ドーン・エンド:王が生まれた日

 レスターと対峙した瞬間、アルフレッドはあらゆる選択肢が潰れていく感覚を得た。今まで見えていたあらゆる選択肢、技術や経験によって飛躍的に増加したカードの数々、そのことごとくが無価値、切れない手札となっていた。

 最強のカードを前にアルフレッドは笑みを浮かべながら脳をフル回転させていた。浮かぶ選択肢。浮かんでは消え、浮かんでは消え、選び取れる道は――やはりない。

(今まで戦った誰よりも強い。父上よりも、おそらく格上)

 今のアルフレッドでは勝てない。それが結論。であれば強くなるしかないが、気合で埋まる差ではなかった。そうなると本当に手がない。

 ゆえにアルフレッドは諦めた。

(無理なものは無理。諦めよう――)

 迫るレスターは凄絶な表情で乾坤一擲、全てをただのひと突きに注ぐ構え。三人にやられた傷が開いたのか、血潮が宙に舞って羽根のように、風のように、鷹の羽ばたきを加速させる。その気迫たるや物理的圧力を加えられているのと遜色ない。

(――だから)

 アルフレッドは居合いの構えで迎え撃つ。

 勝てない相手に勝つと言う奇跡を成すために――


 アルフレッドが居合いの構えを取った。その瞬間、黄金の光があふれる。対面するレスターはその圧力に過去戦った怪物たちを思い出した。彼は、彼らに連なり、彼らを超える才覚と資格を兼ね備えている。だが、まだその時ではなかった。

 まだ早い。まだ未熟。

 それでもレスターに槍を緩めるという選択肢はなかった。命を燃やした己が何処まで羽ばたけるのか、最後にそれが見たいのだ。例えそれが仮初の戦場であっても――

 最強至高のひと突き。鷹が舞う。大嵐を背に、その槍は究極の加速、飛翔を魅せた。

 誰もが羨む頂点。黄金の輝きすら穿つ極上。

 放つ前から確信がその手にあった。放った後もそれは変わらずに――

「ッ!?」

 クレスたち第三者は確かに見た。レスターの突きに対してアルフレッドが利き腕とは逆の手で居合いを敢行、折れた剣はその刀身の短さゆえに最速の取り回しであった。何とか珠玉の槍に追いつき、されどその破壊力を前に成すすべなく圧し通ってしまった。

「ぐ、ぬ」

 突きはアルフレッドの身体を貫いた。レスターの槍を止めることは、やはり今のアルフレッドには出来なかったのだ。それを見て、畏敬の念を覚えた者たちは少し、顔を曇らせた。奇跡は起きなかった。ただ、それだけのこと。

 しかし、それらの落胆は刹那の間で覆る。

「疾ィ!」

 貫かれた瞬間、否、その前からアルフレッドは動き出していた。利き腕で握りしめた誰のモノかもわからぬ剣。それを自らが出せる最高速で抜き放ち――

「貴方が引き抜き――」

 レスターは超速で槍を引き抜く。そして突きの構えを――

「突くよりは俺の方が速いッ!」

 取るよりも早くアルフレッドの剣が鷹を断ち切った。

 レスターの脳裏に一瞬浮かんだ相打ちの文字。しかし、アルフレッドの表情を見てその妄想は露と消える。彼は勝つために肉を断った。されど命と命の交換を選ぶほど愚かではない。すでに命を捨てた自分の眼には見えるのだ。彼の眼に宿る命の炎が。

「俺の勝ちだ!」

 高らかに勝利を宣言するアルフレッドの瞳に輝く勝利への執念が。

「ふ、相も変わらず、僕は詰めが甘い」

 崩れ落ちるレスター。今度こそ、悲運の天才たる鷹は地に堕ちたのだ。全身全霊で羽ばたき、最後の最後に誇りを取り戻し、そして散った。

「君に死ぬつもりはないのだな」

「もちろんです」

 アルフレッドの回答にレスターは微笑んだ。その顔は充足に満ち、そしてどこか悔しげにも見えて、そのままゆっくりと血の海へと、

「皆の分も、感謝する」

 静かに横たわった。鷹が、もう一度飛翔することは――ない。

「さようならレスター・フォン・ファルケ。貴方は、とても、強かった」

 アルフレッドは数秒、倒れ伏す鷹に頭を下げる。頭を上げた少年、何かを探すような眼。その眼は一点を捉え、ほんの少し、ほんの少しだけ、地の笑みが浮かんだ。

「次、と言いたいところだが、少し待って頂こう」

 こぼれる血潮。それを押さえながらアルフレッドはまだやるぞと言い放った。愕然とする周囲をよそに、ただ一人だけ平静に歩き出す一人の少女がいた。

 少年は困っていたのだ。勝てない相手がいて、身体を差し出して何とか相打ち、身体の構造を知っていたから折れた剣でわずかに軌道を変え、何とか腹の、内臓の隙間を通した。辛勝も辛勝。人が見れば勝ちとは捉えないかもしれない。

 どちらにせよ、彼女と言うファクターが無ければこの勝利はなかった。

 この選択肢を取れたのは――

「痛いけど我慢して。時間がないからお説教はあと」

 イェレナ・キールという少女がいたから。

 鳥頭の瘴気マスクを脱ぎ捨て、戦場に降り立った一人の医師見習い。大きな荷物には数多の医療道具が揃っている。父の手伝いと言う形で積んだ経験、ユランと言う名医から受け継がれた知識、そして此処までに得た実地での実績。

 ここから彼女の戦場が始まる。


     ○


「……鳥頭のお嬢ちゃん、めっちゃ美人じゃねえか」

「何を言っているんですか? 最初から美しいですよ、彼女は」

「盲目の方が真実を見てるってか。御見それいたしましたっと」

 スコールとオルフェが会話をしている間も、イェレナの動きは止まらない。巨大なリュックから厳重に梱包された小箱、そして精巧に作られた液体の入ったガラスの容器を取り出した。彼女のとっておき、ユランがマーシアにいた頃使っていた医療道具。

 封を解かれた小箱にはこれまた精緻な造りの針、そして極細の糸がひと巻き。見る者が見れば驚愕するであろうその糸、針の細さ、それでいて滑らかな一品。医療大国マーシアでもごく限られた者しか使えなかった高価なオーダーメイド品であった。

「痛むけど我慢して」

 ガラス容器に入った液体で手を洗い、傷口をそっと触れ、迅速な動きで中に目を通す。骨を避け、肺と胃、肝臓の間を通った傷は医者であれば奇跡と言いたくなるようなモノであった。内臓にはほぼ損傷はなく、血管も大きなものは避けている。これだけの傷で出血が少ないのはこのためであろう。

「さすが。良いところを通している。治療内容は少し太めの血管が二、三傷ついているから、そこは繋ぐ。その後、お腹を縫う。それで終わり」

「うん、君に任せる」

「任せて」

 リュックから、またも高そうな装飾の施された箱を取り出し、そこから医療用の刃物を取り出す。薄く、繊細な刃は戦うためのモノでないことを表している。人を治すために、人を切る道具。まだまだ世界にとってポピュラーとは言えない人を切る医家、外科医。

 マーシアではここ百年程度の新興であるが、今となっては医界を二分する勢力である。

「パパ、ママ、私に力を」

 ガラスに入った液体、医療用の蒸留酒、アクアヴィテ。マーシアで生まれたそれで患部と刃に塗布し、躊躇いなく視界確保のため腹を切ったイェレナ。血が飛び散るもクランケであるアルフレッドは笑顔のまま微動だにしない。

「おい、腹切ったぞ嬢ちゃん!」

「ふぉふひふぁへえ」

「正気じゃない? いいえ、正気ですとも。この上なく」

 そのままぐいっと力づくで視界確保。其処からの早業は武人たちでさえ息を飲むほどであった。いつの間にか糸を通していた極細の針を、患部の奥、この出血の大きな要因である血管に突き刺し、糸を二度、血管に通して見せた。素早く、そして正確に。ミスをしたら出血は増し、死因にも繋がる工程を、ほんの十秒程度で終わらせるイェレナ。

 医療に従事する者ならば怖気が走るような業である。

 それを三度、三度目で血管を少し傷つけてしまい一気に血が噴き出るも、その流血の中見事リカバリーをして、それを収めた。その間も、アルフレッドの笑顔が崩れることはない。信頼と呼ぶには少し強靭な関係性。血の流出が少し収まった。清潔な布にアクアヴィテを沁み込ませ、患部を再度ふき取り、血管を縫うと言うこの時代ではほとんど試みられてすらいない手術を成功させた。この時点で手術は八割成功。

 ただし、素人には此処からが地獄の光景に見えた。

「綺麗な傷だけど、少しでも化膿や感染症は避けたいから……切るね」

「お任せで」

 すっと、傷の淵を沿う形で肉を切り取っていく。切り取った後、ひょいと投げ捨てた肉片を見て状況を理解した周囲は絶句。一部の者はその場で嘔吐する者もいた。

「痛そう。ゼナちゃん苦手だぁ」

 嘔吐こそしないが、ゼナも顔を歪ませていた。

 両端を綺麗にして、手早く縫っていく。その糸は先ほどのスペシャルなものではなく、あくまで通常仕様の糸であった。力強く、がっちりと縫い付けるためには繊細さよりも頑丈さ、ぎゅっと思いっきり締め上げて、完成。

 背後も同じような処置をして縫い上げて終わり。最後は清潔な布で拭き上げて、患部を軽く圧迫するように別の布で巻き、イェレナはちらりとアルフレッドの眼を見る。視線が絡まったのはほんの一瞬。それで十分。

 アルフレッドは姿勢を正して周囲に目配せをした。そして剣を構えて――

「お待たせした。では、続きといこうか」

 もはや、言葉を発する者はいなかった。

 死んでもおかしくない怪我をして、表情一つ変えずに身体を切り貼りされ、さらにまだまだ戦えるのだと言う。黄金が、光が世界に満ちた。世界全てが黄金に塗り替えられる。言葉は、要らなかった。その姿勢を取るのに――疑問はなかった。

 一斉に、ドーン・エンドの生き残りたちがひざを折り頭を垂れていた。低く、低く、我が王に敬意を表すように。ドーン・エンドだけではない。エル・トゥーレの中にも、数人が同じ所作をしていた。そこに、迷いはなかった。

 中心人物であったイヴァンもその内の一人。

 クレス、もといエィヴィングもまた膝を折っていた。かつての敗北と同じモノを、自らよりも遥かに年下の少年が与えたのだ。自分の言葉では、剣では救えなかった者たちを救ってくれた、その死を、名を、背負ってくれた者に、己は何が出来るだろうか。

 自らがやるべきこと、背負うべき業を背負ってくれた。ならば、せめて自らはその道の力に成るべきだろう。彼が進む道を支えるために、残りの命を使おう。それがかつてエルンストと言う優しい王に甘え、狂乱した彼を止められなかった己に出来る最後の仕事。

「……すいません将帥閣下。思わず頭を下げてしまうところでした」

「安心しろ。俺もやばかった。この空気は、マジで、やべえな」

 ヴァルホール勢、エスタード勢、双方とも膝を屈する者はいなかったが、それでもこの空気、この場がたった一人の少年に支配されている感覚を拭うことは出来なかった。

 王の気がこの場に満ちる。星が、今まさに天に昇らんとしていた。

「我らが王。我ら、往き場を失いしあらくれども。道は閉ざされ、自ら死を選ぶ気概もなく、この死地においてすら生き延びてしまった我らに、道を、道を指し示しては頂けないでしょうか」

 エィヴィングの言葉に無言で賛同する戦士たち。

 それを見てアルフレッドは微笑んだ。

「良いだろう。俺がお前たちの王に成ってやる。ただし、タダではない。三年、三年お前たちは剣を捨て、どんな手段でも良い、生き延びてみせよ。それが出来た者のみ、三年後、この地へ、戦士たちの墓場へ集うがいい! その時こそ、真の夜明けとなるだろう!」

 夜が終わる。彼らにとっての朝焼けが、たったの三年後にやってくる。人は不確定の苦難に耐えられるほど強くない。しかし、多少遠くとも期限さえ区切られていたのなら、耐えられることが出来るのだ。

「君たちの奮闘に期待する。そして、それまでには俺もさらに強くなっていることを約束しよう。誰よりも強く、このローレンシアにて輝く一等星として君臨していることを誓う。我が名は、アルフレッド・フォン・アルカディア。王である!」

「ウォォォォオオオオッ!」

 怒号のような歓喜が世界を圧倒する。

「……どう、されますか将帥」

「此処で手出ししてみろ。死を覚悟した兵よりもおぞましいモノと戦うことになるぞ」

 王への狂信。寄り添わねば生きていられない弱者を、王という柱が狂信者と言う最強の兵に変えてしまう。問題は、彼らがそれ抜きでも強い戦士であると言うこと。そこに狂信が加えられるのだ。かつての聖ローレンスの兵士たちすら霞む恐怖が其処に在った。

「手出し無用だよ。下手すると負けちゃう」

「此処で退けば、エスタードは何も得ませんよ」

「それでもダメ。そもそも、クラビレノは戦えるほどちゃんと整えているの?」

「……ですねぇ」

 戦う以前の問題。味方すらこの空気に呑まれているのだ。今戦えば悲惨な結果が待っている。黄金の王と狂信する戦士を相手に、利の無い戦いをするほど馬鹿はいなかった。

「さあ、今日は解散しよう。皆も良いね、もう、無益な戦いは終わりだ」

 両陣営に向けられた言外の圧力。頷く以外に道はない。まだ、この王の底が見えないのだ。彼を敵とした時、どれほどのリスクがあるのか測りかねている。この状況では戦えないが、それと同じくらい此処で潰しておくべきだとも心が言っていた。

 彼は大きくなる。大陸を三分した巨星よりも、大陸を征した白の王よりも、かつてない大きな星が生まれようとしていた。

「反論がないようで結構。では、また」

 アルフレッドは一人歩き出す。その少し後ろをイェレナが歩む。

「……また縁があったら会おうぜ、王子様」

「きっと会えますよ。共に道を歩くことになる、そんな気がするので」

 黒星は苦い笑みを浮かべてすっとその場を去る。ラウルを引きずって――

「ふぁんふぇ?」

「何で? じゃねえ。老師の居場所を吐かせるまで逃がさねえよ」

「ふぁふふぇふぇえええ!」

 引き摺られていくラウルを止める者は誰一人としていなかった。

 アルフレッドはちらりとスコールを見て、軽く会釈しそのまま通り過ぎていく。無視することはないが、立ち止まるほどでもない。そう言われた気がした。

「……フェンリス、お前の最大の敵が、此処に居たぞ」

 自分では格が足りない。何かが、届かない気がした。

「ねーねー、今日は良いけど、エスタードに遊びに来てよ」

 その前に立ち塞がったのはゼナだけであった。じっとアルフレッドの眼を間近で見つめ、にんまりと歯を見せて微笑み、そっと道を空ける。

「うん、近いうちに寄るよ。その時は一緒に『遊ぼう』か」

「えへへ。楽しみだなぁ。私はゼナ。ゼナ・シド・カンペアドールだよ」

「アルフレッド・フォン・アルカディアだ。よろしくね」

 ゼナは自らの意図がしっかり伝わったことではにかんだ。『遊び』相手すら同世代にはいなかった。同世代と言うには少し下だが、彼はきっと、『遊んで』も壊れない。むしろ壊されるかもしれない。

 そのわくわくで今にも襲いそうな気持を必死に抑える。

(がまんだよゼナ! だって、今だったら、壊れちゃうから)

 満身創痍の果て。底知れなさに眼がくらみそうになるが、彼はとっくに限界を超えているのだ。気力で立っている。死力を振り絞って余裕を演出しているだけ。ゼナにはそれが分かった。分かった上で集団を使われると厄介、個人戦なら楽勝と線引きしている。

「……別に、今でも構わないけどね」

「……あは、やっぱり君、面白い!」

 その考えを見通したアルフレッド。あえて仕掛けてきたのはブラフか、それとも自信があるのか。ゼナにも迷いが生まれる。それが生まれた時点でゼナの負け。彼女は自らが後れを取ったと感じてしまう。だからこそ楽しみなのだ。

 その底を存分に垣間見る日が。

 次の出会いを心待ちにする。

「お前さんは行かないのか?」

「今は離れていますよ。そのくらいの分別はあります。彼は、きっと彼女にだけしか弱さを見せない。私がいればいつまで経っても休まらないでしょうし」

「……そこまで酷いか」

「そもそも私たちがこの場に現れた時点で、彼は立っているのも辛い状態だったはず。中は酷い音で満ちていました。今も、不協和音ばかり、正常な音を探す方が難しい」

「それに圧倒されたんだよなあ、揃いも揃って」

「ええ、そうですね。なかなか、腹が立っていますよ。自分に」

「まーな。熱血ってガラじゃねえけど……少しマジになってみますかね」

 去っていく二人の背中。そこに確かに芽生えつつある引力。あの背中にいったいどれだけの人数が夢を見るのだろうか。それが正しき夢か、それとも悪しき夢か、どちらであろうとも否応なく引っ張ってしまうのが強者と言うモノ。

 見極め、場合によっては止めねばならない。あの巨大な器は、きっと自らの世界にまで影響を及ぼすはずだから。だから、力が要るのだ。咎められる力が。

 強くなることを誓い、強者は高みを目指す。

「……もう少しで誰も見てないところに着くから、頑張って」

「ありがとうイェレナ。でも、まだ歩かなきゃ。皆の目が届かないところで、ちょっと泣きたい気分なんだ。身体中痛いし、手術中は何度も叫びそうになったし、とにかく、疲れたよ。ゆっくり休みたい。膝枕してよ、好きなんだ僕」

「わかった。してあげる」

「ありがとう、僕の弱さを知っているのが、君で良かった」

 二人だけの世界。二人だけが知っている。絶望に泣いた日を、希望が咲いた日を、それがまた絶望に塗り潰されたこともあった。泥にまみれた。この世界の片隅で、死に物狂いで道を探した。その連れ合いが彼女で良かった。

 本当に、良かったとアルフレッドは想う。

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