第5話  誕生!異世界神様転生チートハーレム

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 異世界神様転生チートハーレム

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さて。軽くおさらいしましょう。



「原作キャラに幸せになってほしいという文化」が

  ↓

「ハーレム許容の文化」になり

  ↓

「世界観改造や魔改造主人公を許容する文化」になり

  ↓

「原作キャラではなく、自分の分身が

 活躍するのを許容する文化」になり

  ↓

「異世界で好き勝手やったり

 オリジナル主人公が

 許容される文化」になり

  ↓

「神様転生すらも

 許容される何でもやれるし、

 何でもOKの文化」になった



ということでしたね。ざっくりと。


いやー非常に感慨深いですね。


振り返ると「進化」にちゃんと理由があったのがわかると思います。

進化するたびに「設定の懐が深くなる」といいますか。

どんなキャラでも、ストーリーでも、アイディアでも、飲み込んでくれるんですね。

意外に、やりたいアイディアを全部飲み込める舞台って、そんなにないんです。

SFでも、現代でも、縛りが結構多いのです。



物語とは、面白い嘘、です。

どんな嘘でも、ある程度は「つじつま」がないといけません。

そして、そんな「つじつま」を


ー異世界ー

「自分の分身」が思うままに活躍できる『舞台』

 異世界は、現代や近未来と違い、

 たくさんの「嘘」を受け入れてくれます。

 DQの「ルーラ」とかをモノホンの中世にねじ込むのは本来大変です。

 でも「ゲーム風異世界」なら……?簡単ですね!

 そういう世界だから、で全てが終わる。

 なんと作りやすいことか!



ー憑依、転生、神様転生ー

「自分の分身」が思うままに作れる『設定』

 特に神様転生は、どんな属性も付与できます。

 過去やしがらみをほぼ気にせず、いきなり世界にぶっこめます。

 普通なら「かめ◯め波」を使うキャラいれようとしたら大変ですよ。

 つじつま合わせがね。でも神様転生なら楽勝。

 憑依も上手くやればきれいにできます。ゲームキャラとかね。

 なんと作りやすいんでしょう!



この2つの概念は、見事に通しやすくしてくれたんですね。

まさに画期的アイディアだったといえるでしょう。

一度作者になってみればわかります。ココらへんのやりやすさの凄さが。



アイディアの吸収力!実現力!

異世界や転生は、これが素晴らしくやりやすいんですね。

「独特なアイディアを受け入れる世界観のアイディア」というのは

本来、一人で思いつくのはとても大変なのです。



しかし、皆の知恵が重なった結果、

このように創作しやすい土台が広がりました。



安易に簡単なものに流れるなんてけしからん!という人もいるかもですが、

なろうに始まるネット小説の作者は99%素人だということをお忘れなく。

修行僧ではありません。易きに流れるのも無理からぬことなのです。




さて、ところでこれらは全て二次創作から基本的にきた

アイディア郡でしたね。



しかし、前の章でも、チラッと言いましたが……。



優れた二次創作者というのは、大体、一次創作を書いても面白いです。

何故でしょうか?


それは、優れた二次創作者は大抵において。


 魅力的なオリキャラ作り。

 魅力的な独自の作品の空気作り。

 魅力的なオリジナルなストーリー。


このどれか……あるいはほぼ全てを

こなす腕があるからです。

独自でキャラ、世界観、ストーリーを作れるのです。


そして、ついに作者達は気づきました。



腕のいい二次創作者はこう思いました。

「あれ?これもう、

 オリジナルで書いていいんでは……」


勘のいい一次創作者はこう思いました。

「あれ?あのアイディア、

 オリジナルに取り入れたら良さそうだな……」



中々に目のつけどころが良い……!


ただ、これをやるには1つ問題があります。

それは『読者層のセンスがかぶってるかどうか』です。



例えば、これを芥川賞なんかに応募したらどうでしょう?

明らかに、却下されますよね。

受け入れられるとは到底思えません。

読者層のセンスが、文化が違うからです。



しかし、これも問題は全くありませんでした。

読者のセンスどころか、読者層が、ほぼほぼ丸かぶりなのは、明白だったからです。


何故なら……?



そう、これは創作文化というより、サイトの歴史の話になります。

少しそちらの話をしましょう。



この2004〜2010年ごろというのは、小説の投稿場所といえば。

それはなろうではなく。





『Arcadia(アルカディア)』



 ……通称、理想郷と呼ばれるところでした。



今は管理人不在で大分過疎ってますが、当時は大賑わい。

あらゆるWeb小説サイトの頂点。超大手サイトです。


なお、この頃の「小説家になろうは」、まだまだ弱小サイトです。


ちなみに、これ以前の、2000年時代……

Kanon、エヴァの時代は

まだ「投稿サイト」というものがほぼありません。

GS美神やナデシコもそうですね。個人HPです。

皆、個人個人でHPを作り、自分で乗っけてました。

あるいは、持ってる人にお願いして載せてもらってました。

HP管理人さんにお願いして載せてもらうのです。

勿論、改訂なんて気軽に出来ません。色々不便でした。



それを、HPリンク集サイト、というHPを集めたサイトから

辿っていくのが、まあ、皆の常でした。

昔は、良い小説を読むのも一苦労だったんだよ!

ちなみに、あのソードアートオンラインもこの頃の作品です。

2000年ぐらいのスタートですからね。

だから個人サイトでやってたんですね。




当時は『楽園』というリンク集サイトが人気でしたねー。

まあこれも管理人がゴタゴタで消えたんですが。


『楽園』のリンクをたどり、作品を読みに行く……

そんなことが日常茶飯事でした


ちなみにSAO以外だと、invisible Truth ~見えない真実~や

Heigenといった作品が人気でしたね

ONLINEはSAOに次ぐ人気でした。全ては遠き日の理想郷(アヴァロン)ですが



感想は、掲示板か、それかメールです。

ハードルたっか!感想はもらえないもの。悲しいね。

良い小説探すのも、掲示板とかの口コミです。

だから一々ハードルたけーよ。



そして、そういう時期に台頭したのが、Arcadiaです。

ここは、元々はそういう

『良作の情報交換所』としての場所として人気を博しました。

今でもそこは結構機能してますよ。



で、そこが活性化したんですが、管理人さんがですね。

掲示板の機能をちょいちょいといじって

『小説を気軽に投稿でき、感想も気軽に寄せれる』機能も持たせたんですね。



それまでは、一々管理人さんとかに『お願い』して載せてもらうのが

当たり前の時代です。

あるいは、自分でHPから作るかね。



それを『投稿サイト』として、非常に使いやすい場所になり、

一気にネット上の作家を集めたのが、Arcadiaでした

個人サイトから、投稿サイトへの進化!



今まで、二次創作でも『作品を集めてるサイト』はあっても。

勝手に投稿できて、勝手に編集削除できて、勝手に感想いれれる。

そんな場所はほぼありませんでした。

しかもアカウントもいらない。

まあこの頃はアカウントという概念がないんですけど。



何というお手軽な!

こいつぁ神か!



ここの特徴は、なんといっても『読者と作者の距離の近さ』です。

メチャクチャ近いです。ノリも2chに近い系統です。

なんせアカウント不要ですからね。

反応もめっちゃ速いです。今でもなろうより速いかも?



投稿したら、どんな駄作でも割りとすぐ感想つきます。

でも、つまんねーのには、容赦なく「つまんねー!」と書かれます。怖い!

その代わり、面白いものへの反応も速く「いいじゃん!」とすぐきます。嬉しい!

今のなろうより更に厳しい感想の場所じゃないかなー。

でも、本当に反応は良かったんですよね。



これは作家には……特に新人には半端なくモチベーションになりました。

更新するとサイトの一番上にくるようになってたので、新人でも更新しまくれば目立てたし。

(クソみたいな文字数で更新すると、ボロクソに叩かれますが)


つまんなければ叩かれるけど、面白ければ褒められまくりの環境でした。


いまでも、当時のあそこより

「新人にとって反応の高いサイト」はないんじゃないかと思います。



反応を貰えるということに限れば、

本当に新人にとっては、ネット小説歴史上最高の環境だったと思います。

作品の一覧性もメチャクチャ高かったしね。

100作ぐらいは、一瞬でチェックできたのです。ぱっと見ただけで。

なろうもこのくらい一覧性上がらないかな。


というわけで、あそこは素直な反応がかえってくるので、ある程度以上の質が書けて、かつメンタルさえ強ければ

本当にいい修行の場になってました。

筆者もあそこで磨かれたクチです。


で、そんな理想郷ですが、もっとも盛り上がったのは、二次創作でした。

ゼロ魔やなのはは、言うに及ばず。銀河英雄伝説、FF・DQ、マヴラヴ、ハンターハンターなんかも、かなり盛り上がってましたね。

ランスや恋姫†夢想も、後期はとても多かったです。


本当に名作が星のように生まれました……!

駄作の数?気にするな。

まさに二次創作黄金時代!

あとで補足しますが、今、一次創作でウケてる

アイディアの原型は、この時代にかなりあります。



そして、二次ほどではありませんが、一次創作も盛り上がってました。

前にあげた『腕白関白』も、このサイトの作品です。

アニメ化した『オーバーロード』。『幼女戦記』。

『GATE』、そして『アクセル・ワールド』これらもここ発です。

アクセル・ワールドだけちょっと毛色が違いますけど。

読者の本音の、容赦ない反応を、即座に受けれるここは、

挑戦的な作者にとって格好の実験場であり、居心地のいい場所でした。



これらは、ワンボタンで行き来ができたので、

ぶっちゃけ、かなりの数の読者が、両方みてました。

そう、両方見てました。



ここで、最初の話に戻ります。

一次創作と二次創作の読者、果たしてセンスが同じなのか?

二次創作でウケた話は、一次創作でもウケるのか?



同じで、ウケます!当然ですよね。

同じ場所にいる、同じ読者なんだから。


そうです。ネット上において、二次創作の読者と

一次創作の読者は、ダダカブリしてるのです!



しかも、2010年ごろだと『にじふぁん』という、

なろうのサブサイト(なろうより人気あったけど)が

結構人気ありましたからね!


ここでもやはり、にじふぁん⇔なろうという

二次⇔一次の行き来はありました。



つまり……!


読者の親和性は高いのです!




そんな長々と歴史言わなくても知ってた?


あっ、そう……(´・ω・`)


そういうこというんだ。

そうかそうか君はそういうやつなんだな。



……ま、いいでしょう!

そんなことはさておき。



そう、二次と一次の読者の好みはほとんど同じなのです。

だから、二次からネタをパクって一次に移す、なんてのは

ド鉄板の成功法則です。

現時点でもです。多分未来でもそうでしょう。

勘の働く奴はとっくにやってますし、今もやってます。



「これ、お前の人気二次作品を、著作権部分だけ変えただけやんけ!」

っていう一次作品が割りとあったりしますし(しかもちゃんと人気でる)。



他人の二次作品のネタをパクって、モロすぎて問題になることもあります。

「これ、あの二次作品じゃん!まんまやん!」みたいな。

法的に問題はないけど、感想欄と風評が大炎上。

そして感想欄そっ閉じ……みたいな。

アイディアに著作権はないけど、パクるときは上手にやろうね!



まー、なんでそもそもこういう流れが多いかっていうと。

二次が偉いとかじゃなくてですね。

結構実験的なアイディアって、二次から始まったの多いんですよね。


なんでっていうと、キャラも世界観も借りれるし、

ノリが緩いので、作りやすいし、反応がやりやすいので。

なんかアイディア試すなら、人気二次ベースでやるのがやりやすいんですよ。


オリジナルで、しかも実験的なネタで、

一々キャラ世界観作って、ゼロから客も呼ぶの大変ですから。


まあ、後は単にこの頃は、二次のほうが人がいたってのもありますね。

単純に作品が多ければ、そんだけ斬新なアイディアも出やすいってわけで。

シンプルな話ですね。

だから今では、一次のほうが人多いから、

時代を動かすアイディアも、一次発のアイディアも割りと多いですね。


でも基本的には二次発のほうが多いかな。

お客さんもゆるい人多いしね(キャラ改変さえやりすぎなければ)。


で、お客の親和性が高いのを確認したところで、もう1つ。





ココらへんの時期に、結構重大な事件が起きました。

割りと歴史に残る事件です。




それはいつか……2011年。東北大震災です。



いや、大震災が事件ではなくて。事件なんだけど。


これを機に、Arcadiaの管理人さんが不在になってしまったのです!

あ、別に亡くなったとかじゃないですよ。

ただ、サイト維持は出来なくなったか、しなくなったか。

これを機に、完全放置状態に近くなってしまいました。

少しずつサイト管理頻度が落ちてはいたんだけど、トドメでした。

とにかく、ほぼ更新停止状態になってしまいました!



これは作者達は非常に困りました!

何故なら、読者管理とかは、管理人にお願いするスタイルだったからです。

作者視点でみて、読者と距離が近いということは

心無い読者とやりあうことも多いということで、管理は必須です。

それが出来なくなりました。荒らしを排除できないのです。


結構居心地のいい場所だったのに……!



そして、それにさらに追い打ちをかける事案が出ます。

なんと、なろう運営の大決断。



2012年。『にじふぁん』の完全停止!



二次創作2TOPの運営の停止!

なんと、二次創作作家は、あっという間に活動場所を失ったのです!

どうすれば?どうすればいいんでしょう?

今更個人HP時代になんて戻れないし……。



今しか知らない人は意外に思うかもしれませんが、

この頃は大半の小説の投稿サイトで。

基本的に二次のほうが、PV……人気は上でした。

まあ、当たり前ですね。



ピクシブだってニコ動だって、著作権関連のコンテンツのほうが伸びてるでしょう?

完全オリジナルコンテンツで勝負してる人は少ないはずです。



ところが、この2大トップサイトが連続で運営を停止したことにより。

二次創作作家は、活動場所に致命的な致命傷をうけます。


一次作家よりはるかに多い二次創作作家……。

その大量の作者が、居場所をなくしました。




しかし、さっきいった事を思い出してください。

ネット小説において。

一次と二次の親和性は、非常に高いということを……。



ではどうなったか。答えは明らかですね?



そう、つまり、これらの二次作家達が、そしてその財産が。

一次になだれ込む現象が、起きたのです。


元々腕のいい二次作家は、一次も当然のように書けましたし。


この頃になると、なろうは、Arcadiaにはない

ランキング機能。

そして何よりも「読者管理機能」により

徐々に人を集めていました。


それが、一気に加速したのです。



そしてこのArcadiaの衰退、そして、にじふぁんの停止。

一連の流れが。

 


 これが

 「小説家になろう」の超成長期をおこし。

 覇権を握った完全な契機となり。




歴史に残る事件……。





『一次と二次の作者数逆転事件』の発動のきっかけになったのです。




 作者数が逆転したということは勿論、読者数も逆転しました。




 「ネットで小説を書く、読むといったら、一次創作を指すことが当たり前の時代」が到来したのです!




 いやーすごいわーマジで。

 昔はネット小説読むっつったら、大体二次創作のことだったのに。

 ネット小説といえばSS。SSっていえばネット小説。SSっていえば二次創作。

 そんな感じでした。

 今、逆になってるんだから。

 

 これ、あんまり言ってる人いないけど。

 『相当な大事件』だと思うんですよね……。

 今、ピクシブがオリジナル専門サイトになって、

 皆も、絵を見る=オリジナル絵をみる、

 絵を描く=オリジナル絵を描くっていう翻訳であり認識になるってことですよ?


 考えられますかね?



いや、本当。

あそこで「にじふぁん」が切り捨てられてなかったら。

今、こんなに「小説家になろう」が活性化してたか。

かなり怪しいところはありますよ。

本当、英断だったと思います。


筆者はにじふぁんの作品消されて凹んでましたけど()

まあ、元々アルカディアとのダブル投稿だったんでいいんですけどね。




さて、そんなわけで。


ついに、一次と二次の会合!



これまでの二次で流行った

数々のあくぎょもとい天才的発想が!

一次創作でも、猛威を奮ったのです!




『ハーレム』とか。

『異世界転移・転生』とか。

『憑依』とか。

『逆行』とか。

『ニコポ、ナデポ』とか。

『本気だしたらSランクだけど、表向きはBランク』だとか。

『学園いって、とりあえず決闘』とか。

『とりあえずトーナメント』とか。

『原作ブレイカーするような、調子こいてる転生者を、

 格好良く踏み台にしてざまぁする転生者(主人公)』とか。

『勇者や主人公の、脇役に転生』とか。

『お店経営物』や『開発物』。

『領地内政物』とか。


二次のアイディアはガンガン一次に入り込みました!

正確には一気にきたわけじゃなく、徐々に流れ込んだんだけど

結果的にはそんな感じです!


さっき、あとで補足で説明しますよーっていったのだと。

「モンスターハンターで、モンスターに転生」というジャンルからであろう

『人外転生、あるいはモンスター転生』とか。


エヴァの「逆行」やマヴラヴなどの「死に戻りもの」の

流れを受ける「ループもの」とかね。

もっともこれは公式そのものがそうだから、一次の出戻りとも言えますが。


 ※ちなみにここらへんは、厳密に二次が元だといいたいわけではないです。

  そういう実験ができて、それを受け入れる

 「文化の下地」を二次が作ってきたと言いたい



そして勿論!



『チート』……神様による能力付与。

    今は、強い能力全般を指す言葉に変わってます。



も、入ってきましたし。



さらに、そう。



『神様転生』も、一次創作に、乗り込んで!



そして、後は皆さんも知っての通りです。



『異世界』や『転生』や『神転』は

大いに大いにサイトを活性化させ、ランキングを賑わせました。


普通の世界観ではありえないような

『チート』的な能力をもったキャラが色んな場面で活躍し!


『オリ主』は『ナロ主』に進化し()!



二次で熟成された「ウケるアイディア」の数々は。



きらめくような名作の数々(と、影に隠れた山のような駄作)を生み出し。




今の現状に、ようやく、辿り着いたのです!







こうして、今のなろう文化が出来たのですね!





めでたしめでたし!





わ〜ぱちぱちぱち〜









……






ちょっとまった!



終わり!閉廷!


……といいたいですが。

実はまだ、語りそこねたものがあります。




筆者が歴史01にて


Kanonらの二次創作の起こした事件について、


>そして、このブームは、二次創作界隈……

>のちの一次創作界隈にもつながる事件を、いくつかもたらしました。

>1つずつ解説しましょう。


といったのを覚えてますか?

多分忘れてると思うので、思い返して下さい。



その1つ目は『魔改造主人公』からくる

『オリジナル主人公』への変異。

そこからの『究極の自己投影型主人公』の文化形成や

『神様転生』などのアイディアラッシュ事件でした。




では、もう1つの事件は?



そう、それはKanonの闇であり暗部。

いや、今までも大分闇だったけど、

まだあるもう一つの闇……



それは、今も二次創作界隈において

激おこぷんぷん丸(時代を感じる)着火剤となる

火種の中の火種。



そんな、ある『文化』がKanonに起こり……

それは、現代なろうにも強く影響を与えました。



こいつもいつも影響与えてんな。



それは何か。



それは、今もなお、是々非々が争われている、文化。


なろうへの批判の、9割はここにあるんじゃないかと思われるぐらいの実に貢献大きくも同時に罪深い文化。




『テンプレ作家量産』文化です。




ここにも、Kanonは関わってるんですね~!

いやあ、半端ないな……マジめに。





しかし皆さん。


ここまで読んだ方には、1つ疑問があるんではないでしょうか?


それは


『いくらなんでも、Kanonの影響力でかすぎないか?』


という至極真っ当な疑問です。



この疑問を持った方は、非常にセンスがありますね。



次回はそれをお答えします。



何故なら、それが、今もなろうにも続く

『テンプレ量産文化』に直結している、Kanonのもう1つの闇だからです!


原作は希望の光に溢れてるのに二次の文化は闇ばっかだな。



まあそれはさておき。



何故、Kanonがここまで影響力がデカかったのか?



次回はそれを探りましょう。


その答えを知ることは、テンプレ文化が広まった経緯を知ることと、

まさにおなじ答えになるのですから。

テンプレ文化に一言ある人は、絶対見てくれよな!




続く!








———————————————


※補足。楽園時代、個人HP時代について。

ちなみに、ソードアート・オンラインは、

アクセス数、評判ともに、不動のネット小説の頂点をとってました。

ネットじゃ超有名作品。

どのくらい有名かというと

「冒険ものやアクションもの読みたい」という質問しても

「紹介されない」ぐらいの有名さです。


バトル漫画読みたい、でドラゴンボール紹介するやついないでしょ。

掲示板に聞きに来るようなやつなら、読んでて当たり前。

だから逆に紹介されない。そういう知名度だったのですね。

頂点だから紹介されない。凄くね?


やばたん。

そりゃ商業でも天下とれますわ

つーか連載時から天下取れると思ってましたマジで。

10年遅れでやっと商業化しましたけど遅いよ!


筆者は、あの頃サイトに足げく通って

SAOの連載を毎週リアルタイムで見れたのが自慢の1つです

SAOの作者が昔の復讐されて、サイトが乗っ取られた事件とかもみてました

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