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 何故なら、みこともまた、二人と同じ目的で此処へ来ていたからだった。

 みことは自分も死ぬ気でいる事をさなぎとひろしに打ち明けた。

「あなた達もそうなんでしょう?」

 そう訊くみことに、さなぎもひろしも黙って頷いた。

 二人と話がしたいと言う、みことの申し出を、さなぎとひろしは断らなかった。

 さなぎ、ひろし、みことは、自己紹介をして、三人で、お互いの顔が見える様に座った。

 座るなり、ひろしは、さなぎから貰った缶ビールを飲み始めた。さなぎは、良かったらどうぞと、みことにもビールを勧めた。

 みことは、さなぎからビールを貰い、ひろしと、何となく乾杯すると、実に美味しそうな顔をしてビールを飲んだ。

 ひろしも、みことと同じ様にビールを味わった。

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予言の降る夜 D @love7676-

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