【概要】

　タイトル：Desire/Disaster

　作者：雪本つぐみ

　カテゴリ：現代ファンタジー

　状態：連載中

　文字数：270,135字(2020/11/29現在)

【あらすじ】

　天上より遣わされし十二の悪魔。それらと契約せし十二人の人間。強い願望を持つ人間の前に悪魔は姿を現し、倒し倒されの非日常へといざなう。

　悪魔は何故人間と契約を結び、戦うのか？　それは抽象的な事情がある。近い未来に始まる悪魔たちの殺しあい、それはいつか滅び行く神の「次」を決めるための戦い。悪魔は欲望を愛し、人間は悪魔に魂を売って願いを叶えるために、死線に身を投じる。

【語り愛】

　悪魔なのに階級が天使のものを利用しているんですよ。

　悪魔なのに神がいる天上から人間界に降りてくるんですよ。

　悪魔なのに次世代の神を決めるバトルロイヤルするんですよ。

　いやこれだけでエッジ効いてて好きだわ。

「悪魔に魂を売る」という言葉を積極的に使いたい物語。内容は悪魔と人間がペアを組み、最後の一組になるまで殺しあうバトルロイヤルなんですけれども。

　戦うのは悪魔ではなくて悪魔に超能力付与された人間、というのも好きです。欲しいもののためには自分が粉骨砕身しろという精神。でもって悪魔はパートナー選んだらあまり戦わないというのもいい。高みの見物かよ、悪魔らしい。

　シナリオとしてはわかりやすい「倒せば勝ち」という展開。異形と人間のパートナーも昨今珍しいものではない。それでも読ませるのは、登場人物の内面まで迫っていく掘り下げと緻密な構成にあるんだろうなあ。

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