過疎化。超高齢化。深刻な社会問題に、どんな対策を打ち立てましょう?ここでは【都市伝説】を、村おこしとして起用しましたが。そうなってしまったか! というオチが素晴らしいです。面白い♪
『超高齢社会の最終形態のような絶望の集会』に見える集まり。だが、その内容は村興しを成功に導くための第一歩だった。資料の文字サイズ、納得の備品、ページをめくる仕草、メンテナンスを忘れている生活必需品、若造と呼ばれる年齢、最高齢の訂正など、細かいところにまで神経を削った名作。あなたの目で確かめてください!ホラーです!
お題目は地域活性化。集会は老人会。そんな老人集会が目をつけたのは『都市伝説』!膨らむアイディア、盛り上がる話題。しかしその末路は、ある意味でおぞましいものとなるのだった。これは、ある村落に一つの都市伝説が出来上がるまでの物語……。
表舞台から降りることができない自称現役老人たちの、視野の狭い正義感や善意がもたらす弊害。小さなコミュニティにディストピアが形成されるという悪夢都市伝説のそれに感じるものとはまた異なる恐怖感がありますね今作で起きたことは極端な例ではあるものの、現代社会の風刺とも言えなくもないですね。恐らく作者様の意図したことではないとは思いますが。
ページめくる(めくれない)じい様たちがおもろかったです。
本気のドラマ化をしてほしいと思ってしまった作品。細かい描写がリアルで面白く、発想も奇抜で楽しいです。最後はどういう感想を抱くのか。恐怖にぞくりとするのか、本人たちは喜んでんだから大きなお世話だと思うのか。活気があるって何なんでしょうね。ともかく六十五歳は若造だそうですよ。
高齢化が進み、高齢者だらけの村。このままではいけない、どうにかして村おこしをしよう。そうして目をつけたのが都市伝説。口裂け女や人面犬と言ったやつらです。それらを村に出現させれば、観光客がやって来るに違いない。そう考えた老人たちのとった驚愕の行動とは……結末にビックリしました。年寄りって怖い……
最終あたりの文章にゾッとしました。これが国という単位で行われると独裁国家ができあがるんだなぁって。
口裂け女、人面犬、花子さん。いずれも全国に名を轟かせた恐ろしい都市伝説です。ですがちょっと待ってください。そんな都市伝説も、上手くいけば村おこしの起爆剤になり得ます。そんなとんでもない考えを思いついた、とある寂れた村の爺様達。はたして上手くいくのでしょうか?ある意味都市伝説よりも恐ろしい村でした。
都市伝説を使って町おこしをするご老人達のお話。アイデアは出て、順調に行くも……?そういうオチで来たかあ。