花の行方

承知の上で

消えてゆく花びら


この手の中に

閉じ込めておけば良かった


おそらく

すり抜けてゆくから

それがとても

悲しいことのように思えたから

見送ることしかできず


いつか安住の地へ

そう信じてる


僕がそこにいるかどうかは

さして重要ではないのだけれど

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薄明光線 古都川コウ @ko_oigawa

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