フランデレン攻防戦:黒き死神
敵陣を落としたギルベルトたちはその足でフランデレンを目指していた。厳密に言うとフランデレンの前、山岳と連動して動いてもらった平地組が此処まで押し寄せてきているはず。そうでなくとも敵軍の背後を突けば本隊が動きやすくなる。
「いやはやお見事! 流石はギルベルト様。剣聖の血は伊達じゃない」
「しかり! 御父上も喜ばれることでしょうぞ」
しかしそれは杞憂であった。いきなり全軍が動き出すことを予想していなかったネーデルクス軍は、アルカディア軍の総攻撃に驚きふためき、結果戦力差以上の勝利を手にしたのだ。そしてそれを可能にしたのはギルベルトの師でもあるこの二人。
「ヴィリブランド、クリストフ両軍団長にはお世話になりました。感謝致します」
丁寧な言葉を吐くギルベルトを見て、二人は大笑いした。
「戦場とはいいものだなクリストフ。あの坊ちゃまが俺たちに敬語を使っているぞ」
「慣れぬので鳥肌が立ちましたぞ。まあすぐに貴方も我らに並ぶでしょうが。それまでは辛抱していただく。オスヴァルト上級百人隊長どの」
「わかってい……ます」
「「ぶっはっはっはっは」」
ギルベルトに戦の何たるかを教えた二人。剣以外の全てを教えてくれた師といっても過言ではない。未だ机上で彼ら二人に勝ったことのないギルベルト。それほど二人は戦を知り尽くしていた。知識と経験、力、そして若さ。全て兼ね備えた二人。いずれはギルベルトを支える屋台骨になろう者達である。
「しかしネーデルクス軍も歯ごたえがない。そちらに火の手が上がるのを見るや一気に瓦解しましたぞ」
「気持ちはわからぬでもないが、すぐ後ろにフランデレンがあるということを加味すると、いささか間抜けに見えるな。七王国の名折れよ」
「なるほど。では一気にフランデレンまで攻め上げるつもり、なのですか?」
「無論。此処まで来て据え膳逃すは騎士の恥。取りましょう。あのフランデレンを」
歴史に名を残す偉業である。それを成し遂げるまたとない機会。みすみす逃す気はない。
「ギルベルト様はお疲れでしょう。ここはお下がりください」
不服げな顔をするギルベルト。それを見て二人は苦笑する。
「もう充分武功は上げられたでしょうに。此処は我らにお譲りください」
この大一番で敵軍団長の首を上げたのだ。今回ギルベルトが第一功であることはほぼ確定。昇進するのもほぼ確実である。なればこれ以上欲張れば他から文句も出かけない。これだけ勝勢ともなればなおさらのこと。
「わかった。あとは二人に任せる」
ぶすっとした顔でギルベルトは自身の部隊に戻っていく。後方で待機する旨を伝えるためである。
その背を見守る二人の表情は明るい。
「オスヴァルト家も安泰だな」
「あの方は自身が剣であることを理解し、弁えていらっしゃる。兄君の嫉妬は怖いが、それさえもあのお方は跳ね除けられるだろう。それだけの才覚がある」
「しかり。なれば我らもその右腕たる力を見せねばな」
二人の視線の先にはフランデレンがあった。今までアルカディアの歴史上、ルーリャ川を越えたことはあれど、フランデレンを攻め落としたことはない。しかし防備の薄い今なら、速攻をかければ落とせる可能性は高いと二人は見ている。
「行くかクリストフ」
「おうよヴィリブランド」
今日二人は歴史に名を残す。そして、いずれはそれすら越えてギルベルトがアルカディアを背負って立つ。そういう未来が彼らの前にはあった。
○
フランデレンではそそくさと帰り支度をしているルドルフの姿があった。もちろん実際に荷物をまとめているのはルドルフの侍女(おっぱい)たちだが。
ルドルフはベッドで転がりながら時折通りがかったおっぱいをもみもみして暇を潰していた。
「アルカディア軍がすぐそこまで接近しております。お下がりください坊ちゃま」
ラインベルカが空気を読まずに入室してくると、ルドルフは露骨に嫌な顔になる。
「えー。じゃあ負けってこと? やだやだやだー」
駄々をこねるルドルフ。両手に掴まれたおっぱいが高速で揺れる。ラインベルカは頭を抱えた。
「もちろん私たちは最後までフランデレンを死守すべく陣を組んでおりますが、落ちるのは時間の問題。長居は無用です」
「ぶーぶー。もー、ヴォルフちゃんめえ。ちゃんと勝ってくれなきゃ困るよぉ」
ネーデルクス側が勝利の梯子を外した形だが、ルドルフにとっては結果が全て。それにネーデルクス軍と良い関係を築くための時間は与えていた。それで指揮権を奪われたならばそこまでのこと。それも含めて将の実力である。
「あ、あと。フランデレンはもういらないや。そして僕は負けが嫌い。わかった?」
何を察したのか、ラインベルカの顔が真っ青になる。
ルドルフは気にせずほにゃほにゃした顔でおっぱいをもみしだいていた。どれだけ揉んでも飽きないのがおっぱいである。
「御意」
ラインベルカは顔を伏せながら退出していった。
「よーし、さっさと荷物をまとめて帰っちゃおう! こんな東の果てなんてもうこりごりさ。王宮のおっきな泡風呂でいちゃいちゃしようそうしよう!」
ルドルフはラインベルカの様子など気にせずおっぱいをもむ。侍女たちの荷造りが終わったのはこの後結構時間が経ってからだった。
○
カールは「ほへえ」と言って腰を下ろした。先ほどまで見せていた将としての顔は消え、いつも以上にほにゃほにゃしたカール・フォン・テイラーがそこにいた。
「いやー、まさか本当に撃退できるとは思ってなかったっす」
「お疲れ様ですカール様」
イグナーツとフランクはこの状況に驚いていた。あのカールが『獅子候』を追い返したのだ。他の商家からもテイラー家のお荷物として見られていたカールが、いち百人隊長として大役を果たして見せた。武の家ではないものが、武家以上の功績を為したのだ。
「これでいくらになったかなあ? 父上に怒られちゃうや」
辺り一面矢が敷き詰められた大地を見て、カールは困ったような顔をした。
「ってもローラン様はカール様の提示の倍額出されたんすよね?」
「その前にカール様はウィリアムさんの提示額の十倍出すって啖呵を切りましたけどね」
この親にしてこの子あり。お金の使い方、使い時、使う額、どれも常人のそれではない。カールもまたテイラーの血を継ぐものであった、と言うことなのだろう。
「結果、まだまだ矢のストックはたんまり。これ全部在庫っすよ」
「……ほ、ほら、ウィリアムが自分の商会で武器を扱いたいって言ってたし」
「声が震えていますよカール様」
まだまだ頼りない面もあるが、着実にカールは成長している。部下だからこそ、幼きころより知っているからこそわかる。カール・フォン・テイラーの飛躍を――
○
ヴィリブランドとクリストフはあっさりとフランデレンの壁を攻略した。その手際のよさに遠目で見ている若手たちは驚くしかない。まだまだ自分たちの実力は不足している。上に立つにはこの二人を越えるぐらいでなければいけないのだ。
「このままキリのいいところまで攻めるとしますかね」
「同意だ。とはいえ此処まで手応えがないと拍子抜けしてしまうな」
「確かに。まあ勝ち戦なんてこんなもんさ」
自分たちの軍団をフランデレンの中に招き入れ、未だ住人の残るフランデレンの街を闊歩するヴィリブランドたち。
七王国ネーデルクスに対する橋頭堡、フランデレンを取ることは大きな意味を持つ。ここからアルカディアとネーデルクスの戦は増えていくだろう。攻めたり攻められたり、戦いの時代が来る。
そこで輝きを見せてこそ英雄。世界の歴史に名を残す傑物。
「時代が動くぞ。そしてその中心に俺たちやギルベルト様がいる」
「楽しみだな。そんな時代が――」
クリストフが言葉を止める。街のメインストリートであろう道を塞ぐ黒い集団。その禍々しさと場違いなほどの異様に、二人は眉をひそめる。
「…………」
その中心に立つのは漆黒の甲冑をまとう怪物。刺々しく禍々しく、邪悪で不気味。この世の悪意を凝縮したような鎧姿。フルフェイスなので表情一つ見ることはできない。
そしてその手に握るは――
「なんつーでかい鎌だ。あれで草を刈ったらさぞたくさん刈れるだろうな」
身の丈ほどもある大鎌。これもまた黒き刃、黒き柄。
全身が実用性、有用性から遠く、合理的ではない。儀礼や祭事ならともかく、ここは戦場である。そんな中をこのような姿で立つのは自殺行為に等しい。
「しかし此処は戦場だ。草刈場ではない」
クリストフが剣を引き抜き、呼応してヴィリブランドも剣を抜く。その瞬間、この場の雰囲気が一変した。充満するのは戦意。膨らむは闘志。将として、剣士として必要とされることを完璧に兼ね備えた二人。
「…………ろせ」
戦場では負け知らず。
「ん? なんか言ったか?」
幾度も一騎打ちはやってきた。そのたびに勝利を重ねてきた。集団戦なら苦戦すらしたことすらない。歩んできた道はまさに戦場の英雄。
しかし――
「……殺せ」
此処は戦場ではない。
○
「よお。眼が覚めたかよおっさん」
アナトールは自身が生きていることに驚いた。そして状況を認識し、複雑な表情になる。
「負けたか。我らは」
壊滅した本陣。たなびく旗は純白のアルカディアの旗。燃え散るは蒼きネーデルクスの旗。山岳戦における雌雄は決していた。
アナトールは静かに目を瞑る。
「おう。負けたな。おっさんが斬られた時点で負けは見えたから全力で逃げた。この前助けてもらったからお返しに助けた。だから貸し借りなし。そんだけ」
端的にニーカは言い切り、唇を尖らせながら石ころを蹴り飛ばす。
「すまなかったな。勝てた戦だった。全ては我らの責。貴様らに非はない」
「別に俺は気にしてねーよ。よくわかってねーし。それにヴォルフだって誰かのせいで負けたなんて微塵もおもっちゃねー。もし俺らが負けたとすれば頭であるヴォルフが負けただけだ。だから気にすんなよおっさん」
「……そうか」
しばしの沈黙。気持ちの良い風が吹く。
そうこうしているうちに続々と黒の傭兵団が集まってきた。
「おう戦犯。お帰り」
「……言い返せないのが悔しいところです」
ユーウェインの帰還。結局、ユーウェインはカール相手に完封されてしまった。一度として相手の陣を攻め入ることなく、間断なく降り注ぐ矢の雨の前に敗れ去った。ただし今回に関してはユーウェインであろうが誰であろうがどうしようもないだろう。それだけの準備がなされていたのだ。英雄殺しの策が。
「しっかしよお。さっきから何かいやーな感じだぜこれ」
ニーカはフランデレンの方を見る。先ほどからまとわりつく不快感。その大元があそこにある。ユーウェインも感じ取っていたのか眉をひそめる。
「戦士ではない。もっと異質な、何かです。ただ、私はこの存在を認めたくはありません」
何かを感じ取っているのか、ユーウェインの表情には嫌悪があった。
「……動かれたか。なら戦は終わりだ」
アナトールは遠くフランデレンのある方を見る。
墜ちる夕日に照らされながら、てらてらと揺らめく陽炎。たなびく煙の数はどんどん増していく。
フランデレンが燃えていた。
「ネーデルクスが闇の歴史にその名を刻む一族。その末裔たるあの御方は……死神を宿す。戦うべきではない。戦いにならない。神の子の対に、人が敵う道理無し」
アナトールだけがそこで起きている何かを理解していた。
○
ヴィリブランドは自身が放尿していることに気づいていなかった。覚えているのはその辺に生えている草のように伐採されていく部下の姿。そして抵抗を試みたクリストフが無残にも縦に裂かれた景色。それを思い出し吐き出しそうになるヴィリブランド。乗っていた馬はとっくに解体されている頃か。
とにかくヴィリブランドは逃げていた。恥も外聞も捨て去り、涎と涙と鼻水をたらしながら。とてつもない形相で走る。
「いあやだ。しにたぐないぃ」
死が怖い。厳密にはあの化け物に殺されるのが怖いのだ。戦場に出る時、騎士として命を懸ける用意はあった。覚悟もあったはず。しかし、此処は戦場ではない。相手は騎士でも兵士でも、そもそも人であるかすらわからない。
「……ろせ!」
びくりとするヴィリブランド。聞こえてくるのだ。あの声が。
「……せ!」
おぞましい死の声。鳴り響くのは骨の断つ音と肉の裂ける音。
まだ遠い。声が遠のいていく。
声が消えた時、ヴィリブランドは安心を得た。
「ぶふぅ。あ、はあ、はあ、はあ」
こみ上げる安堵。未だクリストフの縦に裂かれた死骸が眼にちらつく。常軌を逸した光景であった。剣の一族、オスヴァルトの系譜として見込まれていた二人の剣が、一切歯が立たなかったのだ。一合、二合と打ち合うたびに欠けていく刃。それは死へと導く宣告。
圧倒的力と速さ、そして何よりも恐ろしいのは――
「く、くそ、化け物め」
ヴィリブランドはようやく落ち着きを取り戻した。やるべきことは単純明快。クリストフの仇をとること。一個人では勝てずとも軍を用いれば勝てる。あの怪物を殺すことが出来る。そう、ヴィリブランドは考えていた。
「殺される前に殺してやる。なめるなよ」
軍と合流する。先ほど不覚を取ったのは、油断して少数しか引き連れていなかったから。軽く包囲陣形を敷いて矢を射掛ければ人である限り殺せる。それが道理である。
「俺は、この国の軍団長で、騎士で、貴族なんだ!」
ヴィリブランドはよろつきながらも駆け出した。目的がはっきりした今、それに向かって心も身体も駆け出させることで、ヴィリブランドは平静を保っていた。
「戦なら負けない。そうだろクリストフ」
仇を取る。自分では無理でも集団なら出来る。
駆ける。自陣の方へ、アルカディアのある方角へ。進軍していればもう少しで本隊と合流してもいいはず。遮二無二逃げてきた距離と今動いた距離をあわせれば――
「視界が開けてきた。もう少し、もう少しなはず」
大部隊を展開させられる場所など限られてくる。ヴィリブランドは事前にフランデレンについて調査していた。地理はある程度頭に入っている。此処を超えれば展開している別働隊、もしくは本隊がいる。合流すれば反撃に転じられる。
「あの角を曲がれば……勝った!」
ヴィリブランドは角を曲がり、そして――
紅蓮に染まる死屍累々の広場を見た。
ヴィリブランドは絶望にひざが崩れる。焔がヴィリブランドの頬をなでた。異臭が鼻を引き裂く。異臭の元など見ればわかる。死体だ。死体が燃えている。
「ぁ、ぁ、ぁ」
躯の中央に立つのはたった一匹の化け物。この時、ヴィリブランドはたった一つの事柄以外全てが頭から消えていた。幼き頃より叩き込まれてきた騎士道、同じように刻み込まれてきた剣術、積み上げてきた経験、それら全てが白紙と化す。
「……ロセ」
黒き鎧をまとう怪物。大鎌からは夥しいほどの血が滴り落ち、それが焼ける地面に触れ蒸発、ゆらゆらと陽炎が立ち上る。
ただ『死』が其処にあった。
「ぁ、ぁ、あ、れ?」
だが、皮肉にもその絶望がヴィリブランドの眼に灯をともした。
「は、はは、俺の部隊だけならいざ知らず……自分の市民まで殺すかよ」
もはや笑いしか浮かばない。
良く見れば死体は軍装だけでなく、普通の衣服も混じっていた。アルカディアの市民であることなど考えられない。ここはネーデルクス領のフランデレン。ただの衣服をまとう者がいるとすれば、それはフランデレンの市民以外考えられないのだ。
「コロセ」
いかれてるのだ。目の前の相手は。こんなもの軍人ではない。
「ふざ、けるな」
こんなもの騎士ではない。
「ふざけるなァァァアアアアア!」
これは義憤である。失ったはずの騎士道が、絶えたはずの矜持が、この絶望の中で再燃した。この光景を許すわけにはいかない。こんな殺戮を認めて良い訳がない。戦争とは騎士同士の信念、戦士の矜持を賭けて行うもの。ただの虐殺を許すは――
「くたばれ化け物!」
騎士の名折れ。
ヴィリブランドは躯の上を疾走し、焼ける肌に意を返さず突進した。討ち果たすは絶望の化け物。断ち切るは剣聖の流れを汲むアルカディア随一の剣。膨れ上がる圧倒的雰囲気は先ほどまでの比ではない。踏み躙られた戦のあり方そのもの、ヴィリブランドの人生を懸けた必死の突貫。
「戦士をなめるなァ!」
正義は我にあ――
「コロセ」
――り。
両断されるは戦士の炎を燃やした騎士。幾多の戦場を駆け、戦いに命を注いだ戦士。
対するは――
「ば、け、もの」
『死神』。
「コロセ」
片手で振るった大鎌を投げ捨て、水平に伐られたヴィリブランドの上半身に左手を突っ込んだ。ぐちゅぐちゅ、ぐちゅぐちゅ。それを掻き混ぜていく。
「あぎゃあああああああああああああアアアアアアアアアアアアアアアア亜亞阿唖ぁ」
ヴィリブランドの絶叫に、死神の口元が笑みを浮かべる。あまりにも凄惨極まる光景。凄絶な、安息すら与えぬ死への道行き。腸を引き摺り出し、千切り、ぶちまける。血と糞尿が交じり合った地獄で死神は笑う。
「コロスゥゥゥゥウウウウウウウウウウウウ」
死神はヴィリブランドで遊んでいた。心臓を握りつぶし、ヴィリブランドの意識なき声を聞き、愉悦を満たす。目玉を穿り出し、それをもう一度ヴィリブランドの眼窩に思いっきりぶち込み戻す。眼窩から頭蓋が砕け、死神は脳ごと頭を割いた。撒き散る脳漿に死神は震える。
「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」
遊び終わった玩具を火にくべ、その燃える様子を楽しんだ死神は、より多くを殺すために動き出す。まだまだ殺したりない。もっともっと殺さねばならない。久しぶりに開放されたのだ。
「殺せ、殺す、コロス、コロス、コロ、コロ、殺、殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺ォォォオ!」
死を玩ぶ神。それこそがこの化け物。死の連鎖の中生まれ、育まれ、その他すべてと別たれたモノ。純粋に研ぎ澄まされていった人の一側面、その最果て。凝縮した死は、容易く己を超えた力を引き出してしまう。
ネーデルクスの伝説を宿す黒き死神。それがこの怪物である。
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