【ゲーム】『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』をようやくクリアした。オープンワールドならこれくらいのストーリーでいいのかも?
2023年8月15日
2023年5月12日にNintendo Switch用ソフト『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』が発売されました。
自分はそのとき『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』(以下ポケモンSV)のランクバトルをしていましたが、そのランクバトルであまりにも連敗を重ね息抜き(現実逃避?)として新作ゼルダを始めましたが、これがまあボリュームが凄すぎる……。
ある程度は覚悟のうえ始めたのですが、まさかここまでのボリュームだとは思わず、エンディングまでいくのに約三か月もかかりました。
そんなこんなで今回はようやくクリアした『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』について。
ちなみにですけど、ポケモンSVのランクバトルはゼルダを始めた月に自己最高順位を更新して、最終726位でシーズンを終えられた。ゼルダがいい息抜きになったのかはわかりませんが、なんか、調子よかったです。
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』
あらすじ(Wikipediaより一部抜粋)
前作での厄災ガノン討伐から数年後、ハイラル王国は復興の道を歩み始めていた。リンクとゼルダはハイラル城の地下で突如発生した「瘴気」の調査に向かい、そこでかつて栄えたとされるゾナウ文明の遺構を発見する。そしてその奥にはミイラと化したガノンドロフが謎の右手に封印されていた。すると、封印が解けたガノンドロフが瘴気を放ち、マスターソードは朽ちてリンクの右腕は蝕まれてしまう。そしてガノンドロフはハイラル城を空高く持ち上げ、それにより発生した地割れによりリンクとゼルダは落下する。ゼルダは謎の秘石とともに過去へと飛ばされ、リンクは謎の右手に引き上げられて辺りは光に包まれる。
自分のゼルダ歴としては、はじめてプレイしたのが『時のオカリナ』でした。当時小学生だったのですが、今思い返してみるとようクリアできたなと思えるくらい、『時のオカリナ』って難易度高いゲームでした(そもそもゼルダシリーズ全作品が高難易度)。
その後は『時のオカリナ』の続編である『ムジュラの仮面』をやり、『夢を見る島』『風のタクト』『トワイライトプリンセス』までをリアルタイムでプレイしていました。ゼルダ歴はここで途切れていて、『スカイウォードソード』はやっていませんし、なんなら前作の『ブレス オブ ザ ワイルド』すらやらずにいきなり続編の『ティアーズ オブ ザ キングダム』をやり始めましたからね。
そんなこんなで十何年振りのゼルダが今回の『ティアーズ オブ ザ キングダム』でした。
ゼルダが久々過ぎていろいろな要素が完全に浦島太郎状態でしたね。オープンワールドとのことで攻略順とかはなく自由に冒険ができる一方、ダンジョン攻略などの謎解きは従来のゼルダらしさが残っていて、久々のゼルダでも楽しめました。ただ武器に耐久度があるのはなかなか慣れなかったし、なんならマスターソード入手後は「全部マスターソードでええやん」と思ってしまいましたけど(マスターソードは壊れても一定時間で復活する)、いろいろな武器を扱えてこれはこれで面白かったです。
さて、本編のストーリーですけど、まあいつものことながら「ゼルダ姫を助けるため魔王ガノンドロフとの決戦に挑む」というお馴染みの話。作品ごとに多少の違いはあるものの、基本的には大体同じプロットのストーリーになるかと(スピンオフ作品は別)。
『ティアーズ オブ ザ キングダム』においても結局はゼルダ姫を探して諸悪の根源ガノンドロフを倒してエンディングなのですが、正直な感想として、『ティアーズ オブ ザ キングダム』の話って薄っぺらくないですか?
作中では賢者の力を開放するため四つの地方のダンジョンを攻略していく流れ。最初のダンジョンを攻略したときは賢者から話の核心に触れる情報が開示され興味深く、残りのダンジョンを攻略するにつれてどんどん話が進んでいくのだろうと期待していたのですけど、これ……四人の賢者の話が全く同じなんですよね。もちろんそれぞれの賢者のキャラクター性に合わせて語り口調は異なっていますが、内容は同一のもの。
まあオープンワールドで決められた攻略順はないため、どのダンジョンから攻略しても話の辻褄が合うように調整したのでしょうけど、さすがに同じ話を四回もするのはなしでしょ。
ここまでの四つのダンジョンを攻略したところで大体まあ中盤を過ぎたあたりでして、あとはマスターソードを入手して魔王ガノンドロフと戦う流れ。途中地上絵のクエストを攻略すると過去回想が解放されストーリーを掘り下げてくれるが、この地上絵関連もサブクエスト感が強く、別に地上絵を攻略しなくても本編を進めることができてしまえる。
そんなこんなで最速でマスターソードを入手してしまうと、「ゼルダ姫が行方不明になって四人の賢者から同じ話を聞かされて、ガノンドロフと戦う」という薄っぺらいストーリーに成り下がってしまう。まあ地上絵は全部攻略しましたけど、それでもやっぱり本筋だけをまとめてみるとあまりにも内容がないストーリーだったという感想に落ち着いてしまう。ラストのゼルダ姫関連もあまりにもご都合的過ぎて失笑してしまったが、まあファンタジーとして割り切ることにした。
こんな感じで、はっきり言って『ティアーズ オブ ザ キングダム』のストーリーは微妙だった。
ただこれは「微妙」というよりは「シンプル」と捉えるべきなのかもしれない。
実際プレイしている間は、ゼルダ姫の捜索とか全然せず自由に冒険して、思い出したようにダンジョンに向かって攻略する流れが多く、その冒険をしている最中はとても楽しかった。
オープンワールドでのゼルダはこの「冒険」を楽しむのがメインであって、ストーリーはある種おまけ程度のものなのかもしれない。そう考えると、夢中になる冒険の邪魔をしない程度のシナリオが逆に作品と相性がいいのかもしれませんね。
そうであれば、途中の賢者から四回も同じ話を聞かされる展開も、ある意味では横道に逸れた冒険をし過ぎてダンジョン攻略の間隔が空いてしまったユーザーに向けた「おさらい」なのかもしれません。
……まあとはいえさすがに全く同じ話を四回もするのはどうかと思いますけど。
そんなこんなで、「自由度の高いオープンワールドのメインストーリーはシンプルである方がいいのかもしれない」と、一つ勉強になったゲームでした。
まあ『ティアーズ オブ ザ キングダム』もクリアしたとはいえやり残したことが大量にあるため、もうしばらくプレイします。これからは純粋に「冒険」だけができますね!
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