第3話 「馬鹿げたご依頼」


ピストル「えーと?今回の依頼者は…半年前のお坊っちゃまくんのお友達からだな…」


一打「なになに…?えーと… ―依頼内容

あの金持ちお坊っちゃま、とてもムカつきます。殺し屋さん、懲らしめちゃってください…。ペンネーム金田一 ホームズくんより― 」

一打「なーんか偉くやりずらい依頼だな…あの金持ちお坊っちゃんを懲らしめちゃうのか?結構貰えてたのに…」

ピストル「まぁ、まず依頼主に会うのが先だ。俺らに頼むくらいなら余程の事情があるのだろう。」一打「えぇ!?この…なんだ?金田一 ホームズくんに会うのか?!」ピストル「当たり前だ。少しはこうなった事情ぐらい知っておかねーとな」

一打(名前からしてスゲー会いづらいんだけど…)


―喫茶 マグナム―


カランカラン…

ピストル「こんにチワワーのパピヨンでーす。」

マグコップ「ん?よぉー、ピストルじゃねぇか!久しぶりだなぁ!」

一打「ちーっす」マグコップ「おぉ!一打も一緒か!随分と懐かしいなぁおい!」

ピストル「マグ、いつものやつ頼むぜ」マグコップ「はいよ、飲む生クリームな。一打はどうする?」一打「えーと…、んじゃあマグコップブレンドで…、」マグコップ「はいよ。あといいかい?」一打「あ、もうひとつ!ギャラクチョコドーナツひとつお願いします!」ピストル「またかよ?好きだねぇー…ギャラクチョコドーナツ…」一打「良いじゃないスか…甘いの食べたかったんだし…」

マグコップ「はいよ。んじゃあちょいまちな」



マグコップ「今日は依頼人と会うのか?」ピストル「…流石、察しがいいな。半年振りの依頼者だよ。」マグコップ「半年振り?ハッ、そりゃあ頑張ってお仕事しないとな」ピストル「まぁな…」マグコップ「…で、今日その依頼人とお話しをする待ち合わせがここって訳か お前は相変わらず物好きだよなぁ」一打「お?来たみたいだぞ」

カランカラン…

金田一ホームズ「はじめまして…金田一ホームズです…。」ピストル「こんにちは。ダン・ピストルです」一打「一打 撃ッス」

ピストル「マグ、普通のコーヒーを頼む」マグコップ「はいよ」



ピストル「…で?何であんたはあの大富豪お坊っちゃまを懲らしめたい訳?」

金田一「…アイツは…父の仇なんです」一打「父の仇?」金田一「はい…昔、俺の父がアイツから金を借りたんです。アイツと俺は昔から仲が良かったから親父はそれに乗っかって仲よくしようとアイツに近づき金を借りたんです…」


金田一「そうしたら…アイツは1ヶ月もたたないうちに親父を殺したんです…どっかのヒットマンを雇ったんでしょうけど…」

ピストル「…で?なんぼ借りたんですか?その金は…」金田一「日本円で…15万円ですかね…」

一打(しょーもねー!ってか何で日本円ってつけるんだ?外国のお金なの?おこずかい15万円なんでしょ!?15万円って呼んでもいいんじゃないの?!)


ピストル「まあ…確かに、人様を三途の川の向こう側に無理矢理連れてくのはよくないよなぁ…。」マグ「確かにな…警察に相談はしたのか?」

金田一「はい…駅前の交番に…。そしたら話も聞いてもらえずに帰らされました…。」


ピストル・マグ・一打(署に行け!署に!!)

一打『大丈夫なんスか?何か不安しかないんだけど…』ピストル『ま、まぁ…依頼料だけ聞いてみようぜ…』

ピストル「あー…ちなみに、おいくら依頼料を頂けるんでしょうか?」

金田一「あ、はい!150万円でどうでしょう?」

ピストル・マグ・一打 (結構持ってたよコイツッ!!)

ピストル「あなた…、まさかまた金を借りてるんじゃ…」金田一「いえ!実費です!どうせなら父の生命保険金で仇を打とうと思いまして…」


一打(馬鹿なのか?この人馬鹿なのか?別な何かやれたろ…150万円ありゃーよ…)

ピストル「わかりましたお受けしましょう!その依頼!」一打「はぁー!?ちょちょちょちょっと…!」

一打『なに考えてるんスか?可笑しいでしょ!どう考えても!』ピストル『だからだよ…』一打「…え?」

ピストル「こういう馬鹿げた依頼の方が…気楽にお仕事を楽しめるじゃねーか!」一打「は…?は…」


一打「はぁああー~?!」

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大げさヒットマンは厨二病 @kira-kira

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