5-2 愛とは無条件、無際限で、何も必要としない

よむ子:愛については、どんなこといってるの?


A:「愛は無条件、無制限で、何も必要としない」と、『神との対話』ではいっている。


よむ子:無条件、無制限って?


A:愛は本来、無条件であり無制限だというんだ。神の愛がそうであるようにね。


 無条件は文字通り、愛を表現するのに条件はいらないということ。相手がこうするなら愛する、というような条件はいっさいつけないんだ。愛は何の見返りも求めない。


 そして無際限だから、限りなくいつまでも続く。


よむ子:恋人どうしならそうかもね。


A:そうだね。恋愛の真っ只中にある時は、「あなたがいれば、それだけでいい」となるよね。


 恋愛だけでなく、愛とは本来そういうものだというんだ。


よむ子:どんな愛も?


A:そう、どんな愛も。恋愛も、親子の愛も、愛は全て無条件なんだ。何も見返りを求めないし、限りは無い。


よむ子:すばらしいけど、世間ではそうはいかないみたい……。


A:それは、ほとんどの人が、愛と必要性を混同しているからなんだ。


よむ子:愛と必要性って?


A:必要性とは、自分にないものを相手が持っていて、相手にそれを求めることをいう。


 誰かを愛し、同時に必要とすることはあっても、必要だから愛するというなら、それは本当の愛ではない。


 必要だから愛するなら、相手をではなく、相手が与えてくれるものを愛しているんだ。


 何かを与えてくれようとくれまいと、相手自身を愛するなら、その時は本当に相手を愛しているといえるんだ。


〈つづく〉

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