第2話「発作」

ふと気がつくと、辺りが真っ暗だった。

「はぁ…いきなり発作が始まるなんて…俺も災難だぜ…」

1人、そう呟いた。

すると、向こうに光があるのが見えた。

と、同時に俺は光に向かって歩いていた。

光の源は、そこにいたシスターのような服装をした女だった。

「あ、あなたは…?」

「私はあなたの魂を導く者。若くして死した汝に二度目の命を与えし者」

「に、二度目の命?」

「汝は発作にて死した。だが、我が主の慈悲の元、汝の二度目の人生を与えることになった」

「ま、まじかよ…」

信じられなかった。二度目の人生、なんて。

「あの、もしかして、転生もできますかね?」

一瞬、シスターの仏頂面が崩れた。

「不可能ではない」

「なら、『AGO』の世界に転生させてください!」

即答した。まるで漫画のようだが、事実となれば、理想を現実にしてやろう。そう思った。

「…承知した。異世界への転生を汝に授ける。『AGO』とやらは知らぬが、主は汝を正しき道へと導くだろう」

そういうと、シスターは右手を上にあげて言った。


「ナンジニマガアレ」


俺の視界は光で満ちた…

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