釜玉うどんの恐怖! カッターナイフの裏技

いんびじ

とりあえず天丼滅ぶべし

 ここは食べ物に命宿る星。

 ある所に「て○どんまん」と「かまたまうどんまん」がいました。

 天○マンは言いました。


「アタシの名前の『どんまん』がアナタの名前と被ってるザンス! これだと良い子の皆が勘違いするザンス! だからアニメに登場する前にここで死んでもらうザンスー!!!!」


 そう言うと天○マンは頭の蓋を捨て、中から天ぷらを取り出しました。


「†テンプラブレード†……この剣の天かすになるがいい……でザンス」


「天○マンさん……俺たち釜玉うどん族は代々天○マンにその難癖つけられてやられてきた。かく言う俺も家族をやられてから天丼恐怖症になってしまったッス。……いまこそ仇を正しく取れるチャンス。俺も見せるしかないですね」


 そう言うと釜玉うどんマンはポッケを漁り出します。


「ば、馬鹿な! 名のしれたマンだけが持つフードウエポンをアナタも持っていたのでザンスか?」


 天○マンは動揺を隠せません。


「そうッス…俺のフードウエポンをお見舞いしてやるッス!!!! 天丼滅ぶべし!」


 釜玉うどんマンはポッケから取り出しました……。

 カッターナイフを。


「え~〜!!ちょ!え~〜!!?!!?」


 これには天○マンびっくりです。


「え?は? カッターナイフって凶器ザンス!ただの凶器ザンス!!」


「これは良い子の皆から頂いた釜玉うどんを愛する心から生まれた、釜玉うどんカッターナイフッス、さあ始めるッスよ!!」


「ちょちょちょままま待て待て待てザンス! 今普通にカッターナイフって言っ――」


「いくぞ! 釜玉エクストラインフィニティー!!!!」


 釜玉うどんマンから放たれる高速の斬撃は天○マンを切り裂き穿ち弾き飛ばした。


「うわあああああやられたああああああああ!!!!」


 天○マンはどこか遠くに飛ばされてしまいました。


「ふっ呆気ないものよ……ッス」


 この時、天○マンの天かすが釜玉うどんマンの釜玉うどんにパラパラとかかったことが、後に人々がうどんに天かすをかける文化を生み出したと言われているがそれはまた別のお話。

 こうして釜玉うどんマンが抱いていた天丼恐怖症を克服し、無事アニメに出れましたとさ。


 めでたしめでたし




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