第49話 女同士2
三人とも違う就職先になったが、本音では一緒の職場が良かったとみーたんは考えていたようだ。
けれど社会はそんなに甘くないと私は考えていたのでそんな事言ったって、仕方ないじゃ無いかと思っていたがみーたんは、私たちの事を薄情に感じていたようだ。
顔が腫れるほど殴られる事は無かったが蹴るぐらいの暴力は機嫌が悪いと日常茶飯事にあった。
あれ以来、私も抵抗するようになった。
そしてやっぱり、プリッツさんは「我関せず」の態度でいるのだった。
そんな日常でありながら、私はずっとこのままみーたんと暮らしたいと思っていた。
ターロの影響もあり、男の人は嫌いだし結婚なんて出来ないと思っていたからだ。
3〜4週間ごとに怒る、みーたんに疲れはしたが私にそばにいてほしい、という想いをたまーに暗がりでポツリと言う時の思いを少しずつ貯蓄して、私は耐える事が出来ていた。
使命感なのか、母性本能なのか、愛なのかみーたんには私が居ないといけないと思い込んでいた。
いつの間にか、特に使っていない一室を自分の部屋にしてしまったプリッツさんが私たちの寝室にいない時など、私たちは女同士での夜の行為もした。
どちらかがネコでタチという役割はなくその時によって違っていた。
なのに、みーたんは外国人の彼氏を作ったのだ。
本気ではなく遊びの。
プリッツさんはその関係を興味津々に聞きたがったが私は嫉妬をしないのが精一杯だった。
私は世界中に、みーたんと愛し合っている事を公表したって構わなかったがプリッツさんは本当は、みーたんの事が好きなくせにそういった事はおかしいと思っていた。
みーたんは私ほどじゃ無いにしても平気なくせして私の思いを確かめたい気持ちもあり、外国人の男性と付き合って付き合うのは男じゃないとねというポーズをしていたように私には感じた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます