第4話 シュライナを知る女
「なんであんたが知ってるんだ!」
新崎は声を荒らげながらメザートに詰め寄った。
「そりゃ大事なお客様ですから言うわけないでしょ?」
新崎はメザートの胸ぐらを掴みながら言った。
「お前の客なんだろう?あいつはどういう要件で来るんだ?」
メザートは笑いながら言った。
「あなたの考えてるような事はしないわ…けれど会わない方が身の為…いゃこの惑星の為よ」
新崎は掴んでいたメザートの胸ぐらを離した。
「どういうことだ?」
メザートは腕を組みながら言った。
「惑星を簡単に壊せる人物よ?あなたこそ、会った危ないと感じているんじゃないの?」
新崎は図星をつかれたような顔をしながら冷や汗が顔を流れた。
「あぁ…気づいている、けれど俺は聞かなきゃいけないあいつしか知らない事実を…」
メザートはため息をつきながら言った。
「この惑星に迷惑さえかからなければいいんじゃないかしら…」
メザートはそう言いながら新崎の処方箋を置いて消えた。
新崎はタバコを吸いながら呟いた。
「もうすぐ…真実に辿りつけるのか……」
新崎は呟くといつもとは反対方向の表通りに歩き始めた。
「それじゃぁ出迎えの準備でもしなきゃな……」
そう言いながら表通りにそびえ立つビルに入っていった。
メザートは新崎と別れた後、電話をしていた。
「もしもし…」
電話口からは男の声が聞こえた。
「あぁ…後2週間ぐらいでつく」
すると、メザートは言った。
「新崎という男があなたを嗅ぎ回っているわここに来る時には気をつけて厳重に警戒して」
すると、電話口で男は聞いた。
「それはあの男だろ?僕が唯一助けてしまった人間でありリリーの父親だろ?」
メザートは言った。
「えぇそうよ……それでもあなたは来るの?」
電話口の男は笑いながら言った。
「当たり前じゃないか…そこが一応僕の家だからね……」
メザートは泣きながら答えた。
「死なないで…兄さん」
電話口の男は笑った。
「馬鹿じゃないのか?死ぬわけないだろ?僕にはこの宇宙を全ての惑星を終わらせる義務がまだ残っている……」
終末のシュライナ 福島いるか @fukushimairuka
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