君たちよ、結婚を前提に付き合ってくれ!

きつねめのこ

第1話

白髪の彼の話1

慣れないものだ、この僕から溢れる気品、華やかさ。それに触れてしまった民衆の顔を見ればわかる、賞賛の声無き声!ああ素晴らしい!しかしだね、それは孤独と隣り合わせである。慣れないものだ。孤独とは。


そんな超絶美麗で秀麗な僕が学校などというものに行き就学しようというのだ。これは僕及び家の者どもは一大イベントとして迎えなければならない。

昨晩の荷物チェックをしている執事の興奮を見たときのおかしさったら。

そんなに慌てなくても、忘れ物の一つや二つ、新人についてくるオマケ要素であろう。

そう、ドジっ子的魅力要素すらつけて設定の大渋滞を起こしきっと教室中では......。

まあ良い。僕は僕の目的がありこの高校2年になろうという歳になるまで碌に登校していなかった。それがこの学園に足を踏み入れる。そこがスタートであるわけだ。


未来へ繋ぐ、とある二人の主人公のためのスタートである。

僕を置いて彼、彼女にかまってやってくれたまえ。

ああ。そうだ。それこそが僕の存在意義であるのだから。

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君たちよ、結婚を前提に付き合ってくれ! きつねめのこ @kitsuneme

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