従姉妹=(友達+家族)÷2
シンドウカズマ
第1話
春が来た。新学期だ。
花粉症な私は鼻をすすりながら門をくぐる。
今日から高校生。
_第2志望の高校の、ね。
私は、昔から憧れていた高校に落ちた。
だが、それは受ける前から分かっていたことだった。圧倒的に内申が足りていなかった。ほとんど記念受験で受けて、あっけなく落ちた。今までの人生で挫折をしたことがなかった私の、最初の1番大きい挫折。思ったよりショックはなかったけど、
「今年から高校生だ!!頑張ろう!」という気は全く起こらなかった。
とりあえず友達が出来ればいい。
さあ、高校初の友達はいつできるだろう?
____だってまりちゃんは知らないでしょ?温い水道水の不味さを。努力という言葉だけで覆らない現実。貧富の差。
「おい凛!」
ねぇ、お母さんがいて塾に通わせてもらえて成績優秀、優等生!なあなたが凛のことを理解できるわけがないの。
従姉妹=(友達+家族)÷2 シンドウカズマ @remon_lemon1114
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。従姉妹=(友達+家族)÷2の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます