第3話「第1世界」

目がさめると、そこは草原のど真ん中だった。

見回す限りの緑。まるで「AGO」のリスポーン地のような。


「せ、成功したのか…?主ってひとはわかってたのかな…」

「あれ?君、みない顔だね」

いきなり寝転んでいる俺に対して話しかけてきた。

「うぉあ!」

変な声を出しながら起き上がった。

「だ、大丈夫?」

話しかけてきたのは女の子。普通の人族だった。

「あ、ああ。大丈夫だ」

「そっか」

「あのさ、俺ここ始めてきたんだ。よければ教えてくれないか?」

「うん。ここは草原の国。この草原一帯がうちの国さ。羊や牛もこの草原の草を食べさせて成長させて狩るのが私達の生活だよ」

狩猟民族のような生活をしているみたいだ。都会の生活に慣れた俺には新鮮味がある。

「あ、キミ、今夜の宿ってあるかい?」

「いや、ないけど…」

「なら、うちに泊まりなよ!そのかわり狩りの手伝いをしてもらうことになるけどね」

「おお!有難い!手伝いならいくらでもするぜ!」

「んじゃ、まずはあの牛を運んでくれないか?」

「…え?」

そこにあったのは山のように連なる牛の死体だった。

先が思いやられる…


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魔法で勝つ異世界攻略術! 佐倉 粕 @Keresu401

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