続きが気になる

この作品、最後に鬼になったあとに同期との会話があることを匂わせている。いったい鬼たちはどういう会話してるのだろう。この調子だと鬼同士の序列がありそうだ。つまり短編名作から長編名作になる可能性を秘めてる。

なお「狂気」と他人事のように考えてはいけない。椅子取りゲームやバトルロワイヤルの本質は彼女、つまり主人公のような末路なのである。つまり昨今の新自由主義に生きる人間の末路とも言っていいんだな。

力に溺れる者は寂しい。狂気の内側にあるのは実は悲哀だし、孤独なんだ。なんでこの人物に恐怖を持つのかと言ったらそれは人間の本質を突いてるからなんだな。なぜなら普通の人間は「卒業」を選び、人の道を再び歩むはずだから。ということは主人公は人間時代からすでに病んでた、ということになるんだ。

しかも顔を隠している。なぜ彼女らは顔を隠すのか。本当に強ければ素顔を見せて堂々と戦うはず。私は顔を隠す行為は心の弱さが出ている証拠という感想を持った。

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