ごめんなさい
こぐま
ごめんなさい
中学生の時、頭ではおかあさんが私を愛してくれているとわかるのに、心の中におかあさんからの愛情がちゃんと伝わってこなくて悩んでいた。
ある日私は、おかあさんに酷い言葉を投げつけた。おとうさんが、私の頬を叩いてくれた。
おとうさん、それなのに、私は悪かったと思えなかった。私はおかしいと思った。悪かったと思えない自分はおかしいと思った。
おとうさん、おかあさん、私は中年になりました。
今でもあの時のことを思い出します。
それなのに、私はまだおかしいままなんです。心がこわれたままなんです。
おかあさん、傷つけてしまったはずなのに、わからないで、ごめんなさい。
おとうさん、せっかく教えてくださったのに、わからないままで、ごめんなさい。
ごめんなさい こぐま @ayakos
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