第4話 さくらから桜へ

 あれから、三日が経った。

 さくらは、今日を含め一度も学校へ来ることは無かった。


(上手く行っただろうか……)


 恵瑠が提案した経緯上、どうしてもその後が気になっていた。


「お前ら~HR始め……」

『私は!』


 気だるげに入って来た担任の声に被る様に、校庭から女子生徒の声が響く。

 それと同時に、前回同様、生徒達が窓際に集まり、恵瑠も視線を向ける。

 すると――


『三年一組の一宮恵瑠君の事が好きです!』


(今度は私が恵瑠君を救う番だよ!)


 そこには、満面の笑みを浮かべるの姿があった。

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さくら舞う桜 芽衣奈ひかり @yukime

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