第8話

あの事件から1週間後、カフェに僕宛の手紙が届いていた。それは夏海さんからで、今はストーカーの心配なくお出かけ出来ているという。手紙には写真が同封されており、そこには夏海さんと笹野さん、新庄さんカップルが仲良く笑って写っていた。コメントには、“連絡を取って、勝手に怪しんでた事を話して謝りました。2人とも笑って許してくれました。新庄さんとも仲良くなって、西岡くんが戻ってきたらダブルデートする約束までしてしまいました!皆さんにもよろしくお伝えください。”と書かれていた。


「ただいま〜。お、何々?ラブレター?」

「ラブレターですか⁉︎一体どのような方から…」

「まあ春馬はこんなかで1番モテるからな〜。」

「モテる男は辛いのです…。」

「違うよ!夏海さんから。ほら、読んでみて。」


皆で手紙を囲むようにして、覗き込む。読み終えると、皆ニコニコと笑みを浮かべていた。


「夏海さん、元気そうで良かったです!」

「こんなに笑えるくらいになってるんだ!」

「新庄さんとも仲良くなったんだな。」

「これで一件落着なのです。」


ふと時間が気になって時計を見てみると、もうカフェの開店時間の10分前だった。


「やばい、皆急いで支度して!お客さん来ちゃうよ!」


皆時計を見上げると、さっきまでの雰囲気が嘘のように慌しくなった。カフェを開店させると、お客さんがたくさん入ってくる。これからまた忙しくなりそうだ。


*****


水曜日の夜中、また今日も依頼を抱えた警察官が休む暇もなくやってくる。

「いらっしゃいませ、今宵はどのようなご依頼で?」

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