七月二十六日 金曜日

 布団の上に寝転がって天井を見上げていた。音のない呼吸を繰り返しながら、木目の年輪を数える。朝日が庭に差し込んでいた。

 部屋の隅に何者かの気配があった。僕はそれを見ないようにしていた。それは近付くこともなく、消えるわけでもなく、部屋の片隅に居た。僕とそれのどちらが辛抱強いだろう。

 今日の予定を考えて時間を過ごした。途中のままにしてある原稿を書かなければ。そろそろ自炊もしよう。マヤさんが来るまでに少しは生活感を出さなければならないだろう。

 僕は手探りで枕元のスマートフォンを手に取った。朝六時。

 片隅の気配を無視することに決めた僕は起き上がった。足元でぐちゃぐちゃになったタオルケットを抱えて洗面所へ向かう。冷たい水で顔を洗って息を吐く。洗濯機の中にタオルケットやパジャマ代わりのTシャツを放り込んでスイッチを入れた。

 牛乳を買ったおかげでグラノーラが食べられるようになった。僕は縁側に座ってグラノーラを食べた。中庭には数羽の雀が遊びに来ていた。それは柱の陰から僕を見ていたが、僕は気にも留めないふりをする。

 それ、と呼ぶのも何なので、座敷童と呼ぶことにした。

 僕が移動すると座敷童も付いてきた。一定の距離を保ちながら、じっと僕の様子を窺っている。裏庭に洗濯を干すときには、広がったタオルケットの向こう側に居た。ひんやりとした廊下で涼んでいるときには、廊下の端からこっちを見ていた。庭の木の陰、階段の上、障子の向こう。全身が見えるわけではない。足元だけであったり、影だったり、姿そのものは断片的だった。けれどもそこに居ることがはっきりと分かる。

 構ってほしいのか。

 僕は原稿から顔を上げた。夏の庭の鮮やかな緑が風に揺れる。今は背後に気配がある。何を思っているのか全く見当もつかない。蝉が近くで鳴いていた。

 霊感と呼ばれるものは持っていない。だから、僕が見えるようになったわけではなくて、僕でも見えるように座敷童のほうから姿を現してきたのだと思う。伝えたいことがあるにしても、ただなんとなく出てきただけだとしても、とにかく構ってほしいのではないかと僕は思っていた。

 だからといって、僕はどうするでもない。普段通りの生活を送るだけだ。布団の上で立てた今日の計画をひとつずつ達成していく。座敷童がそこに居ようとも鼻血は出てくるし、熱もある。

 僕は原稿に集中した。

 正午を少し過ぎた頃にスマートフォンが鳴るまで、僕はひたすら原稿に向かっていた。篤志からのメッセージだった。

『煙が少ない花火を買った。今晩でも大丈夫か?』

 僕は返事を送る。

『ありがとう、何時でも大丈夫』

 すぐに返事が届く。

『泊まってもいい?』

『いいよ』

 これは、と僕はスマートフォンの画面に表示されたメッセージを眺める。これは、いわゆるお泊り会というイベントではないのか。

 この四日間で、僕の二十年以上の人生において一度も経験したことのない出来事が次々に訪れる。この家に暮らして四日、まだたったの四日だ。夜は三度しか迎えていないというのに。

 すごいな、と僕は頬が緩むのを自覚していた。にやにやと笑ってしまう。

 どれほどつまらない人生を歩んできたのかと呆れられるだろうけれど、僕にとっては友人と遊ぶことすらままならなかったのだ。有頂天になってしまうのも許してほしいし、己惚れて浮かれる僕を笑って見守ってほしい。

 きっと、もう長くはないのだから。


 昼下がりは布団の上で過ごした。熱の上がった身体は思うように動かない。あれこれと想像を巡らせることさえ負担になる。僕は目を瞑って眠ろうと努力した。昨日よりも湿度を含んだ風が吹いていた。天気は下り坂なのかもしれない。夜の花火が心配だ。僕は寝返りを打った。

 まだ幼い頃、僕が熱に浮かされている時、兄は看病してくれていたはずだが、ベッドの脇で本を読む姿ばかりが記憶に残っている。

「兄ちゃん」

 幼い僕は掠れた声で兄を呼んだ。兄は本から顔を上げて僕を覗き込んだ。

「本はそんなにおもしろいの」

 四つ年上の兄が読む本には漢字が並んでおり僕には読めなかった。まだ絵本しか読めなかった年頃だ。

「読んで聞かせてあげよう」

 兄は僕のベッドの縁に腰掛けると読んでいた本を声に出して読み上げた。宮沢賢治のよだかの星だったと思う。それ以来、兄は僕が寝込むたびに本を朗読した。成長するにつれて本も難しくなっていった。

 印象に残っているのは、横光利一、春は馬車に乗って。肺を患った妻を看病する男の話だ。そんな話をどうして僕に読んで聞かせたのか、兄の真意は定かではない。ただ、兄の声が熱を帯びた僕の鼓膜の内側をふわふわと漂うので、ああきっと兄もこの男と同じ気持ちを抱いているのだろうと思った。

 僕の病は兄の心を蝕んでいるのではないか。僕が健康であれば、兄だって僕の看病の時間を好きに使えた。僕さえ居なければ、兄は自由だったのだ。

 家を出たことで兄は僕から解放されたはずだった。だが、過保護な兄は毎日欠かさずにメッセージを送ってくる。楽に生きているのは僕だけで、兄はまだ檻に囚われたままなのだ。僕はもう兄を自由にしてあげたかった。そればかりを気に掛けていた。たとえ兄がそれを望んでいなくとも。だけどそれは僕の死を意味するわけではない。僕がこのまま死んだところで、そんなもの、兄の救いにはならない。

 僕は向き合うしかない。病だろうと、呪いだろうと、名前も持たずに僕を蝕むそれに立ち向かうしかない。心までくれてやるつもりなど、これっぽっちもないのだ。

 寝返りを打てば、それまで僕の身体があった場所が、僕が確かに熱を持って生きていることを教えてくれた。

 座敷童は相も変わらず部屋の隅に佇んでいた。やはりその姿はぼんやりとしているが、気配だけはしっかりとしていた。

 影が伸び始めた四時過ぎに僕は目を覚ました。布団を畳み、洗濯物を取り込んで、台所に立つ。篤志が来るまでに何かつくっておこうと思ったからだ。これでも料理は出来るのだ。

 誰かのために食事を用意することは、こんなにも心満たされることだっただろうか。


 篤志は七時ごろにやって来た。里見酒店の軽トラックではなく、紺色のほうだ。トランクからクーラーボックスを降ろす。

「リョウちゃん、アルコールは?」

「飲めない」

「そうだろうと思った。オレ、飲んでもいい?」

「いいよ」

 クーラーボックスには缶ビールや酎ハイ、日本酒、ソフトドリンク、それに鮎が入っていた。貰い物だという鮎を篤志は塩焼きにしようと提案した。僕はグリルで鮎の塩焼きをつくった。

 座敷童は少し離れたところからこちらの様子を窺っているようだった。遠慮しているわけではなさそうだ。篤志を警戒しているのだろう。対する篤志は座敷童に気付いていないようだ。

 僕たちは濡れ縁で夕食にした。夕暮れの紅と紺の間に輝く一番星を眺めながらの食事は贅沢に思えた。僕たちは色々なことを取り留めもなく話した。たいした量は食べられなかったけれど、いつもより少しは食べられたように思う。ひとりで食べるよりも誰かと一緒に食べたほうがいいと言った弐羽先生の言葉を思い出す。篤志は僕のつくった料理を何でも美味しいと言って食べた。あまりにも褒めるので照れくさくなったほどだ。

 篤志はよく食べるし、よく飲む。それでいて顔色は少しも変わらず、言動もそのままだ。空っぽになった酒瓶や缶ばかりが積み重なる。

「ばあちゃんがザルだったんだよな。多分それだ」

「そんなに飲んで大丈夫なのか?」

「家じゃ飲まねぇもん」

 そう言いながら篤志は新しい酎ハイの缶を開けた。アルコールならば種類を問わず、味も問わない。辛口の日本酒も、甘そうな桃の酎ハイも、篤志は選り好みせずに何でも飲んだ。けれどもよくよく見ていると、食べるものによって飲むものを変えているようだった。

「鮎の塩焼きには、酸味のある日本酒が合うよ。コクがあればもっといい」

 へぇ、と僕は曖昧に頷いた。

「どんな料理にどんな酒が合うのか。そういうオススメをどんどんしていかないと、個人の酒屋なんてすぐに潰れるからな。ワインでいうところのソムリエみたいなもんだよ」

 アルコールは僕にとって未知の世界だが、想像よりもずっと奥が深いものらしい。ひとつとして同じ味の酒はない。確かに、リンゴジュースだってメーカーによって味が違う。なるほどなぁと僕は感心しながら、ふと外に目を遣った。

 遠くから夜道を照らすヘッドライトが近付いてきた。この辺りを走る車は、ご近所さんか里見酒店の軽トラックくらいだが、どうやら軽トラックではなさそうだ。僕の視線に気が付いた篤志もそちらを見た。夜道をスイスイと走っているところを見ると、近所に人だろうか。

「珍しいな」

 僕の家より奥にも数軒の民家がある。けれども、この辺りの人たちは誰も夜に出歩かない。僕たちはふたりでヘッドライトの行方を眺めていた。

「あ、こっちに来た」

 その車は篤志の車の隣に駐車した。運転席に座る人の姿を確認した瞬間、僕は思わず濡れ縁から庭先に降りていた。

「うわ」

 素足を草がくすぐったが、僕は気にせず車に近寄っていった。運転手は電話で話をしているらしかった。僕は運転席の窓をノックした。

「マヤさん」

 電話中のマヤさんは僕を見て顔を輝かせ、ドアを開けた。

「あ、先生、ちょっとお待ち。牧田さん、だから篠沢先生のところは月曜日の昼一番で行って頂戴。あの人、月曜日の午後一時はいつも近所の喫茶店で油を売っているから。いいね、じゃあまた」

 早口にそう言って電話を切ったマヤさんが車から降りてきた。

「来ちゃいました。ああ、私の白岡夕凪のためなら、地の果てまでも」

 マヤさんは力いっぱいに僕を抱き締める。正確には、僕の中に居るという白岡夕凪を。気が済んで僕を解放すると、車の後部座席やトランクを開けて、ごそごそと中を漁る。

「白岡夕凪に悪い虫が寄ってこないとも限らないからな、牽制しておかないと。それに、白岡夕凪たるものが華のない田舎暮らしなど送っていようものなら、イメージが下がる」

 ほら、とマヤさんは僕にアロマ対応と書かれた加湿器の箱を押し付けた。コンパクトながら両手が塞がる。

「リョウちゃん、裸足!」

 篤志がすぐにサンダルを片手に追いかけてきた。毎回、玄関から出入りする、律儀な男だ。小学生じゃないんだから、と言いながら篤志は僕の足元に屈んで素足に付いた草や砂を掃ってサンダルを履かせた。篤志の登場に、マヤさんはこれまで見たこともないような鋭い視線で篤志を睨んだ。

「あ、里見篤志です」

 篤志が名前を告げた途端に、マヤさんの険しい顔が綻ぶ。

「君か、あの電話をくれた。私は摩耶有美子。よろしく」

 マヤさんは篤志に手を差し伸べる。握手を交わすかと思いきや、篤志がマヤさんの手を握った瞬間に、マヤさんは篤志を引き寄せて力いっぱいのハグを贈る。これがマヤさん流の挨拶だ。ハグを終えるとマヤさんは篤志にも車の荷物を押し付ける。

「男手があると助かるな。さあ、アツシ君、見たところ君は頼り甲斐がありそうだ」

 あっという間に篤志は段ボール箱を二つとその上に妙な観葉植物を乗せられてしまった。段ボール箱の重みよりも観葉植物のバランスのほうが大変らしい。篤志は慎重に荷物を運んだ。僕も加湿器を抱えて付いていく。またわざわざ玄関を回ろうとしたので、濡れ縁から僕の部屋に直接荷物を入れるように言った。篤志が濡れ縁まで荷物を運び、それを僕が部屋の中から引き込む。そうして四往復した。

「リョウちゃんの引っ越しの荷物よりも多い」

「僕もびっくりしている」

 マヤさんが持ってきた荷物を空いている和室に収めた。とりあえずはこれでいい。荷物を運び終えた僕たちは洗面所で手を洗った。マヤさんは冷蔵庫にあれこれと放り込んでいるようだった。

「マヤさんは僕のことを、先生とか白岡夕凪って呼ぶけれど、あんまり気にしないで」

「白岡夕凪って、あれだろ、小説家」

「そう、それ、僕だから。でも設定では美少女作家ということになっているから。マヤさんは僕のことを薄幸で儚げな美少女だと思っているから」

「えーっと」

「そういう病気なんだよ、あの人。職業病っていう」

 そこまで話したところで、マヤさんがバタバタと走ってきた。

「先生、先生!」

 興奮した様子のマヤさんは台所の方を指差す。

「自炊をしたのかい、偉いじゃないか」

 それだけ言うとマヤさんはまたバタバタと去っていった。ビール貰うよー、と呑気な声も聞こえた。

「ちょっとおかしな人だけど、すごい人なんだよ、マヤさん。仕事のペースも、僕の体調を一番に考えてくれるし」

 僕は呆気に取られている篤志にそう言った。

「マヤさんが僕を見つけてくれていなければ、僕は今頃、どこで何をしていたのか分からない。命の恩人というか、人生の恩人みたいなものなんだ」

「うん」

 篤志はそれだけしか言わなかったけれど、表情を見れば分かる。僕がどれほどマヤさんに感謝しているのか、篤志には伝わっている。

「リョウちゃん、鼻血」

 僕は洗面台に俯いた。ポタポタと赤い血が滴り落ちて、水に混ざって流れてゆく。

 ところで、マヤさんの来訪ですっかり忘れていたが、座敷童はどこへ行ったのだろう。


 マヤさんと篤志は酒飲み同士で盛り上がっていた。篤志とは違ってマヤさんはすぐに赤くなる。そして普段よりもさらに饒舌になる。酒に酔ったマヤさんは、白岡夕凪という美少女がどれほど尊ぶべき存在なのかということを篤志に語って聞かせていた。篤志は面白がっているようだった。僕は畳んだ布団にもたれかかってふたりの様子を見ていた。チリーンと涼しげな音が響く。マヤさんが持ってきてくれた風鈴が軒下で揺れていた。ふたりの話し声はどこか遠くから聞こえてくるような気がした。

 張り切り過ぎたのかもしれない。浮かれていたのは確かだ。ふたりの話に混ざりたい思いはあっても、身体が言うことを聞かない。熱が上がっているわけではなさそうなのだが、ただただ息が苦しい。僕は自分の腕を掴んで歯を食いしばった。痛みはない。けれども深呼吸をしたくても、呼吸がうまく出来ずに浅い息だけを吸って吐く。それがもどかしくて苦しい。

「……う……」

 僕の僅かな呻き声で、ふたりは同時に振り返った。先生、リョウちゃんと、それぞれが僕を呼ぶ。楽しげな時間を邪魔するつもりなどなかった。どうせならばいっそ気付かずにいてくれたほうがよかった。心配そうに触れてくる手も、掛けられる声も、苦しい。苦しいのだ。

 自分のせいで、誰かが不幸になる。不幸とは言わずとも、僕は誰かの何かを奪っている。優しさも、時間や労力、慈しみも、僕だけに向けられて良いものではない。そうであってほしくなどない。迷惑だなんて思っていないよ、そう兄も言ってくれたけれど、それでも僕は思うのだ。

 この病さえなければ、失わずに済んだものがあったはずだ。守れたものもあったはずだ。

 僕さえ居なければ。

 背筋がぞくりと凍えた。僕はゆっくりと振り返った。そこには何もなかった。けれども、僕は確かに見たのだ。

 夜の闇よりもずっと暗い色をした小さな箱を。

 僕は這いずるように濡れ縁へ移動した。その場から離れなければならないような気がしたからだ。顔色が悪いとふたりは僕を休ませようとしたが、僕はそれを拒んだ。何も考えたくなかった。

 僕がせがんだので、篤志は渋々花火を取り出した。手持ち花火にライターで火を着けるようとしたが、今までライターを使ったことが一度もなかったので、僕は戸惑った。篤志は花火の袋からロウソクを取り出して、それに火を点けた。煙が少ないというものを篤志は買ってきてくれていたものの、僕がすぐに咳き込んだので没収されてしまった。緑色の光が残像のように目の奥でちらついていた。篤志は僕の手に線香花火を握らせた。

 チリチリと小さな火花が弾ける。これだけで花火というものが完成しているような気がした。

 こんなにも弱い気持ちになったことは今までなかった。どれほど自分を責めたところで一筋の光も見えなかった。病でも呪いでも、呼び方は何だっていい。僕を内側から蝕み続けてきたそれが、ゆっくりと僕の心まで染め上げようとしているようだった。

 無様で、不甲斐無くて、無力で、惨めだった。他の人ならば普通に出来るようなことが僕には出来ない。それが、たとえば、治療法が見つかっていなくても明確な名前のある病気だったならば、そちらのほうがずっとマシだ。難病に苦しむ人からしてみれば何を言うのかと怒られるかもしれない。けれども、僕は、そう思うのだ。不治の病でも、それが病だと分かっていたならば、どれほど幸せだっただろうか、と。

 橙色の火がぽとりと落ちて光が消えた。

 こんな暗闇、もう歩けない。

「リョウちゃん」

 僕の名を呼びながら篤志は濡れ縁から庭に降りた。玄関へ回らない篤志を僕は初めて見た。篤志は土が剥き出しになった地面に筒を置き、それに火を着け、小走りで戻ってくる。

「打ち上げ花火も買ったんだぜ」

 篤志の言葉を合図にしたかのように、シューッと音を立て始めた筒から、夜空に向かって一筋の光が昇っていく。パンと弾けると音に続いて、真っ赤な火花が空に広がった。

「おお、本格的だな」

 缶ビールを片手にマヤさんが感心していた。篤志はそのあとも何本か続けて花火を打ち上げた。そのたびに夜空に色とりどりの花が咲いた。

 綺麗だった。あまりにも綺麗で僕は静かに泣いた。

 縋り付けば僕のままで居られるような気がした。逃れることは出来なくても、この苦しみが紛れるように感じた。けれど、赦されるだろうか。しがみつく僕の腕が、大切な人たちの首を絞めるのではないか。

 僕は怖かった。進むことも戻ることも出来なかった。留まることも出来ないのだ。どこに行けばいいのか分からない。息の仕方さえ分からないのに、どうして生きろと言うのか。誰かに救われなければ、自分が何者なのかさえ曖昧に濁る。心まで蝕まれてしまう。

 涙で滲んだ光が、やがて消えた。それでもまだ僕は夜空を見上げていた。


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