第一章 神居村へ

別離の日と、訪れた謎のハイカラさん


*****


 ――――俺は、これからどうなるのだろう。


 安っぽいパイプ椅子に座りつつ、何度目かの不安を感じた。

 祭壇の上に目をやると、そこには俺が生まれてから唯一血のつながりがあった祖父の少し古い写真があった。

 たぶん、俺が小学生から中学生へ変わる頃に撮った写真だ。

 卒業祝いで写真館へと連れて行かれ、おろしたての晴れ着に身を包んで一緒に映った。

 着慣れないベストにシャツ、スラックスがこそばゆかったのを覚えている。

 なのに爺ちゃんは、めでたい節目の記念写真なのに、鷹みたいに切れ長の目が全然笑ってない。

 思えば卒業式でも、爺ちゃんの周りだけ妙に緊張感が漂っていた。

 それが、今……爺ちゃんの胸から上だけが切り抜かれ、拡大されて額縁がくぶちへ。

 武侠の大物みたいな顔のドアップには天使の輪でなく、黒いリボン。


 懇意こんいにしていた住職の声は、抑揚がない。

 爺ちゃんとは数十年来の付き合いだと言っていたのに、彼の読経はぶれない。

 そういうものなんだろうし、ぶれて心を声を乱すのは多分修行の足りない証だ。

 宗教家、僧侶、といっても――――やっぱり、プロなんだろうな。

 中央の椅子、何と呼ぶのか知らないけどメッキ飾りの付いたひときわ豪華な椅子に座る住職の禿げ頭を見る。

 横には脇役の若い坊主が二人、シンプルな椅子に座ってうち一人がドンブリみたいな仏具を打ち鳴らす。

 どうも、仏具の名前なんて数珠と木魚しか分からない。

 あのドンブリはいったい何の意味があるんだ?

 左の坊さん、ちょっと頭が青いな。剃りどきじゃないのか?

 最前列に座っているせいで、いちいち木魚もドンブリも音が直撃してきて肌がざわつく。


 多分意識を紛らすために考えていた、そんなくだらない独白。

 俺は、たぶん……無理をしている。

 考えないようにしている。

 気付かないようにしている。

 もう、爺ちゃんはいないんだ。

 だから、とりとめのない事を考えてるんだ。

 認めたく、なくて。

 法話が終わる前に、ほんの少しだけ目が潤んだ。


 ――――翌日、爺ちゃんは小さな壺に入って帰ってきた。



*****


 平日の正午にもなるのに、俺は家にいた。

 学校に行く気が、どうしても起きなかった。

 葬儀から三日は経ち、それまでは親戚たちがまばらに訪れてきてくれていたが、もうそれも落ち着いた。

 自分の身の周りの世話をするぐらいは、もうできる。

 なのに、どうしても……学校に行く気だけが起きない。

 今は二月の初っ端で、もう数週間もすれば避けられない試験があるのに。

 爺ちゃんと暮らしていた、武家屋敷ぶけやしきみたいな家の広さがどうも鬱陶しく、そして寒く感じる。

 だが――――どうしても、離れられない。

 散歩中に轢かれた飼い主の亡骸から離れようとしない忠犬の話をネットニュースで見かけたが、それに近いのかもしれない。

 たぶん、あの犬も本当は分かっていたんだ。

 もう大切な人は死んでしまっていて、二度と頭を撫でてはもらえないと。

 それでも、認めたくない。

 離れたら、今度こそ――――自分の心の中のその人は、本当に死んだ事になってしまうから。

 日常生活に戻って、家に帰ってきた時に俺は今度こそ思い知る。

 爺ちゃんにはもう会えない。

 日常はもう、欠けてしまったんだと。


 それともう一つ。

 教室へまた行くのが、怖い。

 通夜には友達が来てくれたし、担任の先生も……更には、学年主任と教頭まで来てくれた。

 みんな、俺に親がいなくて爺ちゃんと二人暮らし……といってもお手伝いさんはいてくれるから厳密にそうではないが、ともかくそれを知っている。

 だから、皆にとって俺は、今「身寄りをなくした同級生」という位置づけだと思う。

 俺は昔から、授業中に教室に入っていくのがどうしても嫌いだった。

 学校そのものを嫌いになった事はないが、あの沈黙に切り込むのがどうも苦手だった。

 同級生に注目を浴びるのが、何故遅れたのか質問されるのが、イヤだった。

 やむなく遅れて登校するときは授業間の休み時間になるよう計算していたぐらいにして。

 ともかく級友と担任から、変な空気を間に挟んだ扱いをされるのが怖い。

 彼らも距離感に困るだろうし、俺もきっと困る。

 そんな気まずさは、ゴメンだ。

 立ち回って軽くさせるスキルも多分俺にはないし、もしうまくやったとしても、“無理してる感”が拭えるワケがない。


 だがいつまでもこうしているのは、もっと愚策だ。

 忌引きの公欠はもう溶かしているから、今日からは通常の欠席になる。

 つまり出席日数が足りなくなる。

 単純に期末試験前だってのも、まずい。

 行かなきゃならない理由がいくつもあるのに、行きたくない重苦しさの方が優勢だ。

 どっちもよくよく考えると、我ながら女々しいにも程がある。

 お手伝いさんも何も言ってこないのが、またしても申し訳ないのだ。

 行こうとして断念した制服を着っぱなしで、脱ごうという気にもなれないのがまた情けない。


 三時間ほど、焦燥感を抱えたまま腐って、何度か“爺ちゃん”のいる仏間で線香を上げてそれを誤魔化したりしていると、不意に――――


「杏矢くん、お客様がお見えですよ」

「え」


 お手伝いの浮谷うきたにさんが、仏間で学校をサボる俺を呼んだ。

 人好きのする笑顔のこの人にしては珍しく……怪訝な表情が浮かんでいる。


「誰……? 先生?」

「いいえ。初めて見る方です。今は玄関へ……。杏矢くんと、旦那さまに会いたいと」

「? 分かりました、お通ししてください」


 浮谷さんが戸を閉めて玄関まで小走りに駆けていき、やがて……入れ替わりに、小さな足音が聞こえる。

 小さすぎて、距離感が掴めないほどだ。

 想定していたよりも早く――障子戸が開かれた。

 まず見えたのは、白くほっそりとした指。

 もちろん、まったく心当たりがない手だった。

 続けて、妙に無遠慮にいきなり戸が開かれて……来訪者の姿が、もったいぶらずに露わにされた。


「失礼する。ここに七支のじい殿がおられるのか?」


 膝立ちの姿勢でいきなり言った彼女には、やはり見覚えが無い。

 何よりも、いでたちが浮世離れなどというものじゃない。

 白黒の矢絣やがすり、袴、胸の真下で高い位置の下帯。

 フレームのない丸眼鏡に、巾着も持たない手ぶら。

 黒髪は後ろで結い上げているが、和装に合わせたそれでもない。

 まるで――――大正時代の「ハイカラさん」だ。

 彼女は、瞬き……爺ちゃんの骨壺と遺影、俺を交互に見た。


「おお、お主が孫か。なるほど、若い頃に似とる」

「え、あ、あの……貴女は?」

「まぁそれは後で良かろ。まずは一本、上げさせてもらおう」


 言うと、ハイカラさんは仏前へさっさと正座して、香を一本取り、流れるように立てた。

 そしてお鈴を一打ちして、合掌する。


 そのまま、二分、三分。

 横顔は悼むというよりも、労うような優しさがある。

 睫毛は長く、目鼻立ちも人懐っこそうだし、美人だ。

 浮世離れした佇まいも恰好も、よく似合う。

 線香の香りとも違う、古びた桐箪笥きりたんすのような、安心を誘う匂いも帯びている。

 もしかすると本当にこの人は違う時代から飛んできたんじゃないか、なんて馬鹿げた考えさえよぎる。

 更に一分が経ってから、ようやく目を開いて、合掌を解いた。


「待たせたの。さぁ、名前を名乗るが良い。歳もな」


 仏前から離れ、普通の座布団に座り直してハイカラさんはそう言った。

 もう……ペースを掴む事は、あきらめた。


七支杏矢ななつか きょうや、です。歳は十六。今は高一です」

「ほぅ、声もますます似ておる。思い出すの」

「はあ。……で、貴方は?」

みどり

「え?」

「翠じゃ。お主の爺殿とは古くから付き合っておるぞ」


 ……ほら見ろ、質問してもまるで情報が増えないじゃないか。

 満足そうな顔はもう「自己紹介は終わりだ」とでも言いたげで、もう訊けない。

 それでも、一応は訊かなくちゃいけない事がある。


「あの、訊いてもいいですか?」

「何かの」

「何のご用件ですか?」

「それを言う前に、私もどうしても訊く事があるぞ」

「え?」

「お主、学び舎はどうした? 今日は平日じゃ。それとももう帰ってきたのかの?」

「その……今日は、行ってないんです」

「何故行かんのじゃ。法要は今日でもあるまい? 具合でも悪かったか? いやそもそも何故それなら制服を着ておる。ばんカラどもが聞いたら黙ってはおらぬぞ、学び舎にはキチンと行け、軟弱者の不良め」


“翠”さんは、つらつらと言った。

 どれもが耳に痛い正論で、熟練の弁士のように淀みなく、俺の急所ばかりを突いた。

 つい頬から首の後ろまでを擦りながら、視線を斜め下へ逸らしてしまう。

 何も言い返せない、ハイとも分かりましたとも言えず、拒絶もできない。

 答えづらさに戸惑っていると、そのタイミングで浮谷さんがお茶を持ってきてくれた。

 思わず、喉の奥で息をつく。



 *****


 仏間の座卓で向かい合い、とりあえず茶を啜るが、茶菓子に手は伸びない。

 それぞれ皿の上には大福が二個載っていて、翠さんはもうとっくに一つを手に取っていた。


「それで――――私が何故来たのか、ということじゃったの」


 むぐむぐと大福を頬張りながら、したり顔でそう言った。

 この人は、やはり妙だ。


「お主、これからどうするつもりじゃ」

「どう、って?」

「学び舎には行くのか?」

「そりゃ、まぁ行きます。日数もありますし、期末試験もあるので」

「うむ、殊勝。して、その後は? お主はどこに身を寄せる?」

「それが……どうにも分からないんです」

「分からぬとな」

「多分、親戚の人らの間で……話し合いは持たれてると思うんです。ですが全然俺の耳には入ってこなくて。誰か親戚に引き取られるのか、それとも……」

「たらい回しの相談に決まっとろうが。お主の爺殿は偏屈だったからの、好かれてはおらんぞ」

「……でしょうね」


 何とも罰当たりにも、齧りかけの大福で遺影を指し示してそう述べた。

 確かに、この人の言う通り……爺ちゃんは一本気が過ぎて、煙たがられていた面もある。

 古い人だったから、手は上げなくてもとにかく声量がすごくて、一喝されると向こう三件まで声が響いたとか。

 それは親戚連中にも同様で、関わりすらロクになかった。


 でも、だからこそ――――爺ちゃんは、俺を育ててくれた。

 身寄りのなくなった俺を、その時も親戚同士で押し付け合ったらしい。

 その時に爺ちゃんは連中を一喝して、俺を引き取り厳しいながらも育ててくれた……とか。


 そして今もまた、あの時と同じ状況になった。

 今度こそ、味方はいない宙ぶらりんの俺だ。


「全く全く、少しは上手くやれと言うたのに。折れも曲がりもせずにさっさと逝きおったか。らしいの。お主も随分落ち着いた様子じゃ」

「……不安すぎて、悲しんでる時間も無いんですよ」

「学び舎にも行かず腐る時間はあるのに? このような時はとりあえず何かした方が良いぞ」


 いちいち含蓄がある。

 見た目はそれこそ二十代を過ぎたかどうか、なのに……落ち着きはらった様子だ。

 かと思えば手についた大福の粉、次いでぺろりと唇を嘗める仕草は子供っぽい。

 何もかもがアンバランスなこの人……本当に、何をしに来たんだ?


「随分と遠回りしたがの。ここに、爺殿の遺言書と権利書、それともう一つある」


 そう言って、翠さんは座卓の上に開封された封書を三つ並べた。


「まず一つずつ行こう。お主の後見人は、この私じゃ」

「は!?」


 ぎくり、と身体が強張り、頭が真っ白になった。

 とっさに遺言書、と銘打たれた封書に手を伸ばし、中身を確かめる。

 開いた瞬間、達筆のあまり読むのに難儀する、でも確かに爺さんの字が目の前に広がった。


「……私七支治彦ななつか はるひこの死後、孫にあたる七支杏矢の未成年後見人として、以下の――――」

「おっと、そこまでじゃ」


 読み終わる前に取りあげられ、肝心の部分は追えなかった。


「ちょっと、まだ名前までは!」

「まぁ、役人どもへの手続きはとうに済ませておる。何なら甘えても良いぞ。膝なら空けておる」

「何言ってんですか!?」

「二つめ。この家は私のものじゃ」


 恐らくは権利書の封筒をとんとんと指で叩いて、翠さんは残っていた大福に手を伸ばす。


「はぁ!?」

「これについても、爺殿の意向に沿っておるな。まぁいいじゃろ。あの人でなしどもに渡ったら、この土地など駐車場ぞ」

「でも、だからって……どうやって」

「何、簡単じゃ。……とは言うが、別に法を抜けるような事はしておらんぞ、正当じゃ。ただ少しだけ、説得の手間は要ったが」


 とりあえず落ち着こうと、ぬるくなったお茶を一口飲む。

 次から次と、何もかもが急すぎる。


 まとめると、もう我が家の全権はこのハイカラさんこと――――“翠”と名乗る女性のものになった。

 同時に俺の後見人になった事により、もう俺はこの人に逆らえない?

 そりゃたらい回しにされるよりは良かったのかもしれないが、まずそもそも……誰なんだ、何者なんだこの人は。


「……のう、軟弱者よ」

「軟弱じゃないですよ。何ですか」

「食べないのなら、一つ貰って良いか?」

「一つだけですよ」


 頭がこんがらがっているのを見計らってか、更に俺の分の大福一つに手を伸ばした。

 そして、入れ違わせるように……左手で、最後に残ったひとつの封書を差し出してきた。

 読め、という事らしい。

 中から出てきたそれは達筆な遺言書でもなく、長く堅苦しい役人言葉の権利書でもなく、上質なコピー用紙にタイプされた三つ折りの届け出書類。


「転校届? 誰の」

「お主のじゃ」


 ――――え?


「今何て言いました?」

「お主の転校届じゃ。決まっておろうが? 私が女学生にでも見えるか」

「何でそうなるんですかっ!?」


 今度こそ――――叫んでしまった。

 状況を整理する。

 一つめ、この人が俺の後見人になった。

 二つめ、俺の家はこの人のものになった。

 三つめ、俺は転校する事になった。


「いい加減にしてくださいよ! 何が目的なんですかあんたは!?」

「落ち着け、揉めておるように思われるぞ」

「落ち着けるか!」


 一つめ二つめは理解できる。

 だが、ここに来て……三つめの事実が、いよいよ脈絡も何もない。

 そもそも、転校って……どこにだ?

 何のために?


「お主、神居村かむおりむらという村を知っておるか?」

「え?」

「神の居る村、と書く。爺殿から何も聞いてはおらぬのか」

「いや……知らないですけど」

「そうか。……動揺させてしまい、すまなんだ。順を追って説明する故」


 一転して、しおらしく振る舞われると毒気が抜けてしまった。

 ひとまず座って、冷めたお茶を一気に飲み干す。

 この状況になっても翠さんの目は、ひとつ残った俺の茶菓子に注がれている。

 じろり、と睨み返してやると、慌てたように咳払いし背筋を正した。


「まず、私は神居村からやってきたというのはもう分かっておるな?」


 これまでの話の文脈から、そうじゃないかとは掴めた。

 だが、本当に……そんな村の話は、爺ちゃんから聞いたことなんてない。

 会話が無かったわけじゃない、むしろかなり喋ってはいたのに、ただの一度もだ。

 そんな所に知人がいるなんて話も、また初耳。


「神居村の村会と、お主の爺殿との間に取り決めがされていての。もし爺殿に何かあり、お主の養育が不可能となった場合は……代表して私が後見人となり、お主の身元を保証し家屋、資産を管理するとな」

「そんな話、いつどこで?」

「三年ほど前、春じゃ。爺殿が一週間ほど家を空けなかったかの?」


 そう言われると、確かに覚えがある。

 中三になる前の春休みに、確かに爺ちゃんは留守にした。

 行先を聞いても「古い知人と会ってくる」としか教えてくれなかった。

 あの時はむしろ一人の時間を作れる事に浮き立って、受験を控えているとは思えず遊び呆けたな。


「それで、翠さんが、それを伝えるためここに?」

「うむ。だが――――誤算が一つあった」

「え?」

「お主の事じゃ。神居村の事を何一つ聞かされなんだとは。てっきり爺殿が話していると思うておったが……そうか。くどいようじゃが、本当に何も?」

「何も。その村は爺ちゃんと何か関係があるんですか」

「大ありじゃ。だが……それは私の口からは言えぬし、時間も足りん」

「……俺は、その、神居村という場所へ転校する事になるんですか?」

「…………いやこの事については一時置くとしよう。いきなり言われても困るじゃろ。気に入らぬと思うたのなら断ってもよい。私は今日の所は一旦帰るとする」


 言うと、翠さんは立ち上がり、裾を整えて玄関へ向かった。

 その後を追うと、浮谷さんが心配そうな顔をして覗き込んでいるのと目が合った。

 目礼を送って珍客を見送る旨を伝えると、浮谷さんも玄関までついて来た。


「突然邪魔してすまなかったの。二、三日したらもう一度だけ来る故、答えはその時に。それと……これを、保管しておくようにの。書面の確認もな」


 差し出されたのは、三つの封書。

 玄関に揃えてあった編み上げのブーツを履くと、大正時代の風貌はいよいよ強い。

 コスプレなのかと疑いたくなるような風貌のまま、彼女は――――さっさと玄関を開けて、出ていった。

 ブーツの硬い靴底から生み出される足音は、妙に小さかった。







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