夏は暑いぞ(30℃越え)、溶接は熱いぞ(約3000~20000℃)
この暑い夏の中で、工業高校生が最も嫌う実習。それは「溶接実習」だ。
溶接にも大きく分けて種類はあるが、何といっても同じ特徴としては「暑い」という事だ。
溶接をする際にまず長袖長ズボンの作業着を着込んでから、手や足、そして体の前に革製品を着込んで作業をするのでとても暑い。
そして作業着のほうも百パーセント綿でできているものを着るので、風通しが悪く更に暑い。
しかしこれらの革製品や綿製の作業着は溶接の際に出る火の粉から守るために着込むので、妥協するしかない。
なら扇風機を使えばいいんじゃないか、という意見も出てくるだろう。
しかし扇風機――いや、風は溶接にとっては天敵であり、溶接不良を起こすことがある。
これは俺が体験した一つの例だ。溶接の種類の中に「炭酸ガスアーク溶接」という溶接方法がある。これは炭酸ガスで溶接棒の周りを囲み、外気の空気を遮断するというガスシールド溶接の一種なのだが、当時なにも知らなかった俺は遠ざけてだが扇風機を使用して溶接を行っていた。しかしできた作品を少し叩いてみると取れてしまう。疑問に思った俺は先生に聞いた結果、風は駄目だぞという事を聞いた。
このガスシールドアーク溶接の場合は、ガスで外の空気を遮断しているので、外部から風が吹き込まれることによってしっかりとした
だからこそ溶接にとって風は天敵なのだ。
だからこそ夏場の溶接は暑く、暑い。
溶接の際の温度は低くてもガス溶接の約三千度、高くて電気溶接の中のアーク溶接という溶接法で温度は約五千度から二万度まである。
夏場の溶接は――とにかく暑い。
冬場は程よいくらいに温かく感じるのだが、やはり重要な事なのでもう一度言いたい。
夏場の溶接は――とにかく
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