帰り道

弓月 天

第1話

葬式場の前を通るとき、君は言った。


「私がここを通ると、いつもお葬式をやってる気がするんだよね。」


「考え過ぎだよ。」

と僕は言った。





あっという間に時は過ぎて、君と久しぶりに会った。


「今の仕事はどう?」

と君に聞いた。


「大変だけど、やり甲斐があるんだよ。」

と、君は笑った。



変わったんだな、と思った。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

帰り道 弓月 天 @ten_46

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ