家族が死ぬ時、必ず看取ることができる。そんな街が存在すると言います。
不思議な話で論理的には何も説明できないのですが、私は人と人には目に見えない絆があると信じたいと思います。
現代では写真に霊的な物が映っていると「心霊写真だ!」と騒がれますが、第二次大戦以前は「亡くなった家族や知人が私と一緒に写真に写っている。あの人は今でも自分のそばにいてくれているのだ」と喜ぶ風潮があったそうです。
昔から人間は亡くなった家族や友人と繋がっていたいと願っていたのでしょう。
きっと、作者さんが語ってくれた漁師さんと弟さんにも目には見えない繋がりがあったのだ。私はそう思いたいですね。