第9話  なろうは作家の天国だった!? 投稿サイトが天国であり続けるために大事なこと

続き!




小説家になろうが、トップを取れた最大の理由は何か……?



キーワードは『批判』だと言いました。



批判が原因というのは、

歴史の当事者として、強く言いたいと思います。



解説しましょう!


なろうが産まれた当時は、まだまだ弱小の投稿サイトでした。

主に集客は『にじふぁん』という二次創作投稿所に頼ってましたしね。

以前も話しましたが、一次創作投稿所は、当時は『Arcadia』というサイトが最大手だったのです。



どうやって、その地位を奪ったのか?



管理人の失踪?いいえ、それはトドメにすぎません。

それ以前から、移住は徐々に起こっていて、失踪の頃には既に逆転してました。


ランキング制の導入?

これはかなり大事ですが、Arcadiaでも、累計PVや感想数とかは見れたので、それに従って人気作を見つけることは難しくありませんでした。


感想のつきやすさ?

これは正直、Arcadiaのほうが上でした。なろうなんて、同じ作品投稿しても、半分も反応あればいいかな……ぐらい。



 ※あ、ちなみに、Arcadia、なろう共に「他所と同時投稿可能」でした。

  言い忘れましたが、これは当時は大変珍しかったです。

  個人HP投稿時代は「うちに投稿したら、他には投稿禁止!」とか、割とありましたからね

  「マルチ投稿」と呼ばれ、当時は嫌われていました(笑

  投稿サイトの隆盛とともに、この文化は廃れていって。

  今ではマルチ投稿なんて当たり前ですね。時代は変わるもんですね

  常識の空しさを噛みしめるこの頃です。




では何か……それは、冒頭であったとおり「批判」です。




今では、色んな所で叩かれている「なろう作品」ですね。

一番批判を受けている投稿サイトといっても過言ではないでしょう。



そして、こういう意見を見たことはありませんか?



「作者は批判を受け入れるべき」という意見。

「作者は批判をありがたがるべき」という意見。

「批判によって、作者は成長する」という意見。

「むしろ批判は作者への善意である」という意見。

「作品を公開した時点で、批判OKなはず」という意見。



なるほど、筋は通ってるように思います。

このような意見は昔からありました。



そう、つまり「批判されること」で、

作品の欠点に気づくことが出来。

なろう作家や作品が成長し。

その結果、名作がガンガン産まれた……!

そして、名作がガンガン産まれたから、人がガンガン集まった……!




ありがとう!批判してくれる人たち……!







というわけでは『絶対にありません』。







むしろ逆。

逆ですよ逆!




なろうが、Arcadiaから覇権を奪った最大の理由。

それは。




『批判』を『非常に受けづらい』サイトだったからです。


   ※そして、それでいてそれなりに感想が貰える



そう、それまでの「作者は批判を受け入れて成長すべき」文化に対し。


なろうは『作者の保護』を大事とみたのです!



なろう運営が取り入れた『作者による感想欄管理機能』……。

読者を、ブロックしたり。感想を削除したり。

そもそも感想を受け付けなくしたり。


といった、様々な機能により、作者のメンタルは大いに保護されていたのです。




  ※ちなみにArcadiaは「批判嫌いなら投稿しないでね。荒らしは流石に削除するけど批判は受け入れてね」ぐらいのスタンスでした。




それらにより何が起こったか?というと。



『どんな低レベルな作品であろうと、褒め言葉しかつかない』



そういう文化が、なろうに、おこったのです。


Arcadiaだと一瞬で、パクリだ!下手くそだ!つまんない!キャラに魅力がない!チョロイン!面白くない!読みづらい!筆を折れ!引退しろ!妄想も大概にしろ!キモい!邪魔!以下省略!と言われるようなのも、一切批判されない!


   ※なお、盗作はアウトですが、アイディアパクリは合法です。

    1人がアイディアパクれば叩かれるけど、100人がパクればジャンル成立

    そういうものさ



特に、産まれた当時は弱小サイトですからね。

弱小サイトにわざわざ文句を云うためだけに寄る人はそういません。

漫画やアニメとかでも、有名になると掲示板とかにもアンチが来るけど。

知名度の低い漫画だと、ほそぼそとしたファンしかいないでしょ?


そういう感じです。


批判するぐらいなら、そっ閉じして立ち去る。

ファンだけが感想を残す。

そういう感じになりました。



批判が好きな人達は「Arcadia」に棲息していました。

まあ、当時は最大手サイトなんで。



そして、Arcadiaで、作者が批判を嫌がると、

批判が好きな彼らはこぞってこういったものです。




『そんなに批判されるのが嫌なら、なろうへいけよ!

 あそこはぬるま湯だからな!』




ヒュウ!言うねえ!

まるで戦いに怯える新人冒険者をからかう、悪役冒険者のようですね!


「俺らが、洗礼(・・)してやっからよう!」って声まで聞こえそう!



なろうが批判されないサイト?

褒め言葉しか聞きたくないなら、なろうにいけ?

そんな時代があったとかマジ?



嘘だと思いますか?

今からでは信じられませんね。



しかし、こういう時代は本当にあったのです!



『批判が嫌なら、なろうに行きな!』と言われる時代が。


『なろうでは、批判が一切ない』というのが共通見解だった時代が。


『褒め言葉だけ貰えるサイト……それが小説家になろう!』という時代が!




そして、そういうのがしばらく続いた結果、何が起こったのか!!!




批判を嫌がる「ぬるかったり」「下手だったり」な作家が、なろうに行き。

批判を受けないぐらい「上手い」作家、

あるいは、批判をものともしない「批判をしっかり受け入れる」作家だけがArcadiaに残り。



あわれ、なろうはヘボ作品の山。

Arcadiaは、投稿No1サイトを維持し続け、

書籍化の山を量産し続け……




ませんでした!!




こうはなりませんでした。



起こったのは、逆の現象です。



腕の良くない作家はもちろん……中堅作家や

腕の良い作家も、なろうに移住しはじめたのです。

また、新規作家も、理想郷よりもなろうにガンガン投稿しはじめました。



何故?

理由は簡単ですね。

『批判されない作品なんて、存在しないから』です。

超一流のプロですら批判されるのに、アマチュアなんてより当然でしょ。

ジャンプ作家ですら、批判は編集が全部ブロック。作者は一切みないとかやってるぐらいなのに。



しかもプロはまだ金という対価があるのに。

アマチュアなんて、純然たる趣味ですからね。

創作のポジティブ反応の快感のみでやってるわけですから。

なんでマイナス反応が来る所でわざわざやらねばならんのか。




そして、どれだけ褒めてくれる人がたくさんいても。



『批判ばっかりする人』の存在は、作家のモチベートを、思いっきり削るからです。



『批判』なんて、大半の作者は、全くもって、受けたくないのです!




初心者に近ければ近いほどそうです。

批判耐性があるのは、既にファンを大量にもった経験があり、自信が既に溢れてる作家ぐらいですね。

いや、そういう作家ですら『たまの批判』がいいというぐらいで。

『批判ばかり』というのは基本的に心が折れますし、面倒臭いです。


そうですね……自分自身の経験でいえば。



毎回感想くれるファンが20人ぐらいいても。

毎回批判するやつが1人いるだけで、テンションが差し引きマイナスになる。



ぐらいは打ち消されますね。



筆者が特別メンタルが弱い?

そうは思いません。皆こんなもんだと思いますよ。



特に『毒者』と呼ばれる粘着批判者に捕まると、マジで地獄です。

作品1つを殺すだけの破壊力があります。

筆者も経験するところだったし、他の例でいえば無数にみました。


感想欄に文句言うやつが現れた……と思ったら

ある日、唐突に「お気に入り」から消えている……。


えっ!?と思ってたら、理由は批判に耐えかねて断筆。そんなの山程みました。


しかも『毒者』と言われる人は、大抵自分がそうであると自覚してないのです!驚き!

批判した作品が消えても、その作品が「批判されたので消します」とか描かれてても

その作品に多数のファンがいたとしても、自分が嫌なものが消えたのだから、

それは良いことで、善行をしたと思ってるし。

自分が好きな作品に、もし自分と違うセンスの行動が同じ奴がいたらその作品は消えるんですが、それは考えないようです。


普通の人は感想消されたり、作者から直で批判されたり、ましてやブロックなんて一度もされないし、万一されたら反省して二度としないのですが。

彼らは、普通の人が一度もされないそれを、何度されても自分に問題があるとは全く考えないのです!だから何度も繰り返します。何度も削除されます。でも自分が変かもとすら考えません。また批判しにきます。怖い!




とても怖いので排除したいのですが、

Arcadiaでは、そいつ一人を排除することに、メチャクチャ労力がいります。

つうか、基本的には出来ません。批判を受け入れろというスタンスなんで。




でも、なろうは?

ああ、なんと、感想削除が自由にできる!ブロックもできる!

その上、そもそも、皆褒め言葉しかいわないから、そんなの元々いらない!



なんと素晴らしいんだ!




まるで、作家にとっての「天国」ではないか!




というわけで、色んな作者が『批判が嫌なので』移住しました。

あるいは、そういう『毒者』が嫌なので、移住しました。



『批判されたくなきゃ、なろうにでもいけよ!』との助言通りです。



筆者もその一人です。



言うても、筆者の作品は、自分で言うのもなんですが、

いわゆる人気作のほうではあったんで、反応は良かったんですがね……。

毎回感想が結構たくさんついたし、褒め言葉オンリー感想が10だとしたら、批判は1あるかないかだったと思います。


そして批判くれるとしても、8割ぐらいの読者は、良い読者さんばっかりだし。

「こうしたほうが」という意見くれる時も、凄く言い方に気を使ってくれたり。

いや、大抵の方は、こういう風に言ってくれるんですよ。実際はね。




でも、1人、サイトでも有名な毒者がいついてしまって、それでもう離脱しました。

たった1人。それで離脱理由には十分です。

マジで、毒者というのは、たった1人で作者の筆を、ぶちおらせるパワーがあります。



なんつーか。これは経験した人にしか分かりづらいと思うんですが。

凄い嫌な読者に対しては「その人が読んでる」と思うだけで嫌なんですよね。

「この人がまたあら捜しして、口悪く、上から目線で、感想よこすのか」とか考えるとうんざりする。

レスも返したくないし。でもそういう人に限って、返さないと荒らすし。みたいな。



そして、そういうふうに、大量の作者が抜けました。



そうすると、サイトの作品数が足りなくなるため、サイト自体のPV……。

そもそもの読者数が減りました。読者が減ると、感想数も減ります。


逆に、なろうはどんどん作者が増加し、作品数が増加し。

読者が増え。感想数も増えていきました。


Arcadiaは、大手でした。

名作数も業界No1という時期がありました。

しかし、それは過去形で語られるようになりました。


いつの間にか、Arcadia唯一の特権であった

『感想数の多さ』『PVの多さ』。

それですら、なろうに抜かれるようになりました。



ここに至って、批判耐性のあった作者さんも、

流石に居残る理由がなくなり、なろうに移住しはじめました。



オーバーロードやGate、ダンまちの人なんかが、有名なArcadia発→なろうで書籍化、の作者さんですかね。幼女戦記の人も、作品は移ってないけど作者は移ったかな。



そして、人気作品がほぼ全て、なろうでも読める様になった時……。




       なろうはArcadiaから、完全に覇権を奪いました。




投稿サイトといえば、Arcadia。

Arcadiaといえば、投稿サイト最大手。



そんな状態から、投稿サイトといえば、小説家になろう。

小説家になろうといえば、投稿サイト最大手。



そんな時代になったのです。



そして、この『なろう覇権時代』は、その2014年ごろから

今もずっと続き……。未だに追い越すどころか、天秤に乗るサイトすら見えません。


カクヨムとかには頑張って欲しいとこですが、まあ、しばらくは無理そうです。


この状態になった引き金は、諸説あると思いますが。



筆者は『批判』が、非常に重要な原因だったとみています。



それを乗り越えた、なろうは素晴らしい!

おお、なろうよ、永遠なれ……!





と言いたいですが。








……しかし!



そんな、なろうの覇権状態にも、今、影が見えています。




そう、初期はなかったはずの『批判』という影が。




日間上位の作品。とくにトップを取るような作品は、それまでに比べて。

あっと言う間に、批判がつきます。

作品によっては『批判まみれ』という状態にすらなります。

日間上位に上がった瞬間にね。

 


ある読者なんて『批判してまわる』ことをまるで義務であるかのようにすら活動してたりします。



しかもそれを善意と主張して行っていたりします。

『作者のため』ならず、『サイト全体のため』

あるいは『業界のため』とまで言ってたりします。



いやいや……ないからー!



確かに、批判で成長することもあります。

欲しがる時もあるし、欲しがる人もいます。

その主張にも一理はあるでしょう。



だが九理ない!



批判による成長……。

批判をありがたいと思う事……。



大概においてそれは『作者が能動的に』求めた時に起こるものであり。

それが明確でないなら、基本的に批判は作者は嫌うし、凹むし、いりません。

別に成長の糧にもなりません。嫌な気分がしておしまいです。


  ※筆者も豆腐メンタルなんで、大概のは受け付けません



Twitterや2chとかの掲示板見てればわかりますよね?



お互いに批判しあうレスバトルが日夜起きていますが。

それで、互いが何かを改善することなんてまずおきません。

まず見たことありませんよね?

能動的に求める時以外の批判なんて、そんなもんです。




嫌な気分を与えあって終わりです。






もちろん。筆者自身は、批判を『完全否定』してるわけではありません。

まあ、99%ぐらい否定してますが。

99%ぐらい否定してますが。


大事なので二回()


『作者の目の届かないとこでやる』なり。

『作者が能動的に求めてる時に、求められてる人が、

 愛をもって書く』なり。

そういうのならいいと思ってます。



それに、うがって言えば、このエッセイ自体が批判といえば批判ですしね。

タイトルに「批判する!」ってもろ書いてるしな。



しかし、作者が傷つくと分かっていうとしたら。

どんな的確でも、それは『罵倒』と何ら変わりませんよ。




 ※しかし、自由に批判すべき!っていう人って99%

  読み専だったりしますね経験上。作者と読者両方経験してる人は

  批判自由に!ってまあ言わない。特に人気作もち(大体叩かれた経験あり)ね。

  20年ほどみた感覚ですけど。

  接客業やったことない人ほど「店員相手に礼儀とか必要なの?」

  っていうのと似てるかもしれない説を提唱しよう!

  

  大体。批判くださいというのは、作者がいうことであって。

  読者から批判は善というのは「お客は神様だぞ、とお客がいう」のと似たようなもんではなかろうか!?





それにです。


批判がサイトを活性化させるのか?っていう視点で考えるとですね。

さらに、批判がよくない理由があるんですよ。



これ、批判は外から見えるんですよね。



『批判の状態』というのは。




もし、自称『見識の高い読者』がいて。

『低レベル』な作品が、全く批評されず、褒め感想だけのサイトを見たとしましょう。

「こいつら、分かってないな」となって、まあ適当に未来を嘆いて終わりです。



が、




もし、その『低レベル作品がウケる』のをみたのが「作者」だったら?

何度も言ってますが、読者と作者は非常に近いです。




腕に自信がなければ、こう考えます。


 (これでウケるなら、俺が書いてもウケるんでは……?)



腕に自信があれば、こう考えます。


 (これでウケるなら、俺が書けばもっと……!) 




するとどうなる?


そう、投稿母数、が増えるわけですね!


ならば当然、名作が産まれる可能性もガツンとあがるわけです!




しかし!逆に、批判ばっかりの状態を見たら?



腕に自信がない人はこう考えます


 (こわ……書くのやめよ)


腕に自信があってもこう考えます


 (荒らしとかいそう……これに見つかるのやだな)



そしたらさっきの逆……。

『投稿母数』が下がって、結果的に名作も産まれづらくなります。


また、名作が駄作のアイディアを元に産まれるなんてのも腐るほどあるので、駄作を封印したら、その派生の名作も産まれないなんてこともあるでしょう。



それに何よりどんな作家も、いずれ成長しますしね。

初手から名作を書ける人というのは限られてます。

だから、初手で潰すのは余りにも早計。




ちなみに、こういう流れはArcadiaやなろうだけではありません。




カクヨムという新しいサイトでもその流れ、事件はありました。


そこで起こったことを簡単にいうと。


作者の相互フォローによる、お付き合いゆえの評価。

そしてそれによる、ランキング荒れが、カクヨムは最初めっちゃ多発したんですね。

作品の面白さではなくて、作者に営業しまくって、

フォローポイント入れてもらいまくった人がランキングで目立つっていう本末転倒な流れ。


まあこれ自体は運営が甘かったんですが、問題はそのあとです。


ランキング上位者に、心無い読者さんたちが「卑怯者!」みたいに荒らしたりしたのです。

その結果、まともにやってる作家さんの心もズタボロになり。

一時期、カクヨムはマジで荒れ果てた荒野の如き有様でした。


今は、そういう読者さんも減って、弱小サイトにありがちな。

昔のなろうのように。


「褒め言葉がほぼ全部」の状態になって。


平穏を取り戻していますけどね。





『批判は、作家とサイトを殺す』のです。



『批判が、投稿母数を大幅に削る』ことによって!




個人HP時代でもこういうのはたくさんありました!

批判は場所を殺します!

作者を作品を、HPを殺します!


今書籍化されたあの人とか、一度HPで作品停止させてるしな!



その他、実は、今までちょいちょい言っていた、管理人失踪とか。その手のトラブルは、大抵批判がらみの処理です!


あのサイトもあのサイトも、批判絡みだよ!

なんともやりきれませんねえ……。


まあ、それと知って、ダメージを与えるのが目的でやる悪意全開の人もいますが……。

それはもう、なんか色々手遅れな人として、手のうちようもないのでいいのですが。



しかし、そうでない『善意あるいは中立の』識者に向けて、言いましょう。





『批判がない場所のほうが、作家もサイトも盛り上がりますし名作も出ます』






つまんねーと思う作家や作品を批判して回ってる人に言いますけど。

そんな作業の先にある、たまに産まれたお前の好きな作家が、豆腐メンタルで、他の批判屋によって潰される可能性、余裕であるからな?って話。




『作家は褒め言葉で伸びる』




歴史を見れば、それは明らかです。




なろうは昔、作家にとっての『天国』でした。

そして、それゆえに、名作が多数産まれ、現状にたどりつきました。

今、そうであるかは、甚だ疑問なところです。

下層は平和ですけど。上層がね。





・貴方は、もっと名作を読みたいですか?


・あるいは、もっと名作が産まれるサイトであってほしいですか?




もし、そうであるならば……。

名作は、凡作の海から産まれる。ということを知るならば。

過去の「厳しい環境」の末路を知るならば。




貴方が取るべき行動は、自ずと明らかでありましょう。


  


※個人的に、「絶対肯定投稿サイト」という批判禁止サイトがあったら、どうなるんだろうと思ってます。

批判は、作者が能動的に求めたときのみ、良いレビュアーのみ許可される。

結構盛り上がるんじゃないかと思ってるんだけどいかがでしょう(笑






◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

      最後に  執筆理由

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



ここまで読んでくれて、ありがとう!



筆者は、最初にこういいました……。



——————————————————————————————

>なろう批判を。テンプレ批判を。異世界批判を。チート批判を。ハーレム批判を。

>その他、なろうは自己投影だの負け組の現実逃避だのっていう批判を。

>聞き飽きてるわけです。

  (中略)

>わかりますよ!すっげーわかりますよ!気持ちはね!

>滅茶苦茶分かるよ!筆者も通った道だからな!

>通ったどころか、百往復ぐらいはしたわ!


>でも!20年間ネット小説をずっとみた結論としてはですね!


>その似たよーな話とか、安易なアイディア文化とか。

>それが悪いことか?って言われたらですね。


>断然、NOです!


>NONONO!NOなんですよ。全然悪くない!


>むしろ、批判するやつが『悪』までありますよ。

>古参として、そう言い切りましょう

———————————————


こう言いました。


ぶっちゃけ、批判する人の気持ちはわかります(笑

超分かります。全て、通ってきました。



しかし……。



転生、テンプレ、チート、ハーレムetc……

流行ったものがあっと言う間に流行る創作参考創作文化……



一見『酷い』文化に見えるこれらのアイディアや文化の数々。



それらが、如何に文化を実は発展させてきたか。

如何に今の文化が、過去の知恵の結晶で。

どんどん『書きやすさの土壌』を、皆が高め続けてきたのか。

其の結果溢れた、凡作や駄作……

それらが如何に『名作』につながっていったのか。


それを、眺めてきた身としては。




「なろうが発展した真の理由」を察せずにはいられません。




今回は、それを、どうしても書きたかったんですね。




あとは、ほっとくと歴史の影に消えそうな、Kanonとかゼロ魔二次郡の功績とか(笑



いやあほんと。ここらへんはネットの海に消えそうになってますしねえ。

過去が辿れなくなってますからね。割と。




  








……さて。



というわけで!



ここまで長々と語りましたが!


いかがでしたでしょうか?



「過去を踏まえて」

「新しいものが生み出される」


其の流れを書いてみたつもりなのですが。

面白くなかったですか?


あるいは、歴史の中で、色んなものが。

肯定と否定が逆転したり、されなかったり。

その価値観の目まぐるしさ。



ハーレムが否定されてた時代があったり。

萌えがなかったり。

否定されたアイディアが、後ほど輝いたり。

批判が嫌ならあっちいけよ!と言われた「あっち」が栄えたり。



そういう流れが見えたの、どうでしたか?

歴史の醍醐味だな、と思います。


もしかしたら、価値観の逆転現象が起きたかもしれませんね!



あるいは「この程度で歴史語るんじゃねーよ!ほらほら、この部分が足りないぜ!俺も書くぜ!」となったかもしれない。



もしそうならば、それこそ筆者の最後の望み。

自分以外も書けよ!という、エッセイを書いた最後の理由達成なので。

そうなってくれたら、万々歳です。





何かの文化が産まれた理由って、大事ですからね。

それを知らないと、新しい文化はスムーズに産まれません!

古きを知る。大事!



そう、もし貴方が作家であれば、人に響く作品を書きたいと思ってるでしょう?



でも悲しいかな。読者というものは『古き良き』なんて基本的には求めてないのです!

たまに言う人でるけど、本当。古いだけだとマジ受けません。悲しい!


貴方はいまさら、暴力ヒロインが落ちに使われる、鈍感系難聴主人公の、1:1ベースで、現代ベースのドタバタラブコメとか興味ありますか?

多分ないですよね。



そう、読者が求めてるのは、いつだって『新しき良き』。



まだ見ぬ世界を、常に求めてるのです。

読んだことないような、でもワクワクする物語!


贅沢ですねえ!読者ってやつは!

自分の事でもあるけど!新しき良き!ほしいですよ!



でも『新しいもの』を提供するには!

『新しくないもの』を知らなければいけません。



物事には、全部産まれた理由があるのです。

たくさん書かれるのには、書かれる理由が必ずあるのです。



「何故それを書くのか?」に安易な結論をつけてほしくないなと。



なので、歴史を書かせてもらいました。



そういう、未来の良作家が増えるといいな、という意図もありましたので。



筆者はまだまだもっともっと名作を読みたいですからね!

あと、なろうにももっといいサイトになってほしいですからね。

なろうが動かないなら、どっか他のサイトがパクってVerUPしてくれてもいいですが。



一番いいのは、初期のなろうがそうやって奪ったように。

「システムとルールで保護」することですからね。

人の善意だよりで動くシステムには限界がありますからね。



それでも、良き理解と文化が広まってくれたら、万々歳です。







というわけで。



ここで、本当に終わりです。


もし、悪意ないけど、安易な批判をばらまいてる人がいたり。

あるいは、なろうの歴史を知りたい、なんて人がいたら。

気軽に当作を紹介してくれたら、さらに幸いです。


また、気軽に読み返したい!という人がいたら。


8話を何度も見てください。

あれが総括なんで。



では、読了ありがとうございました!




またどこかでお会いしましょう。


———————————————



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