第46話 ケンカ
今までの寮では二人部屋であっても個別の部屋という仕切りで生活してきた。
それが今度からは個人の部屋は無しでリビングだろうと寝室だろうと、一緒の部屋で過ごすのが基本という事になった。
私は子どもの頃から個室という状態での自分の部屋がある生活はあまりしてこなかったのでこのやり方でも特に窮屈さは感じなかった。
ただ、みーたんはバイオリズムの波のように機嫌の波があって、3〜4週間に一度爆発をしなだめるのが大変で、それだけが辛かった。
それ以外にも何かの地雷を踏むと手がつけられなかった。
引っ越しが完了して、新たな土地での事務手続き作業のために市役所に行ったり、銀行に行ったり、職安に行ったりする日々が続いた。
その時に銀行の窓口で家賃の自動引き落としの手続きをしに行って私名義だから私が主導でやらないとと思い、やっていたら自分もチェックしたり一緒に話を聞きたいと思っていたのだろう
私が勝手に一人でどんどんやってしまおうとして私は気がつかなかったのだけれど
何やらそのために、みーたんに恥をかかせたらしくお店の外に出た時に突き飛ばされてしまったのだ。
けどこの件はこれだけでは終わらず、家に帰ってからも激怒された。
当時も今もそうだが恥をかかされたとか、プライドがどうのという事で怒る人を
私は白い目で見てしまうところがある。
なので、みーたんが怒っている理由に対しての温度が理解出来ず返って怒らせてしまった。
私だって好きで代表として名義人になったんじゃないよ!お金の関連で仕方なく、そして年上だという事もあるし代表になったのだ銀行などの手続きだって、人と話すの苦手だし出来ればやりたくないよ!それを私が責任者だからやなないとと頑張ってやったのに何で怒られなきゃいけなんだ。
恥をかかされたって何?
そんなちっさい事で突き飛ばされたり怒られたりしなきゃいけないほどの事?
と私も内心、不服に思っていた。
だからこそだろう……みーたんの怒りはどんどん増して私の事をボコボコに殴り出した。
目と頬は明らかに殴られたと分かるぐらい色と腫れた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます