第35話 ユアー・バトル・アンド・ヒズ・バトル

 

 

 

 

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 「――はは、は」荒れ果てたかつての市街に笑いは残響して「くそったれ」掠れた声で血塊と共に吐き捨てられた。

 

 朦々と上がる灰色の中で、エンボルトは膝から崩れ落ちた。彼の全身を走る傷痕、伝う鮮血。中でも最も致命的だと感じさせるのは首元。喉仏の辺りを駆け抜けた大きな裂傷。零れ落ちる赤黒い液体の量は死を確信させる。喋る度に、裂傷から呼吸に押されて漏れ落ちる。もう少し傷が深ければ素っ首取られていたであろう。


 その時、また一つ、別の影が膝をつく。

 虚空から現れた影。微かな雷光が尾を引いていた。影――影より濃い黒。黒き色彩が暗がりに片膝をつき、荒く息を零していた。

 

 「はっ」しかし、嗤う。口端を持ち上げて「届いた、ぞ――!!」

 

 ケンゴ/狩人だ。彼も同じく手傷を負っている。胸へ袈裟懸けと深く傷つけていた。エンボルトとの交錯は確かにケンゴ/狩人に届いていた。けれど、ケンゴ/狩人の放ったものに比べれば軽い。致命には至らず、

 だから、先んじてケンゴ/狩人は重い腰を上げた。痛みにふらつく。けれど大したものではない。ケンゴ/狩人はそう判断した。

 

 「……なあ」一歩、踏みしめ「あんたが何をしたいか。今まで何をしてきたか。俺をどうして作ったか……全部、どうでもいい」

 

 問う。ゆっくりとエンボルトの下に踏み寄りながら、転がる瓦礫の破片を踏み潰す。

 

 「ただ、一つだけ知りたい。あんたがどうしてここまで出来たのか――」


 静かに肉切り鋸包丁チョッパーを差し向けた。

 

 「理由が知りたい」

 

 向けられた刃に目もくれず、眼の前のケンゴ/狩人へとエンボルトは視線を向けて、沈黙。閉ざされた口が開いたのは、それから数十秒経つと。

 

 「……実に、」掠れ切った声を絞り出し「簡単な話だ」

 

 黒瞳は何かを追想する。ケンゴ/狩人を通り抜けて何処かを望む。

 

 「愛さ」

 

 「…………そうか」

 

 フルフェイスマスクで表情を隠したケンゴ/狩人は、ぽつり零すと――音もなく肉切り鋸包丁チョッパーを振り抜いていた。

 空に飛ぶ。二度目の斬首。くるくる回る首は舞って。

 

 「さて、」唇が弧を描き「勝ち誇っているところ悪いが」ぱらりと前髪を垂らし「まだ負けたつもりはない」唇は言葉を描く。

 

 嗤う。毛細血管の様な細く、極細の仮想電脳神経路ラインが見開かれた瞼に浮かぶ瞳孔で青く瞬き、真っ白な眼球を微細と縫い付ける毛細血管を通り抜け――断面を伝って地に落ちたと同時に、凄まじい速度で駆け抜けた。

 ケンゴ/狩人の脇をすり抜けて、一直線にどこかへ向かっていく。ものの一瞬で彼の視界から消え失せる。

 

 「あの、野郎……! この期に及んで!」

 

 脳細胞ニューロンを駆け抜ける感情の色をケンゴ/狩人が確かめる間もなく、踵を鳴らし、姿を消した――残ったのは力強い雷鳴だけ。

 

 

 

 

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 ドラゴン狩り。クロウ=Y=オキタは大太刀を片手にドラゴン相手の大立ち回りに熱中していた。

 視界にはもう、ドラゴンしか入っていない。

 ちなみに彼以外は誰も居ない。今のところ、誰も彼の後には続けていない。大半が先の爆裂で負傷を受け、もう大半は二度と動かない。だから、誰も彼には続いていなかった。

 健脚は、カッカッと舗装が無事な道を選び駆けていく。足運びに淀みはない。視線は歩調を緩めず、進軍するドラゴンへと視線は固定されている。

 

 「ハッ」踏み込み、地鳴り。クロウの脇から来る破片「クソでけえな、やっぱり」

 

 顔面に向かってきたのを柄で弾き粉々にし、呟いた。

 

 全長二十五メートルはある。左右に合わせて六本ある腕は、十メートル。黒鉄色の翼は羽根の一枚一枚が鋭角で硬質なブレードだ。だが、巨体に対してはやや小ぶりに見える。飛ぶためには思えない。なら何に使うものなのだろうか。

 だが使う素振りは見えない。ただあれは地面を踏み潰すように歩んでいく。只々、目的地を目指すだけだ。

 

 ……今のところは

 

 そのためか、クロウは苛立ちを抱えていた。

 これをどう殺すか。そういう好奇心と、脇目も振らない。興味すら抱いてこないこの凶悪無比たる異形。こちらを蟻か何かと思っているような、いや、認識すらしているかどうか。殺意を抱くという心象を見せない。その事実を肌に感じているから苛立ちは募る。

 

 爆発はしていない。まだだ、まだ爆発する時じゃない。何より感情で勝てる相手ではない――言い聞かせた。

 

 クロウの頭は、基本おかしい。狂っていると言っていい。だが自分に反逆することはない。クロウ=Y=オキタは自分を裏切らない。いや決して他人も裏切る事はない。人の理屈とクロウの理屈が食い違うだけだ。彼にとっての理屈は野生動物に近い。しかも近いだけで同一ではない。彼にとっての殺しは手段ではなく、趣味であり、本能であり、生きる意味だ。喰いはしない。非生産的だ。児戯的に人の命を消費する。悪癖で悪辣。質が悪い。

 だが、この場面においては実に有用だろう。彼は本能には逆らわない。

 

 「ハッッハァ!!」――快声と叫び、クロウは速度を上げた。

 

 先までの並走ではなく、追い越さんばかりの速度。ドラゴンの進撃に合わせて降る瓦礫をステップで回避する。

 

 ――先の前線キャンプから、かなり距離は離れていた。研究施設やそこに住まう研究者やその家族の居住区画と商業区画。ドラゴンは無遠慮に踏み入れていた。地上と変わらず高く、天井に迫りそうなまでに建ち並ぶ高層建造物。無人のそれらは輝きを放っていたが、無残な灰色の瓦礫へとドラゴンの一歩一歩に変えられていく。

 

 生きとし生けるものを否定し、文明を破壊するのが異形というものだ。これは理を歪めるもの。そして、ドラゴンとはいつの世も恐れられ、破壊するもの、悪魔の王と謳われた。生じる破壞はある意味、道理にかなったもの。

 そして、クロウに降る瓦礫とは、通りに建ち並ぶものからの贈り物だ。輝きと生活を支えた者たちは二度と帰らぬ無残へと砕かれたもの、つまるところ輝きの破片。

 

 「疾ィッ!」

 

 通りすがりに斬風は吹き抜けた。赤い雫は白色の皮膚に浮かび、滑るように後方へ流れていく。

 そして、直ぐ様傷は塞がる。逆再生する動画のように綺麗さっぱり。ただつるりとした肌が不健康な白を見せるだけ。 

 さて、動物と違ってクロウは人間だ。だから武器を選ばない。効率よく人を殺せるよりも人を殺した感触が感じられ、一番肌に合う太刀を愛用しているだけで――。

 

 「ハッ!」

 

 気に入らないと唇をひん曲げ、隊服の懐に指を差し入れると、

 

 「これもくれてやるよォ!」――居合めいて放たれた。

 

 ダーツのようだった。しかし、ダーツというには特徴的な形状だ。全体は黒塗り、鋭い切っ先はダーツやナイフよりもツルハシの先っぽに似ている。切っ先の後ろに柄があった。この場合、特殊な形状のナイフと言うべきだろう。

 さて、これも名前がある。特殊な道具だ。普通の人種は投げるにしてももっと別のものを投げる。

 

 人はそれを、苦無という。古い職業ニンジャのもの。廃れたものだ。しかし、これは先端技術を用いて加工された古い道具になる。つまり、古くて新しいもの。それが今、クロウの片手から閃いた。

 的は動くが的はでかい――当たらない筈がなかった。トンッ!と投げた分だけ軽く鳴った。しかし、動きは変わらない。ドラゴンにとって、蝿が止まったよりも軽い。柄まで突き刺さっていてたとしても、ものの一瞬で排出されるだろう。だが、それも突き刺さっているものがあればの話。

 

 

 ――場合によれば銃に爆弾に何でも使う。これは、そういうことだ。

 

 

 爆音は空間いっぱいに炸裂した。爆煙はない。全て刃先と刃先が埋まった先にのみで猛威を奮った。あれは、苦無型のクラスター弾だ。苦無の刃の内側にはマイクロレベルの子弾が搭載されていた。

 常人なら一人に打ち込めば周りを吹き飛ばせる。粉々だ。周囲ごと血煙になって人を何人か消し去れる。それほどの殺傷力があった。

 

 だが、やはり――「…………前情報通りか」舌を打って。

 

 ドラゴン健在。彼の異様に陰りはない――しかし、地鳴りは止んだ。つまるところ。

 

 にやにやとクロウは、「よお」と口端を緩め、「やっと見たじゃねえか? なあ、おい」

 

 目玉が見ている。クロウを見据えている。真っ直ぐな視線がクロウの体を抉り取らんと合った。明確な敵意を全身で浴びたクロウは、いつもの如くにへらと笑う。向けられた視線に、ぶらりと下げた切っ先を突きつけて。

 

 「なら――、」

 

 すっとクロウが肩で太刀を背負うと、"何か"が彼に叩き付けられた。

 貫通している。何かが射出されているのは確実だろうが、大通りには穴だけが残っていた。貫いたものは見えない。すると直後、ガシャンとまるでマガジンを銃床に叩き込む音をさらに大きくしたような音がした――瞬時に"何か"が再度射出される。

 空中に踊っていた黒い布、クロウについていけなかった隊服を掠めていった。衝撃波だけでも人を粉々にしかねない"何か"との交錯、隊服は一瞬で形と意味を失った。

 クロウの姿は周囲よりも一つ背の低い建物の屋上に在った。視線はドラゴンを見上げて、

 

 「はっは! 洒落たもんもってやがる!」

 

 笑うクロウは、べったりと尋常じゃないほど全身に汗をかいていた。色々な感情が詰まった汗だ。焦りや恐怖、そして、興奮。圧倒的な殺意への直面と脅威が前者を呼び、後者は前者が煽った結果。

 射出、三撃目。真っ直ぐに切っ先はクロウを向き――次は高層建造物の列を斜めにぶち抜く。勢いは止まらない。そのまま外壁に突き刺さった。今度ばかりは突き抜けない。

 

 「そういう強引なのも嫌いじゃないが、受け止めたら上半身もってかれるな、ありゃ」

 

 カカッと走り、ビルの壁面を蹴りつけ、回避運動を行いながら、クロウは比較的冷静に彼我の戦力差を図る。

 このままにしてればそれはそれで死ぬ。なんであろうとあれを振り翳され続けたら〈エンパイア〉が沈む。

 何を撃ち出しているのかクロウは理解していた。翼だ。あれは、飛ぶための部位ではなかった。腕が届かない相手――"相手"。一個人には使うならあまりにも強力過ぎるが――に打ち込む兵器だ。恐らく射撃兵装の類だろう。

 

 「大雑把にもほどがあんだろ」

 

 着地。高層ビルディングの屋上で彼は、思わず呆れ果てた風に言う。浮遊戦車ホバータンクでも此処まで阿呆らしくない。戦闘機を撃ち落とした時はちょっとした小細工でどうにかなった。いくらクロウが身軽で簡単に高層建造物を駆け上がれても空は飛べないし、最新鋭エッジオブエッジたる戦闘機ジェットファイターには追いつけないからこその小細工だ。

 だが今回は、小細工をする時間が無い。吹き飛ばす火力もない。浮遊戦車ホバータンクにしろ、戦闘機ジェットファイターにしろ用意が出来ない。後者はそもそも侵入ができない。

 だからこそ、この都市では、強化外骨格エクソスケルトンが発達したのだが――完全に仇になっていた。

 

 「まあ、なんだ」何気ない口調で「困ったな、こりゃ」途方に暮れた様な言葉を作った。

 

 瞬間、クロウの居た高層ビルディングが吹き飛んだ。

 

 

 

 

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 「オールドリッチ、か?」

 

 「ああ、ボクだ。あんたの同級生の、カレン=T=オールドリッチだ」

 

 「……何故そこに?」

 

 眉を顰めて尋ねた。視線の先には、〈蝸牛〉が一体。無傷だ。回線の遮断が間に合ったのだろう。傷一つ見受けられない。八足機械オートマタは自身の八足の調子を確かめるようにがちゃがちゃとその場で動き、回転したりしてと思えば飛び上がって宙返り。 


 「あー……」ちょっと言葉を整理して「親切なやつが道を作ってくれた。それだけだ」

 

 とんとんと八脚がタップダンス。どうやらコツは掴んだらしい。自由自在に操っている。くるくるとんとんと、やけに愛嬌のあるステップを踏む。

 

 ケンゴは、一人何度か頷くと、

 

 「なるほど……」納得したよう零し「……あいつも、来てるのか」ハッと思い至る。

 

 ヨシカゲの脳裏に過るのは勿論、親友の姿。ケンゴだ。カレンが来ているのなら、あいつも来ているはずだと。それならきっと勝機はある。

 

 「それは……」そこでカレンは言い淀む。「ボクはダーリンより先に、"首"を追いかけてきたから……」

 

 「じゃあ、ケンゴは……?」

 

 異形は一体しか居ない筈だ。だとしたらどうして……? ヨシカゲの中で疑問が鎌首をもたげた。

 

 「ええっと……そう、他の良く分からない誰かと戦ってた」

 

 答えは出た。しかし、要領は得ない。疑問符を浮かべたヨシカゲは、

 

 「あー……」暫し思考を走らせ「分かんないな。どういうことだ」

 

 「ボクだって分かんないよ」唇を尖らせて「めちゃくちゃダーリンに似てたし双子の兄とかじゃねえの?」

 

 「いや、それならそれで……」

 

 色々言いたいことがあるような顔のヨシカゲ。

 

 「関係ないから」

 

 ヨシカゲの口で作られかけた言葉は、スッパリとカレンによって形にを得る前に斬り捨てられた。

 

 「だって、ダーリンじゃないじゃん? それにダーリンが殺そうとしてたし、そういうことでしょ」

 

 「……まあ、そういうことでいい」

 

 何を言っても無駄だ――ヨシカゲは悟った。付き合いからの経験則だった。いや、それもあるが今、最も問題になっているのは、

 

 「ドラゴン、だ」この都市の危機という意味ではそうで「……それで構いません」伸ばされた赤く染まった掌を、ヨシカゲはぎゅっと握った。

 

 「兄さん……!!」

 

 彼にとって、最も優先すべき――いや、優先したいのは兄の命だ。苦悶がヨシカゲの内でのたうち回る。

 

 「ええ、ええ。それでいいんです。あれは、確実にこの都市を殺します。そんな予感がしています。この都市が死ねば、人は生きられない。するとヨシカゲ、貴方も死んでしまう」

 

 息絶え絶えと言葉を作り。

 

 「私は、それに耐えられない」

 

 ギリッと奥歯を鳴らしたヨシカゲの瞳を占める感情は悲壮。先の会話の最中も、ヨシカゲは兄から殆ど目を逸していなかった。重体だ。幾分と余地はない。今すぐにでも治療施設に連れていかなければならないほどの重症だ。

 

 「御堂ヨシカゲ。とりあえず緊急セットならここにある」

 

 「本当か?!」

 

 ぶんっと勢いよく振り向くと、背負いモノランドセルを開け放って、八足よりも小さなアームで中身を取り出していた。

 

 「あんたの兄貴、義体サイボーグ? じゃあどうにかなるだろ。ほらどいて」

 

 きゅるんと滑らかな挙動でヨシカゲを押し退けて、ユキカゲの前に〈蝸牛〉カレンは来るとアームをユキカゲに伸ばす。

 

 「…………どうだ?」

 

 脇からヨシカゲが覗き込むと、

 

 「今見る。外傷と……うわ、酷いな。中身ズタズタじゃねえか。さっきのクラックで電気系統がやられたのか……と、すれば……あったあった」

 

 無針注射器ハイジェッターを一本、〈蝸牛〉カレンは取り出した。

 

 「治療用ナノマシン。富士山特注。めちゃくちゃ効いて、めちゃくちゃ高い」

 

 呟きながら、ユキカゲの首筋に叩き込んだ。なんの警告もなし。ユキカゲから変な呻きが上がった。

 

 「ああ、後」他人事な口調で「めちゃくちゃ痛いらしいから頑張って」そう、カレンは後付した。

 

 「先に言え! 兄さん白目剥いてるだろ!!」

 

 「義体サイボーグなんだろ? なら、痛覚くらい切ってるだろ。ほら、あんたの兄さん気がききそうだし」

 

 うちの兄さんみたいに――ここは言葉にしなかった。ヨシカゲに弱みを晒すようで癪だったのだ。

 

 「じゃあ隅っこでじっとしてろよ。ボクは行かなきゃなんないし」

 

 〈蝸牛〉カレンは、見事なターンをその場で決めるとぐぐっと八足を撓ませ、飛び出す。

 

 前に、「待ってくれ!」ストップを掛ける。


 「なんだよ! 危ないだろ!!」


 なんだか既視感が――と、一瞬、ヨシカゲに過った。

 

 「俺も連れて行け」


 「……しゃーねーな」


 明らかに面倒くさそうながらも、割合あっさりとカレンは同行を認めた。

 

 拍子抜けな顔で「いいのか……?」と訊くと。


 「どうせついてくるだろ?」


 器用に肩を竦めて、カレンはヨシカゲに背中を向けると。

 

 「ほら、掴まれよ。ボク、あいつ追いかけなきゃいけないんだ」

 

 

 

 

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