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「あなた、ひろしさんだっけ? 話が分かるわね。でしょう? 何なの? 発覚って! まるで犯罪者扱いよ。恋愛って悪いことなのかしら? 恋愛してたって仕事だってちゃんとしてるってのよ!」

「ミコさん、熱愛報道ってやっぱり本当だったんですね。あの、私、ミコさんを応援します。頑張って下さい」

「ええっと、さなぎさん? 私のファンなのよね? 応援ありがとう。さなぎさんは良い子ね。でも、良いのよ、応援なんてしなくたって。だってさ、あなたも私も死ぬでしょう? 死んだら応援なんて出来ないし、私も死んだら頑張れないし、良いのよ、もう……」

「……ですかね」

 さなぎに貰ったビールを飲みながら、みことは、さなぎとひろしを相手に饒舌に語っていた。

 さなぎのロープを目にした、みことは、さなぎとひろし、二人がどういう訳で、深夜に山の中にいるのか一瞬で悟った。

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