4-4 他人の目ばかりを気にしていると他人のものになる
よむ子:世間では「空気を読め」というけど……。
A:もちろん他人に気を配ることは、大事なことだ。人間関係からたくさんのことを体験しているからね。
他人を無視すれば、人間関係の場で神性を体験するという、貴重なチャンスを逃してしまうことになる。
ただ、他人にどう思われるかばかりを心配していると、あなたは他人のものになってしまうんだよ。
よむ子:他人のものって?
A:他人に都合のいい人間になって、本当の自分を見失ってしまうということだ。
よむ子:本当の自分……。
A:「神性を体験する」という偉大な仕事をしているのが、本当の自分だよ。日常の出来事はそのツール(道具)なんだ。
だから他人の目ばかりを気にしていると、他人に気に入ってもらえるような考えや行動をする人間になってしまう。まさしく他人の人生を歩むことになるというんだ。
よむ子:本当の自分であるには?
A:複雑な人間関係の中にあっても、「神性を体験している私だ」という、しっかりした自覚を持って生きることだ。自分を見失ってはいけないんだよ。
〈つづく〉
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