第2話

「・・・出来たのか?」


「ご主人様、お疲れ様です。」


「いや、まだ終わってない。」


「そうですか。」


俺は、そのプログラムを作動(パソコンのCG上でだが・・・)させた。


結果はご覧の通りだ。


「・・・嘘だろ?」


「ご主人様、1曲歌いますね。」


俺は眠りに落ちた。気づいたのは全てが終わった後だった。


「ご主人様、大丈夫ですか?」


「あぁ、大丈夫だ・・・って」


感触があるのはおかしい。


振り返ると、そこには美音ミオンが居た。


「・・・本物か?」


「本物ですよ?」


「それにしても、可愛いな。美音ミオン。」


「ご主人様、ありがとうございます。1曲歌いますね。」


「いや、いい。また眠らされそうだからな」


「・・・そうですか。」


やっぱり歌わせるか?でもな・・・


「あの!」


「どうぞ!」


扉は無事に直っているようだ。今度は引き戸って分かるはず・・・


ゴン────


ゴゴン────


え、まさかまた壊されるやつ?


ドン────


バタン。


「いや!だから!引き戸って前も言いましたよね!」


「え?そうでしたっけ?すみません。」


ホントに勘弁してくれよ・・・


「・・・あれ?なんで美音ミオンさんのホログラムが・・・?」


「いや、本物ですよ。」


「・・・ど、どうゆうことですか?」


美音ミオンのモデルになった方がこちらです。」


「え・・・?ということは・・・?」


「はい。俺が美音ミオンを作った開発者です。」


「え!?」


「で、プログラムコードを見たら大して難しいパッチを当てる必要はありませんでした。」


「じゃあ、出来たと・・・?」


「はい。彼女のおかげで。」


「なるほど・・・それでは自動更新の方は・・・?」


「現在進行中です。」


「そうですか。良かった・・・」


「で、扉のことですが・・・」


「・・・捜査費から出します。」


「よろしくお願いします。」


更新が終わると、今まで眠ってた人は全員起きた。そして、美音ミオンのモデルは更に売れることになった。


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眠くなる歌 囲会多マッキー @makky20030217

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