【アニメ】2019年春の新アニメ、第1話を視聴した感想 Part3

2019年4月12日




 春アニメ第一話感想の第三弾です。



 

 一応おさらい。


 ここで感想を書くのは、事前情報ほぼなし、完全初見でクリーンな気持ちで見始めた作品に限ります。2期や3期などの続編もの、またはすでに原作の内容を知っているタイトルは除外します。


 あと個人的な期待度も表記していきます。


 ◎:期待(大)次週も楽しみな作品。

 〇:期待(並)とりあえず面白そうだから見続ける。

 △:期待(小)もしかしたら後々化けるかもしれないから様子見。

 ×:期待(無)多分2話は視聴しないと思われる。








『RobiHachi』


・公式ページ:https://robihachi.jp/


・あらすじ

 G.C.0051。ファーストコンタクトから半世紀。超光速航行技術を手にした人類は、 いくつかの種族(宇宙人)と惑星連邦を結成していた。

 NEO TOKYO 八百八町———。

 ロビーは、顔は悪くないが残念なアラサー。自称フリーのルポライターだが、仕事上の失敗から契約を切られ、彼女には振られ、 交通事故で死にかけるなど、人生で思うにまかせぬ不運が続き、 ついには借金取りに追われる身に。ある日、ひったくりに鞄を奪われたロビーは、一人の青年に助けられる。犯人を捕まえて鞄を取り戻してくれたそのフリーターの青年は、ハッチと名乗った。お礼にと飯を奢るロビー。

「曲がった事は大嫌い」と言うハッチ。「楽して暮らせればそれでいい」と言うロビー。「きっと何か面白いことがあるはず」と言うハッチ。「世の中いいことなんて何もないさ」というロビー。二人はまるで正反対。「バイトがんばれよ」「おじさんもね」と言って別れた翌日、 やって来た借金取りはハッチだった。

「お前、なんでここに?」

「バイトなんだ」

 ハッチのバイトとは、ロビーが借金をした高利貸しのヤンのバイトだったのだ。

「曲がった事は嫌いだって…」

「だから借りたお金は返そうよ」

 追いつ追われつのドタバタのさなか、しびれを切らしたヤンが、 部下のアロとグラを引き連れて姿を現す。絶体絶命!しかし間一髪、ロビーはピンチを切り抜けると宇宙船で大空へと飛び立った。ヤンたちを振り切ったロビーは、 このまま宇宙へ出て「イセカンダル」に厄落としの旅に出ることを思いつく。「イセカンダル」とは、銀河の彼方にある行けば幸せになるという伝説の惑星だ。が、その時、ハッチがひょっこり顔を出す。一人で飛び立ったと思っていたロビーだが、ハッチを乗せたままだったのだ。

「決めた!俺も行く!」

「そんな勝手な!」

 こうして旅立った二人は、恒星間ワープを駆使して、 一路「イセカンダル」を目指してギャラクシー街道を突き進むのだった。


・カクヨムでのジャンル:SF


・感想

 今期のバカアニメ枠かもしれない。冒頭でいきなりパロディをぶちかます勢いのよさ! 以降コメディとして無難に話を進めるも、終盤でまさかの合体ロボットものをやり出すこの唐突さ。正直嫌いじゃないッス。というかそのロボットデザイン大丈夫ですか? 往年の名作ロボットアニメを少しだけいじった感じにしか見えないぞ! ……といった感じで、制作スタッフのやりたいことを詰め込んだだけの、まさに子供のおもちゃ箱のようなアニメでした。これ……別に深夜枠じゃなくて朝アニメでもいいと思うけどなー。子供が見るかはわからないけど。あと個人的には、1話でもうお腹いっぱいかな。内容としては薄味で見応えはないものの、バカSFとして面白かったです。ちなみに今回感想記事を書くにあたって公式サイトからあらすじをコピペしてきましたが、あらすじの内容が第一話の内容そのままであることに驚いた。見逃した方はあらすじを読んでください。第一話の内容のすべてが書かれているので。


・期待度:×(悪いわけではなく、第一話でお腹いっぱいになったため)








『世話やきキツネの仙狐さん』


・公式ページ:http://senkosan.com/


・あらすじ

 ブラックな会社に勤め、疲労困憊の日々を過ごすサラリーマンの中野くん。ある日、残業の末疲れ果てて帰宅すると、何故か消したはずの部屋に明かりが。不思議に思いながら開いた扉の先にいたのは、温かい料理を作る狐耳と尻尾姿の少女でした。

「仙狐」と名乗り、自らを800歳の神使の狐と高らかに謳う少女の出現に混乱を隠しきれない中野くん。仙狐さんは中野くんのことをお世話しに来た、と言うのですが……。


・カクヨムでのジャンル:現代ドラマ


・感想

 今期のロリ枠……と思ったらバブみ枠だった! これはスゴイ癒しアニメ。浄化される……。一見よくある獣耳幼女による薄味アニメのようですが、しかしこのアニメは「甘えさせる」ことに特化した内容で、見れば見るほど中毒症状が出てきて……ヤバい……(語彙消失)。社畜ホイホイなアニメですが、普通に働いている社会人にも刺さるものがあって、大人だからこそこの作品のよさが理解できるのかもしれません。これはですね、録り溜めして休日に視聴するよりは、平日の夜に仕事から帰ってきて疲れている状態で見た方が破壊力ありますね。ロリコンやケモナーをターゲットにしつつ社畜層まで取り込んだ素晴らしいアニメだと感じました。こういうのでいいんですよ。こういうのが欲しかったんです!


・期待度:◎








『キャロル&チューズデイ』


・公式ページ:http://caroleandtuesday.com/


・あらすじ

 人類が新たなフロンティア、火星に移り住んでから50年になろうという時代。多くのカルチャーはAI によって作られ、人はそれを享楽する側となった時代。ひとりの女の子がいた。首都、アルバシティでタフに生き抜く彼女は、働きながらミュージシャンを目指していた。いつも、何かが足りないと感じていた。彼女の名はキャロル。ひとりの女の子がいた。地方都市、ハーシェルシティの裕福な家に生まれ、ミュージシャンになりたいと思っていたが、誰にも理解されずにいた。世界でいちばん孤独だと思っていた。彼女の名はチューズデイ。ふたりは、偶然出会った。歌わずにいられなかった。音を出さずにいられなかった。ふたりなら、それができる気がした。ふたりは、こんな時代にほんのささやかな波風を立てるだろう。そしてそれは、いつしか大きな波へと変わっていく───


・カクヨムでのジャンル:SF


・感想

 百合SFだー!!(歓喜)。いい! すごくイイです! ニューヨーク風な火星都市を舞台にした『坂道のアポロン』といった具合ですかね。音楽描写が素晴らしく、また若者によくある閉塞したやり場のない感情がうまく表現されていて、音楽アニメとしてもそうですし青春アニメとしても傑作の匂いがします。テンポよく話が進み、作品の方向性がつかめる内容でしたので、物語としてとても馴染みやすいものだったと感じました。あとは今後、SF設定をどう生かしてくるのかが課題になるかと思います。ここまでテラフォーミングされた火星ですが、第一話の段階では別に火星ではなくとも近未来の地球でいいのではと感じましたので、SFとしてどこまで攻めることができるのか期待したいです。あとこれはすごくどうでもいいことなのですけど、主人公のギターにギブソンのハミングバードをチョイスしているのは素晴らしいですが、ハミングバードってこんな音だったかな?と違和感を覚えました。別のギターで録ってないかな? まあどうでもいいことですけどね。それはさておき、去年新設されたフジテレビのアニメ枠「+Ultra」って、コレSF枠なんですか!? 『イングレス』に『revisions リヴィジョンズ』と続き今回のこれなので、自分の好みを的確に狙い撃ちされているかのようで衝撃を受けています。「+Ultra」がSF枠なら俺得です。個人的に今期一番のアニメでした!


・期待度:◎








『賢者の孫』


・公式ページ:http://kenja-no-mago.jp/


・あらすじ

 事故で死んだはずのサラリーマンは、なんと赤ん坊として異世界へと転生する。そこで賢者・マーリンに拾われ、「シン」と名付けられる。賢者たちに育てられ、規格外の魔法を操れるようになったものの、なんと常識を教えられていなかった!森を出て買い物すらしたことのない15歳。そんな世間知らずのシンは、友人を得るため、そして常識を身につけるため高等魔法学院に入学することになる。


・カクヨムでのジャンル:異世界ファンタジー


・感想

 今期の異世界枠。シンプルに俺TUEEEな内容で、完全ストレスフリーで視聴できるアニメでした。「またこういう系か……」と辟易する一方、客観的にみると思っていた以上に掴みのいい第一話だったのではと思います。以前アニメ放送していた『異世界はスマートフォンとともに。』のように、半分くらいネタアニメのつもりで見ると楽しめるかもしれませんね。


・期待度:〇








『さらざんまい』


・公式ページ:http://sarazanmai.com/


・あらすじ

 舞台は浅草。中学2年生の矢逆一稀、久慈悠、陣内燕太の3人はある日、謎のカッパ型生命体“ケッピ”に出会い、無理やり尻子玉を奪われカッパに変身させられてしまう。『元の姿に戻りたければ“ある方法”でつながり、ゾンビの尻子玉を持ってこい』

ケッピにそう告げられる3人。少年たちはつながりあい、ゾンビの尻子玉を奪うことができるのか?!同じ頃、新星玲央と阿久津真武が勤務する交番でも何かが起ころうとしていたー。


・カクヨムでのジャンル:現代ファンタジー


・感想

 なんだこれ(困惑)なんだコレ!(歓喜) かなり前衛的なアニメで、なんか『輪るピングドラム』っぽいと思って視聴後ググったら監督が同じ人で納得した。ファンタスティックでありながら演出に狂気がにじみ出ている独特な作風は、最早エンタメ作品というよりはもっと純粋な芸術映像作品のように感じられました。考えるな、感じろ! これはかなり見る人を選ぶ作品で、『輪るピングドラム』や『ユリ熊嵐』を楽しめた方は楽しめるアニメだと思います。内容は相変わらずアレですが、個人的には音楽が秀逸だったので、そのあたりを含めてこの狂気を楽しみたいですね。


・期待度:〇








 以上、春の新アニメ第1話の感想でした。




 最後に春アニメの個人的期待度一覧。





 期待度:◎(次週も楽しみな作品)

『鬼滅の刃』

『世話やきキツネの仙狐さん』

『キャロル&チューズデイ』



 期待度:〇(とりあえず面白そうだから見続ける)

『フルーツバスケット』

『みだらな青ちゃんは勉強ができない』

『Fairy gone フェアリーゴーン』

『なんでここに先生が!?』

『八月のシンデレラナイン』

『賢者の孫』

『さらざんまい』



 期待度:△(もしかしたら後々化けるかもしれないから様子見)

『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』

『川柳少女』

『ぼくたちは勉強ができない』

『この音とまれ!』





 あと他にも、前期からの継続として『盾の勇者の成り上がり』『どろろ』『ジョジョの奇妙な冒険5部』もありますので、そちらも引き続き楽しみたいです。



 今期の新アニメ全体の感想としまして、最初は目立つ注目作品に出合えず「今期って、もしかして不作?」と不安になりましたが、後半から面白い作品が立て続けに放送され、総合的にみると不作でも何でもなくこれまで通りに楽しめそうな作品ばかりで安心しました。どのアニメも今後どのような展開になっていき、そしてどのような最終回を迎えるのかを楽しみにしたいです。







 では! 今期もよいアニメライフを!



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