読書はある意味対話だと誰かが言っていました。
いきなりなんやねん、って話ですが、執筆している時って自分の影響されたものに引っ張られると思うんですよ。
パクリとかじゃなくて、趣味趣向が出てしまう。
多分、この世代のラノベ作家ってエンタメやら純文学を積極的に読んでいた人達が多いんだろうなと思います。
そういうのって文章に出てしまうので余計に分かります。
それを元に読者も色々考えたりしてしまう。
この人は何に影響を受けたんだろう、とか。
これって擬似的な対話なのかもしれませんね。
作者からの返信
音楽とかもそうですよね。バンドメンバーが影響受けたものを辿っていくと思わぬ発見をするみたいな。
読書も音楽も対話することで深みにはまっていきますね。
私も『ハルヒ』は凄まじく思い入れが強くて、大好きなシリーズです。
情報統合思念体と長門有希の設定とかは、A・C・クラーク『2001年宇宙の旅』に出て来る高度に進化した知的生命体とモノリスの関係に近いテイストがあったり、古典SFを知っているほどニヤリとしたくなる要素が端々に散りばめられていますよね。
あと、これはあくまで私見なのですが。個人的に『ハルヒ』の文体に関しては、何となくハインライン『夏への扉』福島正巳版の翻訳文を谷川流先生が故意に意識して、そこからキョンの語り口を生み出したんじゃないかな?と一人で勝手に憶測していたりします。どちらもリリカルな一人称で、凄く味があるんですよね。
作者からの返信
『夏への扉』について詳しくないのですが、『涼宮ハルヒ』のあの文体にも元ネタがあったのですね。勉強になります。
『ハルヒ』ってやっぱり、コアなSFファンが書いたライトノベル、という作風に思えますね。知らなくても楽しめるが知っているとより楽しめる、みたいな。