真・巨星対新星:戦の流れ
ウィリアムは戦場の機微を察した。昨日までとは異なる手応え、奇抜さはないが手堅く、基礎に重きを置いた手運びは嫌でも思い出してしまう。自分に、初めての敗北を与えた怨敵。超えてなお堅実で嫌な相手が指揮を取り始めた。
「全体で見れば勝勢は揺らがない。しかし損害は増えるな」
相手は負け方を知っている。同じ負けでも少しでも明日を優位にする負けへと誘ってくるだろう。加えて、ストラクレスはキモンのサポートをしない。キモンへの信頼がストラクレスを自由にする。それは、厄介な状況であった。
「討つべき楔は理解した。相手の狙いも見え透いている。良いだろう、その流れに乗ってやる。俺としてもその終わりが望ましい。無論、絵図は逆だが」
終局までの絵図は互いに合致した。あとは其処に至るまでどれだけ敵を削れるか、味方を削らせないか。厄介な敵をどう処理するか。
「アンゼルム、グレゴールを呼べ。二人には中盤の主攻になってもらう」
「了解しました」
側近のユリアンがそそくさと退出する。思考の海にどっぷり浸かっているウィリアムのそばにいるのは、それだけで物凄い圧がかかり消耗してしまうのだ。
「さて、残りはどう差配するか」
ウィリアムは駒を弄ぶ。こちらにある手札で主だったところはヤン、グスタフ、シュルヴィア、リディアーヌ。この内、ヤンは未だに測りかねているところもあり、計算しづらいところがあった。リディアーヌも失うわけにはいかない大事なお客さん、そもそも前線に出るタイプではなく、自分の背中を見せるために連れてきただけ。
残りの傭兵たちは単なる数合わせでしかない。悟られぬように丁寧かつ丁重に扱い、その上で損耗の大部分を押し付ける。どうせこれっきりの関係、最後まで持てば良い。
「シュルヴィアをレスターとぶつけてみるか。伸び盛りの相手にあいつがどこまでやれるか、ここで死ねば其処までだったということ。生きるか、それとも死ぬか」
ウィリアムはレスターへの対処をシュルヴィアに任せることを決めた。以前の印象でさえシュルヴィアよりは上の実力を持っていた。あれからかなり経っている、腕は上がっているだろう。シュルヴィアもまた大口を叩いた分伸びてはいるが――
「ヤンとグスタフにはストラクレスの対処をお願いしよう。勝手知ったる相手、間違っても討ち取ることはないだろうし、甚大な被害を被ることもあるまい」
ヤンの底を見ることが叶うかもしれない。むしろ其処が一番の興味どころである。もちろんストラクレスを討たれては困るのだが――
「本陣をリディアーヌに任せて俺も出るか。間違っても趨勢が引っくり返ることはないだろうが……終局は早いに越したことはない。本国から余計な茶々が入る可能性もある。何よりも、『一番』は欲しいからな。そうだろう?」
ウィリアムは誰もいない部屋で一人問いかける。その問いの先、自らと同じ天へと手を伸ばす新たなる時代に向けて、ウィリアムは微笑んだ。
○
ヴォルフはうんと背伸びをした。今日の寝覚めは最高だった。昨日までの疲れが吹き飛ぶほど旨い飯と旨い酒を飲んだ。青貴子がこっそりとニーカたちには内緒で絶世の美女を寄越してくれたのも素晴らしかった。あとで嗅ぎつけたニーカが現れて修羅場と化したが。
「なーにすがすがしい顔してんだよ助平ぇ。昨日はお楽しみでしたねえ」
ニーカは勘が良い。こういうところをしっかり嗅ぎつけてくるのだ。
「おうよ。青貴子の気遣いに感謝だな。楽しかった、ほんっと、死ぬほど笑った」
「……邪魔したかよ」
「馬鹿言え。おめーが止めに来てオチがつく。んでまた笑う。それが良いんだろうが。嗚呼、最高だった」
ヴォルフは思いっきり深呼吸をした。肺を満たす新鮮な空気が身体にめぐる。力がとめどなく溢れてくる。心が満ち、身体も最高の仕上がりと訴えかけてくる。
「今日で決める。俺が死ぬか、あいつが死ぬか、だ」
「死ぬな、殺せ。死んだら殺すぞ」
ヴォルフは苦笑した。相変わらず無茶なことを言ってくる。そしてこの言葉に何度救われてきたか、数えるのも億劫になるほど、自分は彼女に救われた。
「ずっと一緒にいてくれてありがとな。俺にゃあお前しかいねえよ」
「女好きの告白を真に受けるほど俺も耄碌しちゃいねーよ。さっさと往こうぜ。皆が待ってる。今日も生き抜いて――」
「嫌だね。どっちに転んでも今日が節目、だからよ――」
ヴォルフは力づくでニーカを抱き寄せた。ニーカはむすっとしているが抵抗はしない。
「これが終わったら結婚しようぜ。馬鹿どもと盛大に祝うんだ。場所は俺たちの国で、あったかいところ。酒も飯も旨い、踊り子も美人」
「……さらっと女遊びいれてんじゃねえよ。それで落ちる女がいると思ってんのか」
「それは忘れてくれ。とにかく俺はお前が良い。子供は二人欲しい。どうだ? 駄目か?」
ヴォルフは問いかけているが断られるとは思っていないのだろう。顔にはいつも通り腹の立つ自信満々の表情が浮かんでいた。ニーカは嘆息する。これで断れたならどんなに自分は楽だったろうか。そもそも、戦場になどいなかった。綺麗なドレスを着て、毎晩社交の場で踊り、ヴォルフとは似ても似つかない貴公子と結ばれる。
(あー無理だな。反吐が出る奴だそれ)
自分の想像に唾を吐きかけ、ニーカは目の前の現実を直視した。
答えなんて決まっている。
「言っとくけど結構重いぜ、俺は。あとぜってえ女遊びは許さねーからな」
「知ってるよ。俺が軽いんだ。丁度いいさ」
少しは重くなれとニーカは心の中で叫ぶ。まあ、これだけ長く一緒にいた。きっとロマンチックな結ばれ方はしないし、似合わない。こんなもんでいいのだ。
「不束者ですが、どうぞよろしく」
「おう、ずっと一緒だぜ」
唇が重なった。ヴォルフは自らが充足しているのを感じる。充実していたと思っていた心に更なる光が注ぎ込まれる。無敵になった気分が身を包む。そんなに長い邂逅ではなかった。ニーカにとってこういうことは初めてだし、ヴォルフも遊び以外でこういったことをしたのは初めてである。
不器用な二人は見つめあい、視線を軽くそらした。
「んじゃ、そろそろ往くか」
「おう、とりあえず勝とうぜ。俺様の夫なんだ、あんな木偶の坊に負けたら承知しねーぞ」
「あっはっはっは、あの烈日を木偶の坊呼ばわりかよ。いいね、やっぱお前が最高だ。任せとけ、ウドの大木を切り倒してやるぜ!」
ヴォルフとニーカは並んで一歩を踏み出した。挑戦者は今にも暴発しそうな心を溜め込む。眼前に、あの怪物が立ち塞がるその時まで――
「もがもがもが(何をするんでありますか!?)」
「空気を読め馬鹿者が」
そんな二人を物陰から見守る二人の仲間。古参たちとは比べるまでもなく短い付き合いであるが、その想いが負けることはないだろう。
「もががもがああ(朝の挨拶をしようとしただけであります)」
「後にしろ。本当に子供だな。そろそろいい年になるだろうに」
アナトールはユリシーズの口を塞ぎながら二人の門出を見守った。心がすこし痛む、されどそれはあの笑顔で掻き消えるだろう。やはり二人は並ぶのが良い。自分はその後ろをユーウェインの代わりに見守ろう。命を賭けて――
忠臣は静かに闘志を燃やす。
○
アポロニアの前にはジェド率いるエスタード軍が構えていた。戦力的には劣勢、それもそのはずでサンバルトの兵はすべて置いてきていたのだ。もう戻らない、必ずあの聖ローレンスの大地を手に入れる。不退転の覚悟で此処に来た。
「前哨戦だ。我に続け!」
紅蓮が燃え広がる。ジェドは嫌な汗をかいた。自分が全盛期と変わらぬ力を保持している自信はあった。問題は、目の前の怪物が自分のピークよりも明らかに――
「ゆるりと囲め。包囲して殲滅する。敵は寡兵、エスタードの力を見せてやれ!」
ジェドもまたエル・シドさえいなければエスタード最強の将として君臨していたであろう傑物。一度は嵌め手にてローエングリンを取った。戦の巧さでは自分に分がある。
そう、彼は知らなかった。アポロニアという穢れ無き王が、汚れ、地を這い、白騎士との敗戦から今まで、どういう変遷を遂げてきたか。ジェドは知らなかった。
ゆえに――滅ぶ。
○
「反対です!」
ウィリアムが各人に指示を出している最中、思いもよらぬ方向から反対の声が上がった。ウィリアムはちらりと視線を向けただけだったが、この場に集まった軍団長や師団長らの視線は声の人物に集中する。
「配置に、異議があります」
重ねた否定の言葉。珍しく切羽詰った表情をしているユリアンを皆が見ていた。
「自分の階級を理解した上での発言か?」
ウィリアムは静謐な、されど有無を言わせぬ声で問いかける。ユリアンは気圧されかける己を叱咤しながら己が主を睨みつけた。
「もちろんです。しかしウィリアム様はいつもおっしゃられていたはずです。自分が間違った差配をしたと感じたなら声を上げよ、と。今がその時かと」
ウィリアムは冷たいまなざしでユリアンを見据えた。
「なるほど、して、俺の何処に間違いがあった?」
ユリアンもまた負けじと睨み返す。
「シュルヴィアさんの配置、あれでは捨て駒です。レスターの実力は昨年この場の多くが体験しました。彼は強い、シュルヴィアさんよりも、強いんです」
シュルヴィアがむっとした表情でユリアンを睨むも、ユリアンの表情はそれを寄せ付けないほど頑とした決意に溢れていた。
「彼はすでにオストベルグでも有数の実力者、オストベルグ第三位の相手に力の劣る者をほぼ同条件でぶつける。これが捨て駒でなければなんだって言うのですか?」
ユリアンに引く気はなかった。この場で断罪されようとも、必ずこの配置だけは覆してみせる。そういう覚悟で遮ったのだ、主の言葉を。
「シュルヴィアとて優秀な武人だ」
「ではどちらが勝つと思いますか? 僕はレスターが勝つ方に全財産、命だって賭けられる。ウィリアム様は、どちらが勝つと思ってこの配置にしたのですか?」
ユリアンの剣幕に周囲は口を挟むことが出来ない。ウィリアムとヤンだけは悠然としていた。片方は頬杖を、片方は紅茶を舌で転がしている。
「十中八九レスターが勝つ。そう思ってシュルヴィアをそこに配置した。これで満足か」
ユリアンが追撃に口を開こうと――
「優秀な武人で終わるか、高みを目指すか、選ぶのはシュルヴィアだ。俺は強制しない。何故なら、その配置に意味はなく、込められた意図はただひとつ」
口を開く暇も与えずウィリアムは機先を制した。視界にはユリアンではなくシュルヴィアが映っている。異議を申し立てしたユリアンではなく、あくまでこの件はシュルヴィア本人の意思が尊重されるのだ。
「お前の価値を見定める、それだけなのだから」
受けるのも自由、断るのも自由。
「お前が討たれても大勢に影響はない。俺が代わりに殺しておいてやる。その程度の話だ」
ユリアンは頭を抱える。挑発的な態度、これを取られて断れる性格にかの女傑は生まれついていなかった。だからこそ美しいが、ゆえに危うい。此処は戦場、そして相手も生の人間、自分たちだけが思うようにいくはずもない。
「あの小僧の強さは承知の上で、私は当然乗るぞ。そして勝つ!」
「……っ!?」
ユリアンは首を振った。その選択は誤りなのだと武人じゃないからこそわかってしまう。
「気遣い感謝する。だがな、私にはやはりこういう生き方しか出来ん。許せ」
シュルヴィアは前を向いていた。その先に待つのが死であっても、決してぶれることなく突き進むことこそニクライネンの生きる道。父が、祖父が、そう生きてきた。今更自分が揺らいでどうする。
「決定だ。ユリアンの異議を却下する。他に何かある者は?」
シュルヴィアは勝つ気である。同時に死ぬ覚悟も受け入れていた。気高く、愚直に、戦士として生きる。戦場に立つ以上、死ぬことすら許容する。
ユリアンは――
「まだ、何かあるのか?」
もう一度手を上げる。今度は異議ではない。肯定しつつ大切な人の生存確率を、より上げられる理屈をぶつける。女傑の誇りを傷つけず、しっかりと言葉を選んで、
「はい。僕の配置についてですが――」
死なせない道をとる。これもまたユリアンの生きる道。
○
中盤戦の主攻たる二人の将は、対照的ながらとてつもない速度で進軍を続けていた。鎧袖一触、剛力無双、グレゴールの通った道には屍が積み重なる。死屍累々、邪悪招来、アンゼルムの通った痕には絶望が横たわっていた。
グレゴールは愛用のハルベルトを用いて敵をなぎ倒していく。自分の部隊も同じような豪傑で揃えていた。とにかく一点突破の破壊力を、突き詰めた軍は鉄壁すら粉砕してのける。アルカディア最強、意志無き矛こそ己が道。
「命令どおり突き進む、ただの一歩も足踏みせず!」
アンゼルムは半分の仮面を愛おしそうに撫でる。目の前の砦にて燃える建物、人を眺めて悦に浸っているのだ。石造りの建物は粉砕し、中身は誰一人生かしておくことはなかった。殺戮の嵐、英雄の裏こそ己なり。
「一匹も逃すな。男は皆殺し、女は売り物としての適齢期以外殺せ」
グレゴールは友の狂気を苦々しく見つめていた。戦場には狂気があり、敗者は生殺与奪を握られる。時には理不尽な死が襲うこともあるだろう。戦士でなくとも巻き込まれることなど多々ある。しかし、目の前の光景は、そのような現実と差し引いてもあまりに惨く、人間の醜悪な本性が垣間見えてしまうのだ。
「サー・グレゴール。これを見過ごせというのですか!?」
年若い部下が声をかけてきた。グレゴールとて蒼い時代なら止めていた。英雄の行いからは著しく外れている。格好悪いからやめろ、と。
「俺に止める権利はなく、奴を納得させるだけの理屈を持たん」
だが、人は死を前にして変貌してしまう。どれだけ高潔にあろうとも、どれだけ英雄らしく振舞おうとも、死ぬ時は死ぬ。欲望の限りを尽くし、悪徳の為すがままに生きようとも、死なぬ時は死なぬのだ。明日死ぬかもしれない、その恐怖で塗り潰された者がいたとして、彼に非道を行うななどどうして言えようか。我慢し己を律せなど偉そうなことをどの口が言うのだろうか。
(俺には言えん。そんなことを口に出せるほど、俺は素晴らしい人間じゃないからだ)
死を前にした欲望の開放。目の前の光景もまた戦場の正道である。
「グレゴール! 三時の方向だ!」
かなり距離は開いているが、この場まで届いたアンゼルムの一喝。グレゴールは一瞬で状況を理解し馬を回頭させる。
「心得た! 皆、頭を切り替えろ。俺たちの仕事だ」
襲われている砦の惨状を見て我慢し切れなかったのか、敵の尻尾が見えてしまった。彼らはきっと自分たちよりもよっぽど善人で、よっぽどマシな人間なのだろう。
(ゆえに死ぬ。あの男の支配する戦場では善い奴が真っ先に死ぬんだよ)
グレゴールは惨劇の釣り餌にかかった獲物を蹂躙しに赴く。ウィリアムの命令は最速最短の攻め。どんな手を使っても前に進み、アルカディアの推進力として誰よりも先んじる。ストラクレスの対応よりも速く、滅ぼさねばならない。
○
アンゼルムとグレゴールは野営地にて明日の打ち合わせをしていた。
「俺たちは勝っているが、左翼三列目の傭兵団はしっかり全滅させられた。全体で見れば微勝ってとこか。俺たちとウィリアム軍団長の馬鹿勝ちで帳尻あわせか」
戦況は薄氷の様相を呈していた。オストベルグ側はアルカディアの主力ではなく傭兵団に対して集中攻撃を行ってきた。質的には優っていても数で劣れば戦えないのが戦場である。その数を奪おうというのだ。
「我らは勝つしかないだろう。今よりもさらに速く、効率的に、敵を蹂躙する」
「なら女を売ろうなんて考えるな。明日以降は全員等しく殺してやれ」
「君に正論を吐かれるとはな。わかった、この点で君は正しい。明日以降最短で事を運ぶ」
殺戮をやめろとは言わなかった。この殺戮が周囲に広まり、恐怖で敵の動きを拘束する。つまり敵側の選択肢が大きく減少するのだ。場合によっては恐怖に押し潰され無血開城ということもあり得る。
「最初から無抵抗の相手には?」
「手は出さんさ。私を馬鹿にしているのかいグレゴール」
完全に無抵抗であれば血は流さない。これが広まればさらに効率的な進軍が可能になる。最速で砦を落とす方法が戦う前に白旗をあげさせることなのだから。
「まさか。お前は優秀だよアンゼルム。ところであの会議で目立っていた――」
グレゴールは言葉を止めた。アンゼルムの貌から笑顔が消えていたのだ。
「彼の部隊なら面白いことになっているでしょうね。分不相応にもあの御方に口答えをし、何故かそれが許された小僧ッ! あのような無能が何故あの御方の側近面をしている!?」
(めんどくさいとこ触れてしまったな。世間話のつもりだったのだが)
アンゼルムは何が気に食わないのか、思いつく限りの罵詈雑言をぶちまけていた。しかしその内容、ほんのり引っかかるところがあった。本当に苛立っているのは、果たしてかの年若い側近だろうか、それとも――
「――とにかく、でかい口の対価は支払っているようですよ」
「ま、だろうな。相手はあのレスターだ。一騎打ちなら俺やお前でもわからんだろ」
「勝ちますけどね、私なら」
「……いやまあ、俺も勝つさ。やるからには絶対勝つ気で、じゃないと師匠に怒られる」
流れは今、どちらに傾いているのか。
「君も変わりましたね」
風は、どちらの方向に吹いているのだろうか。
「お前もびっくりするほど変わったよ」
少なくともこの二人は十二分に活躍していた。
それも――黒の羊と対面するまでは、だが。
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