結局は
猫はゲロをよく吐く。
これは体調不良よりも、どちらかというと毛玉を吐き出す為の物が多い。
勿論体調不良の可能性もあるが、若い猫が吐く場合は、大抵毛玉スプラッシュだ。
そして、猫は吐く場所を選んでくれるような優しさは持ち合わせていない。
朝のすがすがしい目覚めの中、猫が布団でゲロを吐く。
しょうがないので、朝一で布団を洗って干し、出かける。
帰って来ると布団が取り込まれており、ふかふかの布団で気持ちよく眠れるなとほくそ笑んでいると、朝とは別の猫が私の布団にゲロを吐く。
うん、うざい。
しょうがないので汚れた部分を拭きとって、若干臭いのを我慢して床に就く。
生理現象だから、悪意はないのだからと自分に言い聞かすが、どうしても腹が立つ。
猫には数えきれないほどイライラさせられてきた。
扉を閉めればがりがりと五月蠅く、風呂ではバタバタと暴れ、喧嘩を始めたと思ったら、おしっこ塗れに。
本当に厄介極まりない存在だ。
だがそれでも気になってしまうのは、結局はそういう事なのだろう。
猫ってそんなにかわいいか? まんじ @11922960
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