　未来（みらい）、一人の青年（せいねん）が新しい時代の幕（まく）を開（あ）けた。きっかけは偽（いつわ）りの記憶（きおく）、彼は記憶の曖昧性（あいまいせい）を大きな興味（きょうみ）を示（しめ）す、研究（けんきゅう）し、つい偽りの記憶を作り事ができた。その手段（しゅだん）は強烈（きょうれつ）な薬物（やくぶつ）でも、非人道的（ひじんどうてき）な洗脳（せんのう）などではない。ただ特定（とくてい）の脳細胞（のうさいぼう）に対し非常（ひじょう）に弱（よわ）い電磁波（でんじは）で活性化（かっせいか）させ、そこで文芸（ぶんげい）の演出（えんしゅつ）で暗示（あんじ）をかける。もちろん文芸の内容（ないよう）はすべてコンピューターで計算（けいさん）した法則（ほうそく）のある結果（けっか）。まだ偽りの記憶の内容を予測（よそく）できないが、この実験（じっけん）は間違（まちが）いなく世界の注目（ちゅうもく）を集（あつ）めた。

　未来が進（すす）む、世界の裏（うら）に住（す）む人はもう人の記憶を思うままに操（あやつ）ることができた。そこでゲーム、エフェス・レ・メアが誕生（たんじょう）した。このゲームの革新（かくしん）は、プレーヤーの脳に記憶生成（きおくせいせい）ための素材（そざい）を記録（きろく）させた後、様々（さまざま）な世界を人に見せることができる。プレーヤーはまるで本物（ほんもの）の異世界（いせかい）にいたみたいな体験（たいけん）を得た。言うまでもなくこのゲームは大人気（だいにんき）となって、あっという間に金持ちの世界で席（せき）を取った。

　ゲームには時限（じげん）がある、エフェス・レ・メアの時間は百年、つまり百年戦争（ひゃくねんせんそう）。戦争の勝利条件（しょうりじょうけん）は悪魔の王を討（う）つこと。その反面（はんめん）、百年が終わる時プレーヤーが王を倒さない場合、悪魔側が勝（か）つ。もちろんすべてのプレーヤーがゲームをクリアしたいわけがない、みんな面白いゲームを楽（たの）しむがいい。