南海トラフ―私達に出来る一つじゃない冴えたやり方―

凱蘭

その時、私たちは、どう立ち向かう?

 私達はなかなか死ねません。

 

 なのに、無力です。


 そして今、この話を聞いてくれる人は少ないでしょう。ですが、この話をどうか最後まで聞いてください。


 まず、私達はこれまで大きなな地震を体験し、見てきました。かくいう私も、大坂北部地震を少しですが、体験しています。


 でも、南海トラフはそのかつての大地震を凌駕する、とても数値では表せない地震だと言われています。


 じゃあどうして、世間では表立って対策等をしていないのか。それには理由があります。


 まず一つに、対策案のしようがなかなか無いということです。それは仕方無いことで、現在の地震予測技術は不完全だからです。それだともう、手の付けようがありませんね。


 さらに、ここで追い討ちが来ます。現状、五十年以内に南海トラフが来る可能性は九十%を越えると言われています。


 ここまでの字面を見ると、とても怖く、人間の無力さに儚さを感じます。


 想像して視て下さい、南海トラフを。


 燦々と照りつけられる陽光の中、私達は今日も頑張っています。

 ――でも、来るべくして来た、大地震。

 都内では高層ビルが崩れ、下敷きになる人が出てくる。田舎では、木々という木々が根こそぎ倒れ、地割れを起こす。


 津波が起きる場所だって、当然あるでしょう。

不謹慎ですが、亡くなってしまう人もいます。

 それは、自分の両親や友人、愛する人かもしれません。別に私は、そういったことを想起させ、怖がらせたい訳じゃないのです。


 私が言いたいのは、そんなとき、私達はどういった行動が出来るのか、です。


 中には連絡を取るためにSNSを信用し、開く人もいるでしょう。


 ですが、それだけ信用していれば、自然に信用している人は増えるでしょう。そうなると、予期せぬ事態が発生してしまうでしょう。

 ――それは、サーバーダウン。これでは、連絡がとれないし、安否の確認もできません。


 逃げ惑う人が居て、連絡も取れず、無力。


 私達何も出来ない?いいえ、決してそうじゃない。


 それは水です。

 

 もちろん、水が全てという訳じゃありません。この話を通じて言いたいことは、それだけじゃないということを理解してください。

 

 往来、対策することは多い方がいいと言われてますが、実はそうではなく、最低限の方がいいのです。

 何故かというと、多く用意をし過ぎると、かえって今度はいざそうなった時、対処すべき順序があやふやになるからです。


 なので、最低限必要な物を決める。また、個人で特定の置いておくのもいいでしょう。


 そして話を戻し、水について語ります。

水を用意する場所といわれると――真っ先に風呂場を思い付くでしょう。

 それも一つです。でも本懐はそこではありません。だって、溜める間にも出来ることはあるでしょう?限りがあり、二階以上に持っていける程度の大きさのものにも入れて持っていくのです。


 地震の時、大抵は二階以上が安全とされています。なので、下に行けない時の為にあくまでも予備として持っていくのです。


 


 人間が生きるために必要な糧、水。



 人間が最低限精神的に生きることが可能なこと、物資。



 この二つがあり、共助共に助け合うことが出来れば、人間は有力になれます。


 最後に、全ての人間に幸があらんことを。


 

 

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