転生だと！？

第1話：豆腐で転生！？

突然ですが、『豆腐の角に頭ぶつけて死ね』と言う言葉をご存知でしょうか？「知らねー」や「死ぬわけ無いじゃん！」とか「聞いたことはあるが・・・意味までは・・・」など様々な意見が出ると思いますが、この『豆腐の角に頭ぶつけて死ね』と言う言葉は落語からだったみたいですね、詳しくはご自分で調べてみてください(笑)

早速ですが何で冒頭でこんな話を始めたかと言うと、実は現在進行形でまさに、『豆腐の角に頭ぶつけて死ね』を実演しちゃったんですね、はい。

えっ？意味わからん？まぁそうでしょうね(笑)俺自身わかんないもんﾊﾊﾊ

今の状況を説明する前に、自己紹介をしたいと思います。

名前は葛原天トと言います、読めますかね？一応ふりがな入れましょうか？葛原天ト（くずはらてんと）と読みます。

歳は23で、フリーターでした。過去形ですね、死んでますのでﾊﾊﾊ

彼女は居ませんでした。（DTじゃねーぞ！(笑)）

えー、それで今の状況を説明するとぶっちゃけますよ？良いですか？今生後1時間の赤ちゃんなんですよﾊﾊﾊマジ笑えねー。

時は戻ること2日前、とある事情で港のコンテナの中に俺と数人がらの悪いおじさん達がいたんですよ、いわゆるヤ・ク・ザと呼ばれる人達ですね、日本に住んでいたので銃を使ったロシアンルーレットは出来ないんですが、豆腐に鋭利な刃物を仕込んだ物が1つと普通の豆腐があとの人数分あったんですね、それで、10mの高さから豆腐を頭に落とすというシンプルなルールの元、俺とおじさん達が椅子の上に縛られて座っていました。

えっ？がらの悪いおじさん達も縛られたのって？はい！縛られていました(笑)←笑い事じゃ無いですね、はい。

縛ったのは日本に在住している過激なマフィアらしいんですよ！（話の流れから察しました）

そのマフィア達に捕まったおじさん達を目撃しちゃった不運な俺！

その結果こうして仲良くテーブル囲んで、口も布できつく縛られて体も縄からロープから色々な物で縛られて暴れて照準がずれないように足も一緒にぐるぐる巻きですよ。

もちろん命乞いはしましたよ？日本語わかるみたいなので、それはもー必死に‼

「このおじさん達とは無関係なんです！あなた達の事は誰にも言いません！死んでも誓います！」

「じゃあ豆腐の角に頭ぶつけて死ね、そして誓いを果たせ」

と言われてしまいましたﾊﾊﾊ

その後も必死に命乞いはしたんです。

喋る時は口枷は外してくれて、「最後に言いたいことはあるか？」

と言われたのは覚えてます。（あっ！だから死んだのか！(笑)）

そして時間が来てしまったみたいでぶら下げられていた豆腐を一斉に頭の上に落として、人生初文字通り『豆腐の角に頭ぶつけて死ね』を実演しちゃったんですねﾊﾊﾊ

ちなみに最初の犠牲者が俺なんですよ。

そして気付いたら暗闇に居て、息しづらいなと思ったりしていたら灯りが見えて、そして俺が産まれたんですね！

神様とか見なかったけど大丈夫かな？自分で言うのもなんだけど、非常に珍しい死にかたしたんだけど、「面白い死にかたしたから次からは楽しい思い出をもって来世を生きなさい」みたいな事を言われるんじゃないか？と期待したりしたんだが、そしてありがちなチーレム展開も期待しちゃったりｸﾞﾍﾍしたんだが、まぁ転生しちゃったし今世は豆腐の角に頭ぶつけて死ぬような事なく生きてやろう！と思う生後1時間の俺！