筆者とは親しいのですが、本作はあるかもしれない未来の想像であり、祈りの作品だなという印象を抱きました。主人公の妻に対する想いが眩しいです。それでいて、話の構成はどこまでも客観的で、まったく押し付けがないのが素敵だなと感じました。お盆という普遍的なテーマをもとに書かれているので読みやすく、普段小説に親しまない方でもするすると入っていくと思います。