第54話 神々へ ②

 あれから二日、おれは毎晩欠かさず石碑に参拝するも、神々からの助言は無かった。

 このまま何事もなく休暇期間が終わるのか。だとすれば、この期に及んでもまだ迷い続けているおれは、なんのために、この場所に立っているのだろうか。


 ランプの灯が夜の潮風で揺れる。冬の硬い空気が、鼻から喉、そして胸のあたりを冷たく叩く。


 石碑には、まだ何も記されていない。

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