男巫女はそれでも頑張る。

復讐神コウ

第1話お父様とお母様

「お父様!今日は遂にあの日がやって来ましたよ!」


 とある屋敷の中、一人の透き通った声が響いた。その声は実に待ってましたとばかりに楽しみな感じでウキウキしていた。

 そして声の主はある人がいる扉を開け、がいるところに走っていきたどり着いた。


「お父様!今日は遂にあの日が...」

「ああ、わかっているさ。そんなに大きな声で言わなくても最初ので聞こえている」


 そう言ってある人―――ここの屋敷の主であり声の主の父であるロワール家領主ザック・ロワールは自分の子であるジル・ロワールの声を遮り返事をした。


「ではお父様早速...」

「まあ待て。取り敢えず朝食を皆でとってからだ。ほれ、行くぞ」

「はい」


 そう言ってリルとザックは朝食を食べに部屋を出た。



◆〇◆〇◆〇◆〇◆〇◆〇◆〇◆〇◆〇◆〇◆〇◆〇◆〇◆〇◆〇◆〇◆〇◆〇◆〇



「「「いただきます」」」


リルは今朝食を家族で食べており、今日のについて話した。


「それでお父様、今日は...」

「わかってるって。職業ジョブをもらいに行く日なんだろ」


そうなのだ。この世界では五歳になると職業ジョブを神殿でもらえその職業によって様々なことをすることができるのだ。

そしてリルは自分の父母を偉大に思っている。なぜなら...


「お父様、お母様。ステータスカードを見せてくれませんか?」

「おお、またか。まあ減るもんじゃないからいいが」

「久々ね。リルちゃんに見せるのは」


そう言ってザックとその妻であるジル・ロワールはステータスカードをリルに見せた。




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【名前】 ザック・ロワール

【性別】 男

【年齢】 23

職業ジョブ】 竜騎士

【レベル】 161

能力ステータス

 HP 32156/32156

 魔力 27641/27641

 攻撃力 53461

 防御力 65342

 敏捷力 87694

【スキル】

〈竜召喚〉自身の契約竜を呼び出せる。

〈威圧〉自身のレベルよりも低いものに動けなくする。

〈獣化〉自身が獣になることで一定時間、全能力が二倍になる。(獣人専用固有スキル)

etc...

【称号】 

〈雷竜と契約せし者〉雷竜と契約できた者に与えられる称号。戦闘時、敏捷力が二倍になる。

〈獣人族のカリスマ〉人々から好まれる(主に獣人から)。

etc...


-------------------------------------―



-------------------------------------―


【名前】 ジル・ロワール

【性別】 女

【年齢】 23

職業ジョブ】 魔女

【レベル】 185

能力ステータス

 HP 29845/29845

 魔力 84732/84732

 攻撃力 85746

 防御力 26754

 敏捷力 34768

【スキル】

〈魔法〉火、水、風、神聖(光)、暗黒(闇)、治癒魔法が統一されており、それぞれの魔法を扱えることができる。

〈無詠唱〉魔法を詠唱なしで発動ができる。

〈集中〉己の集中を高めることによって一定時間全ステータスが二倍になる。(人族専用固定スキル)

etc...

【称号】

〈全属性魔法獲得者〉ユニーク魔法以外を集められた者に与えられる称号。戦闘時魔力使用量が減る。 

〈元王国宮廷魔導師〉王国の宮廷魔導師だったものに与えられる称号。魔法の威力が少し上がる。


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リルはこれを見てやっぱり父母はすごい人物だな~と感嘆の声が心の中で感じた。


「と、まあこんな感じかな。一応言っておくが職業ジョブはレベルが上がると進化するからな。よく覚えておけ」

「ええそうよ。私は最初使でしたわよ。だからリルちゃんも頑張ればこのようになれますから期待してていいわよ」

「はい!」


リルは母が最初は魔法使いなのは初耳だったので驚いた。

そしてリルは朝食を食べ終え、ごちそうさまをした。


「お父様、朝食が終わりましたので早く行きましょう!」

「ああそうだな。そろそろ行かないとな。よし!ジル、リル準備をしたら行くか」

「はい!」

「ええそうね。では馬車の用意が完了したら行きましょうね」


そう言ってジルは執事を呼び馬を出すように命じた。

しばらくして準備が完了したとの報告がでたので出発することにした。


「ああ、どんな職業になるんだろう?」


リルは期待に胸がいっぱいになった。





















『・・・・・・・・・・・・・・・・え?』






その後に想像の遥か彼方へ行くことを知りもしないまま...。







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男巫女はそれでも頑張る。 復讐神コウ @KOKI160601

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