第197話 異世界ファンタジー物、プロット実況するってよ➁(まだまだ途中で飽きる可能性あり)


 いやー、➁が書けてよかった。もう少しでいま書いている異世界ファンタジー中絶するところでした。


 ということで、今回はネックの話をします。もちろん、プロットのネックの話です。


 さて、話は、主人公のケンシロウが、偶然魔獣を倒してしまうところです。

 四行プロットの一行目のラストのさらにひとつ前。


 前回のエッセイでプロット実況したところの続き。魔獣討伐を書き始めました。

 とくに問題なく書いていたつもりなんですが、ぼくの小説脳が警告を発します。

 ──やばいな。

 そう思いました。


 この部分、物語のネックになると気づいたんです。ネック。首ですね。ここが締まれば人は死にます。

 主人公が偶然敵を倒すエピソード。ここが上手く書ければ、ぼくはこの長編をこのまま書き続けることができるし、読者も、ここが面白ければこの長編を読み続けることができるでしょう。

 逆に、ここが上手く書けなければ、自覚のないままぼくの筆は止まり、小説の死がおとずれる。同時に、読者もここで読むのをやめてしまう。


 今回は一話4000文字くらいで書いていて、二話。すなわち8000文字以上書いたところで、危険な兆候を感じ、書くのをやめました。全文削除し、書き直すことを決意。そうせねば、おそらくこの小説は死ぬでしょう。ゆるやかな小説の死。

 以前エッセイで書いたやつですね。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054888044552/episodes/1177354054888134204


 で、急遽このエピソードのプロットを作ることにしたのですが、そのあいだ短篇小説を書こうと思いました。気分転換でべつの小説のプロットを作って、短篇書いて、コンテストに出そうと思ったんです。「カクヨム×ツクール ゲーム原案コントスト」ですね。


 で、アイディアだして、設定をさーっと決めて書き始めました。


 約2万文字の短篇。半分以上書いたところで、気づきました。

「あ、このコンテスト。1万文字上限だ!」


 なんかこれ、『アルセーヌ・ルパ子の冒険』でもおんなじことしてたな……。


 ということで、あわてて2万文字の小説を1万文字に書き直し、ほぼ書き終えたところで、「うん、これ面白くないな」とやめました。ほぼ書き終えていたんですけどね。


 これが先週の話です。


 で、そのあと異世界ファンタジーのプロットにもどり、エピソード部分だけのプロットをざーっ考えて、そのミニ・プロットを入れ込み、偶然魔獣を倒す部分のエピソードを無事書き終えました。偶然倒すプロットになってないけど(笑)


 長編小説でも連続ドラマでも、冒頭のあと、キャラという駒の配置が終わり、物語が動き出す部分で、そこから面白くなる場合がありますね。

 ぼくはそこをネックと呼んでいるのですが、このネックで面白くなる、もしくは面白くすることができないと、そのあと書き続けること自体が難しくなる場合があります。いや、絶対に書き続けられないかな? そこを無理して書き続けると、最悪小説が書けなくなることもあります。


 これ、べつにその人が小説を書けなくなったわけではないんです。「その小説」が書けなくなっただけなんですけどね。ただ、その症状を引き摺って新しい小説を書き始めても、やはり書けない。そんなことが起こるから怖いですよね。


 ともあれ、なんとか危機は脱して続きを書くことができました。現在5万文字後半。これ絶対10万文字で終わらないなぁと思いつつ。

 いよいよこのあとから、本来のこの物語の姿が見えてくると思います。

 すなわち、最初に考えた企画。黙ってましたが、これです。


「異世界転生物で、仮面ライダーをやる」!


 召喚ベルトで変身し、スキル・カードを読み込んで必殺技の発動(笑)

 これ、『仮面ライダー 龍騎』ですね。


 あと、スキルが過去の偉人の能力というのは、『仮面ライダー ゴースト』です。


 とまあ、そんなネタばらしをしつつ、物語はなんとか最初のクライマックスへ。

 本物の敵の出現。さらに本物の聖戦士の登場。


 このあたりは、細かいプロットが存在しないので、またマトリョーシカみたいに入れ子構造の細かいプロットを作る必要あるかもしれないです。


 が、とりあえず現在も書けています。このまま書けるかまだまだ分かりませんが。



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