ型オンライン・ゲームで起こる物語へのムードを一気に盛り上げています。

私見ですが、蘇芳カナメのログインしたサーバー名はアルファ・スカーレットと、頭にギリシャ文字で1番目に来るαが付いてますので、多分、第1サーバー内で小分けにされたワールドの1つなのでしょう。

こうしたフル・ダイブ型のVRを扱った作品としては、NHKがその昔に製作したアニメ作品の『恐竜惑星』や、ゲーム作品の『.hack』シリーズ、ライトノベルとしては『SAO(ソードアート・オンライン)』などがあります。

しかし、この作品『マギステルス・バッドトリップ』は、異世界転生物で良く描かれる様な、RPGに良くあるようなオーソドックスな中世ファンタジーや、恐竜が闊歩する太古の時代のテイストとは違った、近未来SFに仕上がっています。

著名な作品で最も近いのは、先に紹介したSAOの外伝的作品である、『キノの旅』で有名な時雨沢恵一・著の『GGO(ガンゲイル・オンライン)』でしょうか。

銃、格闘、そして車両を使ったアクション性の高さに、大きく期待が持てる作品です。

ひとまず、作品のご紹介はこれで十分かと存じますので、是非ともお読み頂くとして、続いて以下、大変マニアックな話をさせて頂きます。

私が個人的に注目した… 続きを読む