初めての恋にお別れのキスを

作者 水城しほ

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★★★ Excellent!!!

コスプレイヤーとして、写真愛好家サークルに所属するリコ。周りのみんなからも慕われ順風満帆な彼女ですが、ある日彼女に向かってスケッチブックを掲げる一人の男性が。
彼の名はハヤトくん。そしてそのスケッチブックにはこう書かれていました。
『目障りだ露出狂!』

最悪の出会いから始まるシチュエーションと言うのは定番ですが、ここまでパンチのきいたものはそうそうないのでは?
そんなところから始まった二人ですが、いやぁ、人と人との関係って変わるものですね。かなり読み進めてから振り返ると、そう言えば最初はこんなだったなと驚きます。つまり、それだけ後々二人が仲良くなると言うことです。

しかもその仲良くなっていく過程が、とても丁重で説得力があるのですよ。
リコとハヤト、それぞれに抱えている事情があって、さらにそれぞれの友人達もからんできて、二人の物語でありながら、登場人物一人一人とのやり取り、繋がりが濃く書かれていて、みんなが見守ってくれるような物語となっています。

そしてもちろん、見守るのは自分達読者も同じ。二人の恋の行方、そしてその先にある幸せを、最後まで見守っていきたいです。

★★★ Excellent!!!

大学のキャンパスの隅で、コスプレの撮影会をしているリコ。
被写体である彼女は、衣裳に身を包んでポーズを決めていたけど。離れた所からその様子を見ていた男子学生が、心無い言葉を向けてきます。
「目障りだ露出狂!」、「気安く触るな、クソビッチ」

……酷いですね。
男子学生の名は、イシバシくん。そんな最悪な出会いをした二人、なのですが……。

ふとしたことから、イシバシくんの絵のモデルをやることになったリコ。それから二人は徐々に距離を縮めていきます。
このレビューを書いているのは、六十話を過ぎた辺りなのですけど、ラブラブなのですよ。
読んでいて悶えられずにはいられないくらい、仲睦まじて。あの出会いからよくぞここまでと思うくらいの、相思相愛ぶりを見せつけてくれます。
最初の悪印象なんて、とっくにどこかに飛んでいっていました。

だけどこの物語は、甘々なだけではありません。
レイヤーとして活動するリコと、絵を描くイシバシくん。二人はともそれぞれ抱えていることがあって、悩みもあれば、酷く傷ついたことのある過去を背負っていたりもします。
恵まれたヒーローやヒロインと言うわけではなくて、等身大の一学生として描かれるリコとイシバシくん。けどだからこそ、互いを欲して求める二人が、輝いて見えるのです。
そんな二人の恋物語、最後まで見守っていきたい!

そしてこの作品、一人一人のキャラクターがしっかり描かれていて、とても魅力的なのですよ。自分はメイくんと言うキャラクターが気に入りました。
物語を彩る、個性豊かな面々。是非読んで、お気に入りのキャラクターを探してみてください。

★★★ Excellent!!!

あの子もあの人も私もみんな恋してた、そういうときってあった!

今作に登場する人たちも、みんな誰かが好きで、でもじれったくてどこか危なっかしい。ハラハラさせられちゃう。胸の内をなかなか素直に言えなかったりする。
そんなだからお互いがうまく噛み合うとキラッと光って輝くんだと思います。自分にも、自分のまわりでもそんな瞬間があったことを思い出させてくれました。

27話時点でもレビューです。
これからどうなっていくのか楽しみにしています。おすすめします!

★★★ Excellent!!!

自分というものがわからないまま生きた時代のことを思い出します。じゃあ今わかっているのかと問われたなら、「こんなふうだ」といちおう納得しただけなのかもしれません。
ときどき物語を読んでいると「何者でもなかった頃」のことを考えます。
何者でもなかった二人(もちろん周囲の人々もです)が、恋をする。
自分が何者かになろうとしたとき、彼らはどうなるのでしょうか。それは話の本筋とは違うかもしれません。
恋をしながら成長することの困難と光。
良質な少女漫画を思わせる作品です。

途中でのレビューですが、今後の展開を楽しみにしております。