本音を言うと本作はどうレビューすれば良いか分かりません。感じた印象をそのまま文字にすれば、「普通なら」ほぼ悪口になってしまうからです。
本編の大半(控え目に言ってます)が異世界考証の説明に費やされ、「あれ、百合はどこ?(大袈裟に言ってます)」と言った塩梅ですが、物語の構成そのものがエンターテイメントとして昇華されていると言っても過言ではありません。
幅広い科学的・SF的知見によって重箱の隅を突くが如く練られた考証、特に後半ラスボス戦の何たらスクリーンバロックもかくやと言わんばかりの展開をブッ込んできた日には、一体どれだけのSFアイデアを注ぎ込んでいるのかと突っ込まざるを得ません。
個人的には決して誰方にでもレコメンドして良いものとは思えません(失礼)が、脳味噌の言語野と前頭前野部を駆使して想像力をフル回転させたい諸氏には正にピッタリな小説かと思います。
オタク特有の早口で!
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※作者様へ。
本レビューに差し障りがございましたら修正いたします。
ご遠慮なくお申し付けくださいませ。
スコップを片手に穴を掘り続けていると流石に疲れてくることがある。
異世界、
また異世界、
転生、転生、転移、チート、チート、チート!!
そんなスコッパーである私が掘り続ける理由はひとつ。
陽の目を見ていない良作をいち早く見つけてレビューを書くためである。
私はこの作品、6話までしか見ていない。
しかしレビューを書く。何故か?
まだ、誰もレビューを書いていないからである。
先を越されるかもしれない。書くしかない。作品の内容はこうだ。
二億何千年か前に七十何億人かの大規模転移があって、異世界中空に喚び出された彼らが地面へ落下。死亡したのち化石となる。
後世、掘り出された彼らは教会に聖遺骸として奉られたり貴族の蒐集品として扱われる。
さらに後世、技術の発展により転移者化石を兵器として大量消費するようになる。
物語の主人公は亜人の学者で、地質学考古学的に貴重なソレを十分に研究したいとヒューマンの国に仕官するが…
という内容。
設定だけでも面白い。
読んだらもっと面白い。
この物語は面白い。
異論は認めない。
さあ、読むんだ!!