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>未来の決済手段
海外のSFだと、未来社会では金銭自体が陳腐化(?)したものになっている作品も多いですね。
アイザック・アシモフは『鋼鉄都市』の中で、すでに我々が現在認識している「経済」という概念が変化した世界を描いています。一般市民は誰でも必要最低限の生活を無料で営むことが可能で、上級市民は階級に応じた良質なサービスを受けられる……みたいな。
またA・C・クラークは『幼年期の終わり』で、地球外からオーバーテクノロジーがもたらされた結果、ほどなく人類の労働や研究は意義を失い、誰もがスポーツと芸術にしか興味を示さなくなった、という具合に作中の世界を描いていた記憶があります。
たしか映画『新スタートレック』でも、同様に「現代の地球には、古い時代の経済という概念が存在しない」などとピカード艦長が語っていて、人類は社会正義?のような信念を実現するために仕事をしている、みたいなことを言っていたような(うろ覚え)。
作者からの返信
そう! そうなんですよ。
本当なら社会そのものが激変していてもおかしくないのに、数字上の時代設定だけ未来になっただけで現代とほぼ変わらないという作品が目立ちましたね。たまたまそういう応募作品にあたっただけかもしれませんが、しかし残念でなりませんでした。
お久しぶりです。
まあ、おそらくは「スマホ」というデバイスが固定観念化されてしまっているせいなのかも知れませんね。
いまあるものが永遠に続くという幻想を無意識に抱いているからこそ起こる問題なのかも。
だからこそ、それが遠い昔から存在しているものだと錯覚する。
「ガラケー」や「ポケベル」が過去の遺物と成り果ててしまったというのに。
それはさておき、作者はある程度読者として冷めた目で自分の作品を俯瞰してみるのが一番いい解決策なのかもしれない、とぼんやり思いました(なんのこっちゃww)。
駄文、失礼しました。
作者からの返信
確かにそうですね。
自分はガラケーなどの端末の流行の移り変わりをリアルに体験した世代故か、より便利なスマホが登場してもいずれ廃れるという感覚が身についていますけど、今の若い方は始めからスマホのようなので端末の世代交代を経験しておらず、スマホ以外の端末のことを知らないのかもしれませんね。
書き手さんはどうしても書くことばかりに意識がいってしまいますが、編集者のような作品を客観視するスキルも大切なのかも。なかなか、鍛えるのが難しいですけどね……。