1-2 『神との対話』には何が書いてあるの?
よむ子:NHKスペシャル(2014年3月22日)、見たわ。
A:「超常現象 科学者たちの挑戦」だったね。あれ、どう思った?
よむ子:なぜ、NHKが……と思った。
A:そうだろうね。しかし今まで「オカルトだ」と片付けられてきたことが、そうでなくなってきてるんだよ。
よむ子:いろんな科学者が加わってるといってた。
A:幽霊や生まれ変わりといった心霊現象、テレパシーのような超能力、そんな不可思議な超常現象に、いま世界の科学者たちが、科学的に解明しようと真剣に挑みはじめているんだ。
よむ子:だけど、どうして今なの?
A:超常現象の研究は18世紀ころからあったんだ。19世紀には近代スピリチュアリズム(心霊科学)といって、ノーベル賞級の科学者も加わって、欧米でさらに盛んになった。たぶん既成の宗教の教義に満足できなくなったんだろうね。
よむ子:そんな前から。
A:そう。ただ最近は、科学技術の急激な進歩に伴なって、最新の測定技術や理論を駆使して研究しているんだ。
『神との対話』も大きくとらえれば、近代スピリチュアリズムの流れの1つといえるかも知れないね。1度、スピリチュアルでググってみるといいよ。わんさかヒットするよ
よむ子: いつかやってみるわ。ところで、『神との対話』にはどんなことが書いてあるの?
A:いろんなこと。例えば、人生のこと、宗教のこと、生と死、政治、教育、愛、お金、セックスなどなど、たくさんのことが書いてあるよ。
対話が始った時、ニールが神にうながされて、神への質問をメモ書き風に並べている。その質問項目に沿って神が答えるという形で、神との対話が進んでいっているんだ。
┌--《神との対話1-P98》
ニール:わたしにはたくさん質問があります。百、千、百万、数えきれないほどたくさんの問いです。それで、どこから始めたらいいか、わからなくなってしまいます。
神:とにかく、質問を並べなさい。どこからでも始めればいい。さあさあ、思いつくままに、質問を並べてごらん。
ニール:わかりました。とても単純な、俗っぽい質問もあるんですが。
神:自分自身を批判するのはやめなさい。ただ、質問を並べなさい。
ニール:わかりました。それじゃあ、いま思いついた質問です。
①わたしの人生はいつになったら、上向くのでしょうか。「うまくいく」ため、わずかな成功でもいいから達成するためには、何が必要なんでしょうか?もうあがきつづけなくていいという日はくるんでしょうか?
②いつになったら、人間関係がわかって、円滑な関係を結べるようになるでしょうか?幸せな人間関係を結ぶ方法があるのでしょうか?人間関係というのは、いつまでも課題なのですか?
③わたしはどうしても金に困らない暮らしができないようですが、なぜなのでしょう?一生あくせくする運命なんでしょうか?自分の可能性を充分に実現できないのだとしたら、何がじゃましているんでしょうか?
④どうして人生でいちばんしたいことをしながら、暮らしていくことができないのでしょうか?
⑤いま抱えている健康上の問題は、どうすれば解決できるでしょうか?一生つづくほどの慢性的な問題を抱えこんでいます。どうして、こんなことになってしまったのでしょうか?
⑥わたしがこの世で学ぶべき因果の教訓は何なのでしょうか?わたしは、何を克服しようとしているのでしょうか?
⑦輪廻転生ということはあるんでしょうか?わたしは過去に何度くらい生まれ変わったのでしょうか?過去の生でわたしは何だったのでしょうか?「因果応報」というのは真実ですか?
⑧ときどき、自分が超能力者のような気が強くするんです。「超能力者」というのはいるんでしょうか?わたしがそうなのですか?超能力者だと主張するひとたちは、「悪魔と交流」しているんですか?
⑨善いことをしてお金をもらってもいいのでしょうか?たとえばこの世でひとを癒す仕事を選んだとしてこれは神の業ですね─その仕事で金持ちになってもいいのでしょうか?それともこの二つは両立しないんでしょうか?
⑩セックスはいいことですか?この人間体験の陰にあるほんとうの物語とはいったい何なんでしょう?一部の宗教で言われるように、セックスは純粋に生殖のためのものなんですか?真のきよらかさと悟りは、性的エネルギーの否定─あるいは昇華─を通じて達成されるのですか?愛情のないセックスをしてもいいのでしょうか?肉体的な感覚だけを目的にセックスをしてもいいのでしょうか?
⑪誰もができるだけセックスから離れているべきだとしたら、どうして、セックスをあれほどすばらしく、めざましく、力強い人間体験になさったんですか?どうしてなのですか?だいたい、楽しいことはみんな「不道徳か、違法か、太るもと」というのは、なぜなんですか?
⑫ほかの星に生命体はいるのですか?異星人が地球を訪れたことはあるんですか?いまも、わたしたちは観察されているのですか?わたしたちが生きているうちに、べつの星に生命体があるという─反論しようのない、決定的な証拠を見ることはあるのでしょうか?それぞれの生命体はそれぞれの神をもっているのですか?あなたはすべての神なのですか?
⑬地球にユートピアが実現することはあるのでしょうか?神は約束されたように、地球の人びとに姿を見せることがあるのでしょうか?再臨はあるのでしょうか?世界の終わりはくるのでしょうか。あるいは聖書で予言されている黙示録的世界の到来はあるのでしょうか?たったひとつの真の宗教があるのでしょうか?あるとすれば、どの宗教ですか?
これは、わたしの質問のほんの一部です。前にも言ったように、ほかにもたくさんあるんです。なかには、あんまり幼稚で恥ずかしい質問もあります。でも、どうぞひとつずつ答えてください。そして、それについて「対話」をしてください。
神:よろしい。ではとりかかろう。質問を恥ずかしがることはない。何百年も男たちや女たちがたずねつづけてきた質問だ。ばかばかしい質問だったら、何代にもわたって問いつづけはしなかっただろう。
└----------
〈つづく〉
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