☆【長編】プレアデスの鎖を解け

【概要】

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054889627840

 タイトル:プレアデスの鎖を解け

 作者: 湊波

 ジャンル:恋愛

 状態:連載中

 文字数:454,144字(2020/11/29現在)


【あらすじ】

 機械仕掛けの大時計がランドマークの科学都市サブリエ。電子端末が発達したこの街には懐古症候群(トロイメライ)と呼ばれる奇病が潜んでいる。患えば「魔術師」がその人間を殺しに来るという。娼館で働くラナは同じ娼婦のシェリルが懐古症候群を発症したと気づく。そんな折に現れたのがミステリアスな客・アラン。アランと出会い徐々に惹かれていくラナであるが……


【語り愛】

 湊波さんの作品はもう何もかも最高なんだよ!!!!

 作者様推しです。作家読みです。元々は「世界で一番あなたがきらい」を読ませていただいて、もうみるみる引き込まれてしまったんですけど、今作ももう期待以上の素晴らしい作品で、私は今とても情緒を乱されています。


 他の方のレビューにもあるから書いてしまいますが、これはいわゆるタイムリープものです。とある未来を目指して何度も繰り返していくのですが。タイムリープって、結局とある時点から結末を変えるためにいろいろと試行錯誤していくと思いますが、毎度毎度衝撃の展開が待ち構えているのがすさまじい。それと同時に「こんなにもいろいろ変えてみたのにそれでもだめなの……?」というエンディングの絶望感。

 ちょっとずれてしまいますが、いわば「失敗」した世界は切り捨てられるのかなあとか考えると、でもその世界線で生きてきた人たちは確かに存在していて、過去とか家族とか思い出とかあるわけで、そういったものを全部なかったことにするの、本当に盲目的だよなあと。愛する人のためなら世界なんてどうだっていいというか、世界を切り捨てるってのがさあ……なんなんだアラン・スミシー……


 世界を繰り返すことで少しずつ変化する人間関係も気になります。一週目(というのは違う気がするけど)では深く知らなかったキャラクターの過去が、次のエピソードでは明らかになって、というかそこまでラナが踏み込んだりできて、より関係が深まったねえよかったねえ……という、繰り返しだけど変化していく展開からもう目が離せなくて。注目すべき点がおおすぎて私の目が足りません。個人的にはエドが好きなんだ……だからあのエピソードはもう、発狂しそうだったんですけど、彼の過去がよく見えて結果論よかったと、言いたいです。複雑な心境です。

 とにかくみんな幸せになってくれ。と願うけど、「みんな」という言葉を使った自分に自分が傷を負いました。


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